学びの記録
慶應大学の今井むつみ先生の講演を聴く機会がありました。
『算数文章題が解けない子どもたち: ことば・思考の力と学力不振』という著書の概要に沿ってお話しいただきました。
「14人列に並んでいます。Aさんの前に7人並んでいます。Aさんの後ろには何人並んでいますか」
という問い。
図を描いて数えれば大抵できそうなものだと思いますよね。
ところが、正答率は3年生で約28%、5年生でも約73%。
中には「98人」と答える子もいたそうです。
「98」???どうやって導き出したんだろう。。。???なんで???
これは、問題文に出てきた数をかけ算したとのこと。14✖️7です。計算は合ってますが…いやいやいや。
とりあえず出てきた数を足したり引いたりかけたり割ったりすれば何とかなるんじゃないの〜、ということだけを学習している子どもの姿が浮かんできます。
授業中、先生が何を言っているのかわからないまま授業はどんどん進み、テストの点が悪いと叱られ、わからないならドリルをやれワークブックをやれと言われ、わからないのに課題だけが膨らみ、やる気を失っていく………
これを如実に表したものをFBに投稿なさった先生がいます。(シェア・拡散希望なさっているので載せます。)生徒からの訴えを文章にしたのだそうです。ぜひ読んでみてください。↓↓
今井先生の講演を聞きながらこの投稿を思い出していました。
そして大きな命題
今井先生は大きな命題を投げかけてくださいました。
「義務教育で必要なこととは?」
・全国学テの平均点を上げることですか?
・学びに意欲を失ってしまった子供達への支援ですか?
この本に子供がどのような躓きを抱えているのか詳細に書かれています。
躓きを理解し、支援するのが大人の役目
やはりここでも、国分康孝先生の言葉
「直そうとするな、わかろうとせよ」
が想起されます。このカウンセリングマインドは全ての教育活動に通底する大切なものです。
わかってもらえること、わかろうとしてもらえること、これがどれだけ子供達をエンパワメントするか。
そしてマインドだけでなく、アセスメント、コーチング、この辺りの力を磨いていくことが大切になりそうです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました😊
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