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紙とペンでメモをとる

人の話を聞くときにメモをとる、ということは特に誰に習うわけでもなくやっていた気がする。いつから、と言われると思い出せないが。義務教育で黒板の内容をノートに写すことの延長でやっていたのかも知れない。

今の大学に入学した際に、授業中にノートを出さない学生の多さにかなり驚いたのだ。
入学当初の授業。40名ほどの学生がおり、先生が話し始めてペンとノートを机の上に出しているのは私だけだった。先生が「人の話を聞くときは、ノートとペンを出すのがマナー」といったことをオブラートに包んで話し、やっとがさごそと皆がカバンから出し始めた。

だが、出したのはノートではなくパソコンだ。パソコン、i Pad、スマホのアプリでメモを取る人が圧倒的に多い。入学時に限らず、4回生に差し掛かる今でも紙とペンでメモを取っている人は少数派だ。

私は同級生の4歳上なので、その年月で何か世代のギャップがあるのか?それとも、ただ生まれ育った環境が違うのか?不思議なのだ。
世代のギャップとして考えられるのは、コロナかもしれない。コロナにより高校の授業がオンライン化した期間があり、メモをパソコンで取るようになった、のだろうか。謎はいまだ解けないままである。

高校の友達にこの状況を話すと、メモをスマホでとるの!?と驚かれる。やっと共感者が現れて嬉しくなる。ちなみに高校の友達は社会人3年目の代だ。

スマホでメモを取るのは、目の前にいる人に失礼という感覚はないのだろうか。スマホは色々な機能を持っており、LINEをしてても仕事内容のメモを取っていても、フリック入力している姿は変わらない。だから、遊んでいると思われかねないためスマホでメモを取ることはしない。
iPadも同じ理由でなるべくメモとしては使いたくない。

また、私が個人的にスマホでメモを取っても全然頭に入らなかったので、やめた。i Padのメモ機能もそうだ。紙にペンで書いたときの紙の押し返しを感じて初めて、

メモを取っている! 

と脳が認識する。なぜだろう。手間がかかるから?フリック入力は簡単だが、漢字を書けなくても文章をつくることができる。対する手書きは、漢字が出てこなかったりして、脳をもっと活用しながら書いている、気がする。

いつか電脳コイルのアニメみたいに、皆がサイバーメガネをかけて空中でメモをとりだす時代になるんだろうか。現在開発中と噂のコンタクトレンズ型のスマホになったらどうなるんだろうか。

少なくとも自分はずっと紙とペンを好むと思う。どこまで時代に逆らい続けられるのかは分からないが、まだ紙は無くならないで欲しい。

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