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「学校が変わる!解決志向で取り組む学校教育相談実践講座」

福島県教育センター教育相談チームに所属しています。
今年度最後の当チーム担当の専門研修「学校が変わる!解決志向で取り組む学校教育相談実践講座」が終わりました。
この講座では
「生徒指導提要や解決志向アプローチを学ぶことで生徒指導観を見直すきっかけを作る
「一人でも多く幸せな子供が増えるよう、ケース会議を効率的に行う具体的な手法を体験的に学んで持ち帰ってもらう
ことをミッションとして行いました。

1コマ目「学校教育相談活動の在り方」

前半では

『生徒指導提要』に基づいて、
・教育相談と生徒指導ってどう違うの?
・教育相談・生徒指導の目的を再確認!
・生徒指導と一体化したチーム支援としての学校教育相談
・チーム学校での教育相談におけるキーパーソン
のような流れでお話ししました。

基礎中の基礎ですが

させる生徒指導から支える生徒指導へ!
生徒がどうなるように支えるの?→自己指導能力を獲得できるように支援するんです。

今の学校での生徒指導・教育相談で、指示待ち人間を量産していませんか?
これから必要な能力・コンピテンシーが獲得できるような、自己指導能力を育む生徒指導・教育相談になっていますか?
ぜひ生徒指導主事とシェアして再確認してほしいです、と伝えました。

後半では

チーム学校での取り組み、主にケース会議について、「ケース会議開催までのルート」「うまくいっていること」「課題と感じていること」をグループ〜全体でシェアしました。
課題では

・時間がない
・管理職や生徒指導主事などの考えで支援が決まってしまう(チームで決めていない)
・生徒の情報共有で終わってしまう
・具体的な支援策が決まらず「様子を見ましょう」で終わってしまう

などが出されました。

これらの課題を解決できるであろう手段の一つとして、午後のコマで「解決志向のチーム会議」を紹介しました。

2コマ目「解決志向アプローチ」

「解決志向のチーム会議」を行うには、「解決志向アプローチ(SFA)」という心理アプローチを知る必要があります。

SFAのイメージ

最初に、SFAの発想の前提や中心哲学など基本的事項を学びました。

どれも素敵
ルール3の検証の視点が学校現場では弱いと言われています


SFAはリソース中心主義とも言われるぐらい、リソースの掘り起こしが大切。リソースに目を向ける視点についても学んだ後、SFAの視点から児童生徒にどのような声掛けをするか、リソースを掘り起こすための質問ってどんな感じか、グループで演習しました。


ここでランチタイム🍙

3コマ目「解決志向で取り組むチーム会議」

午前中に出た課題とほぼ被っている

佐藤節子先生の著書『解決志向のチーム会議』のやり方で、指導主事による模擬ケース会議の後、参加者の先生方が生事例で実際にケース会議の演習をしました。

参加者の方々は
「困っている事例について、ぜひアイディアが欲しいので、私事例提供者やります!」
「私はファシリテーターやってみたいです!」
「解決志向でいきましょう!」
など、とても積極的に取り組んでくださいました。

30分で1事例、具体的な支援策まで出る。しかも解決志向・未来志向の前向きなチーム会議で先生方の仲も良くなって。
ある参加者の先生は
「心理的安全性のある会議ってこういうことなのかと。何を言ってもいいブレストからいい支援策が生まれた。」
と話してくださいました。

最後に、このやり方をすでに実践している県内の先生方にインタビューして集めた「解決志向のチーム会議」の良さと課題を紹介しました。参加した先生方が学校に持ち帰って実践しやすいようにという願いからです。

当センターHPにも当日の様子が掲載されています。

嬉しい振り返りのコメント


当日は、会津大学の苅間澤勇人教授と、図書文化社の方が参観にいらっしゃいました。
お二人からも振り返りのコメントをいただきました。概して非常に良い研修だったとお褒めの言葉をいただき嬉しかったです。
当然、改善の視点もいただきました。
次年度さらに充実した研修にしていこうと、チーム員一同、やる気が湧いたのでした。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました😊

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