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2022年1月の記事一覧
人の人生を覗きたい話
私は人見知りで友達も少ないが、他人には興味がある。
薄く広く興味がある。
駅のホームでベンチに座っている老人がいるとする。
この人はどんな人生を送ってきたのだろう。今はどんな暮らしをしているのだろう。どんな家に住んでいるのだろう。と、つい想像してしまう。
誰でもいい。頭の中で思い巡らす。
決してその人と仲良くなりたい訳ではない。
でもそこに私の知らない何十年が存在したことにドキドキする。
そ
通勤の時間は余白である話
通勤電車の中の人たちはみんなスマホを見ている。
もしくは本を読んでいるか寝ているか。
そんな中、ぼーっと窓の外を眺めている人を見かけるとなんだか嬉しくなる。
何事にも、余白って必要だと思っている。
職場の人が、仕事でも休日でも次から次へと予定を入れてしまうのでいつも何かに追われていると困り顔で言っていた。
じゃあ入れなきゃいいのになと思うが、そう簡単でもないらしい。
仕事の日はただでさえ朝起
サトラレに囚われている話
心の中でよからぬことを考える。
不謹慎なこと、下品なこと、無責任なこと、調子に乗ったこと。
そんな時、どうか自分がサトラレでありませんように、、と私は切に願ってしまう。
もう20年くらい前の漫画だ。ドラマ化も映画化もされたはず。
サトラレという人がまれにいて、思念が強いばかりに思っていることが周りの人に聞こえてしまうという運命の人たち。
もちろんフィクションだ。しかし当時私は、私がサトラレだ
眼鏡とは何なのかの話
小学生の頃から眼鏡をかけ始めた。
目が悪いので、かけると世界がはっきり見えて良いけど、眼鏡自体はださくて嫌いだった。大木凡人のような丸くて大きな黒縁眼鏡。存在感はないけど真面目っぽさに拍車がかかる縁無し眼鏡。どれも嫌い。
大学生になってコンタクトレンズを使い始めるが、ズボラな性格が災いして角膜を傷つけてしまい、お医者さんにもうコンタクトは着けないようにと宣告された。
結局眼鏡をかけるしかない生
プールと大浴場が嫌いな話
プールと大浴場が嫌い。
みんな何かを麻痺させられてあれらを楽しんでいると思う。私にとっては楽しさ皆無、ただの拷問だ。
なぜ全く知らない赤の他人の前で、半裸や裸体をさらさなければならないのだ。そこにどんな合理的な理由があるんだ。
そして同じ液体に体を浸す。
意味が分からない。
こんなことを考えているのは私だけなんだろうか。
プールや大浴場は、どこか私の知らない違う世界なんだ。そこではそっちのル
日記を書くことをやめられない話
文字を書くのが好き。
ペンで紙に書くのが好き。
16歳から日記を付け始めた。ひたすらノートに思ったことを書いていくスタイルで、止めようと思わない限りいつまでも書き続けられる気がする。ひょっとしたら私の人生の時間の1/10くらいは日記を書いているのではないか。
日記を書いている間わたしはずっと癒やされている。
好きなペンの握り心地、好きな紙のすべすべ感。
自分の頭の中が上手く表現できた時のうれし