The Sense of Wonder
子育てって自分の人生を改めて生き直すことでもあるなぁと感じています。
あまりにも自分が小さくて覚えていない感動、
花の美しさや小鳥の囀り、葉の輝きや空の青さ。
息子と一緒に散歩に出かけると
自然に目を向けることができ、今、生きている世界の美しさを感じ、
感動を再体験する日々。
きっと息子は私との一つひとつの会話は覚えていない。
毎日たくさんのことに驚きながら今を生きていることも忘れてしまう。
けれども、そうやって”ワンダー”を重ねて生きていくことこそが
今後の彼の人生をより豊かにしてくれるはずと思いながら
今日も一緒にセミの鳴き声に耳を傾け、空き地の伸び放題の雑草の長さを一緒に測り、トマトが緑から赤に変わっていくのを見つめ、咲いた花を愛でています。
思い出は忘れてしまっても、感性はずっと育っていってほしいと信じて。
レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー The Sense of Wonder 」はまさにその尊さを教えてくれる本。
なるべく”ワンダー”を大切にしていきたいと思いながら子どもと一緒に過ごしているけれど、それでも日々の目まぐるしさに飲まれていつの間にか季節が変わってしまう。
たまにこの本を広げることで、
もっとゆとりを持って、心に耳を傾けながら生きることの大切さを思い出させてもらっています。
長い詩のような、エッセイのような。
54ページという短い中に大切なものが詰め込まれています。
知ることより、感じることの方がずっと大切。
知識より想像、創造することの大切さ。
東京に住んでいるとなかなか壮大な自然の中に身を置くことは難しいけれど、
それでも日常の中にはたくさんのワンダーがある。
なんの変哲もない毎日に見えるけれど、1日だって同じ日はない。
限りある人生、生きているこの瞬間に目を向けて大切に生きようと思わせてくれます。
この本は、昨年、運命的な出会いをしてから
公私共にたくさんのプロジェクトで一緒に活動させてもらっている
アヤトレイのバイブル。
彼女の奥深いところでの感性の瑞々しさはきっとこれが原点。彼女の優しさ、地球や人への暖かい眼差し、どんな時も子ども心を忘れない素直さ、やんちゃさ、勇気。人や自然との向き合い方を私はこの本を通して、そして彼女を通して、まだまだ学び中。
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