箱根駅伝が好きな話

なぜこんなにも箱根駅伝に惹かれるのだろう。ニューイヤー駅伝ではだめ。全日本大学駅伝でもだめ。
私はとにかく箱根駅伝に強烈に惹かれる。

子供の頃、お正月は母の実家に泊まりに行く。
そこはとても賑やかな家で、箱根駅伝を皆で見るのが恒例行事だった。

なぜかみんなとても盛り上がっている。オリンピックの決勝戦くらい。デッドヒートしているとハラハラしながら興奮して、スピードスターがごぼう抜きしていくと大きな歓声が上がる。
そんな空気の中にいたことも、私の中で箱根駅伝って面白いというイメージにつながっている。

そして、きっと私は感情に惹かれているんだと思う。箱根駅伝に出たい。母校の襷を繋げたい。このチームで勝ちたい。そういう感情を学生ランナーはあらわにする。

繰り上げスタートになって襷を繋げなかった人、最後に抜かれてしまったアンカー走者。途中で足を負傷してしまい棄権した人。みんな人目もはばからず号泣する。すぐに感情移入してしまう私にとっては映画を見ているような気分だ。

よく考えたら、走れる人ってすごい。
なんであんなにずうっとハイスピードで走れるんだろう。辛いだろうに。
私が走ることが苦手なこともあり、足の動かし方や呼吸の間隔、フォームをまじまじと見てしまう。
遅刻しそうな時も最強だなぁきっと。

とにかく私は箱根駅伝が好きだ。
いつか中継所スタッフになって、区間を走り終えた学生にタオルをかけてあげて、「お疲れさまでした」と言う係をしたい。

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