龍神ハクちゃん 魂の輝きについて
今日は何年ぶりだろうか
かなり久しぶりにミュージカルを観に行きました
観たのは
劇場四季のオペラ座の怪人
ヒロインのクリスティーヌはオペラ座に棲む仮面をつけた怪人に音楽を教えられ
念願のオペラ歌手になるストーリー。
たが、怪人は仮面の下には醜い顔を隠しており…
怪人はやがてヒロインと結ばれる為に人を殺し
全てを支配しようとしてしまう
そんなストーリー。
これがまた切ない…!
いつの間にか私は泣いてました!
怪人の嫉妬はやがて
人を殺したり全てをメチャクチャにしてしまうんだけど
人は心の中に
必ず怪人を持っているな…
と観劇中考えていました。
嫉妬や怒りは、それぞれ人によって大小あれ、人の中に必ずある感情だよね
そんな事を
ぽわわん
と、考えていると…
ミュージカルの途中だけど
龍神ハクちゃん登場!!
もちろん
観客皆さんには姿は見えていないけれど、
耳元で話してくれます。
ERI:人の心の中には怪人がいるものだよね
ハクちゃん…どう思う?
龍神さん:
今、このミュージカルの中で【醜さ】を見ているね。怪人の醜さは、人を殺し嫉妬を持ち、情けなさと劣等感と
あらゆる負の姿を見せているね。
だが
醜さは、けして悪いものではないんだよ。
ずっと汚れなき、美しい姿だけでいる事
それは残念ながら違うんだ。それは善ではない。
惨めで
どん底で
それによって過ちを犯し
傷付き
自分自身に苦しみもがく
こんな事は、
正しい生き方でない
そう思う人が多い。
だが違うんだ
この世で
もっとも尊き魂をみたことがある
それは凄い輝きを持っている
だが生まれつきの輝きではなく
生きていくうえで身に付けた
素晴らしい輝きだ
宇宙でもっとも輝く星に匹敵する
あの輝きは、もはや一つの神にすら近付いている
生まれつき
あの輝きを持つものはいない
では
どうして
どうやって
あの輝きを得たのか
それは
あらゆるどん底が輝きを与えたんだ
例えていくなら
ダイヤモンドが原石から宝石になるようなものかな。
原石のままではあの輝きはない
ダイヤモンドの原石も
研磨され
傷付き
多くの涙を流しただろう
だがある日
自分の姿をみて驚く
それは美しい魂になっている
魂は経験を重ねる事で輝きを得る
いつの日か死して、
魂に天の光がまっすぐ自分に差した時
ようやく知れる
自分の輝きをみる事ができる
生きているうちは気付きもしないだろう
でも、もちろん
ただ研磨(経験)だけをすればいいというものではない
努力も必要だよ
開き直きなおって
人を傷付ける事を何とも思わない
これには注意をしなければならないね…
そして変わろうとしない事
これも魂には大きな問題だ
恐れは厄介だ
実態のない影を恐れているようなものだ
恐れについては、また話そうね…
龍神ハクちゃんは
醜さについて教えを終えると、話すのを止めて一緒に舞台を静かに観ていた。
舞台の中で怪人が泣いている
ヒロインから、生まれて初めての愛を知り
どんな思いで涙を流しているのだろうか
観客席からも涙声が聞こえる
私も自分の中に怪人がいる
惨めで情けなくて
お同じように醜い
でもいつか
ハクちゃんの言うような
尊き光を放つ魂
いつか私もそうなれる時がくるといいな
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?