見出し画像

明日やれることは、明日にやる。

突然だが、私は比較的せっかちな性格だと思う。
子供の頃から、本もドラマも結末やネタバレを早く知りたいし、
夏休みの宿題も早く終わらせないと気が済まない。

明日やれることも今日できるなら今日やりたいし、皆そうすべきだと思っていたけれど、少し違うと思わされたエピソードがある。

お世話になった常務の、座右の銘

少し前の話だが、昨年までお世話になっていた会社の社長が代わった。

数年前、新社長が常務に就任したころ、私が社内報の執筆を担当し、その方のインタビューに同席したことがあった。

インタビュアー「座右の銘はありますか?」

常務(当時)「うーん、なんだろうね。『明日できることは明日やる』とかかな。」

インタビュアー「明日に持ち越さないほうがいい気もするんですが…なぜでしょうか?」

常務「無理に今日やっても、疲れた頭で生み出せることは限られてるからリフレッシュしてほしい。それに、1日余裕があるやら寝かせたほうがいいアイデアが出ることも珍しくないよね」

インタビュアー「たしかに…」

常務は部長時代、長らく担当したプロジェクトでマネージャーをつとめていた。繁閑あるものの、部下たちにはいつも
「早く帰れるなら、帰りなさい。明日にしなさい」
と言い続けており(それが直接的な原因ではないが)、結果として部下たちの満足度も高かったように思う。

明日の自分に問い直していた、部長の話

このインタビューがきっかけで思い出したことがあった。
さらに過去の職場で初めて人事部に就いた時のこと。
部長がある日の勤務終わり頃に

「人事制度の変更に関するメールの文面に今日は一日かけた。明日見直して送ろう」

と話していたことがあった。

恐らく、日本語として伝わるか、受け取り手がどう思うか、練りに練ってのことだと思う。

ただの平社員の私が送ったメールでさえも「次の日になって見返すとなんか違うな」と感じたことがあるのだから、影響力が高く、賛否のあるものをアウトプットするならなおさらだ。
当時、部長は「明日の自分に問い直す」ことで文章を推敲していたのだろう。

せっかちな私は

私自身、そんな簡単に変われるものではないと思うが、時に時間を置くことも、明日の自分に回すことも大事だと気付かされた話である。
※上記はもっとも、「ことの着手が早い」から実現する話ではあるのだが

必ずしも「明日やろうは馬鹿野郎」でも、ないのかもしれない。

短いですが、今日書きたいのはこのくらいです。
今年新しい体制になった古巣の職場が、これからも元気であればと願います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?