新しい時代の子どもたち、そして大人ができること
新しい時代
新しい時代、創造社会、Society5.0などと言われ久しいです。
学校にスマホやタブレットなどの持ち込みがOKという動き、
昔の鍵っ子はスマホっ子と呼び方が変わり、
ゲーム依存は病気に認定されたので保険適用となり、、、。
本当にここ数年の変容は目まぐるしいですよね。
出世する人の要素も変わったそうです。
あるIT企業幹部によると、次の5項目で昭和と令和の違いが明らかのようです。(左側が昭和、右側が令和)
上司の指示・・・ 昭和: 素直に従う 令和: 自分の意見を言う
わからないこと・・・ 昭和: 自分で調べる 令和: ネット、メールで
会議・・・ 昭和: 黙っている 令和: 頻繁に発言する
仕事ぶり・・・ 昭和: ゆっくり丁寧 令和: とにかく早い
得意分野・・・ 昭和: 根回し、腹芸 令和: プレゼン、ネット
だそうです。(腹芸って笑)
兵庫県立大の竹内先生が行ったアンケート結果によると、5歳児のネット利用率がH29年37%→H30年68%という時代。
アプリのダウンロードの際、危険なアプリを一瞬で判別できる子ども達。
LINEに既読をつけずに読めるアプリを使う子ども達。
我々大人が知らないようなツールをたくさん使いこなしている子ども達。
それなのに、とっても気を使いながらでしか人と関われない子ども達。。。
こう言ったらどう思われるだろう、こうしたらダメかなぁ嫌われるかなぁ次は私はターゲットになっちゃうかなぁ。。。などということが、常に頭をよぎっているようです。
この時代を生きる子ども達のために、大人は何ができるのでしょうか。
子ども達が大人に話さない理由
ネット上で嫌がらせやいじめを受けたり、何かトラブルがあっても、その子達は先生や親には相談しないそうです、悲しいことに。
理由は
「だってどうせ知らないし…」
「だって暴走するもん…」
「だって聴いてくれない…」
「だって自分の言いたいことだけ言う…」
「だって声が大きいからしんどい…」
というもの。
我々大人には、再考する余地が大いにありそうです。
正しく怖がり、賢く使う
もはやネットを使わせない指導はありえません。
ただただ脅して怖がらせるような指導もありえません。
正しく怖がり、賢く使う。そういう使い手を育てていかなければならない、まさにデジタルシティズンシップ教育です。
DC教育とは別の講座でしたが、研修で受けたある講座の中で前出兵庫県立大の竹内先生は、大人ができることについて簡潔にこのように書いています。
1.ルールは他律から自律へ
2.学校ができること→子ども達自身に考えさせる(生徒会、児童会など)
3.家庭ができること→ルール作り(もちろん子どもと一緒に)、定期的な話し合いやルールの変更、いつでも相談に乗るよという基本姿勢
大人は決して暴走しないこと。
子どもの声を聴くこと。
そして、「私は知らないけど、知っている人を知ってるよ」と繋いであげること。
竹内先生は
ネット問題は文化づくり
とおっしゃっています。
対話を重ねて、これから大人も子どもも一緒に文化を作り上げていくのですね。
未来が楽しみです。
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