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「今年だからできなかったこと」より「今年だからできたこと」を

私たちは、2021年2月、結婚式を実施しました。

時節柄、多くのゲストを招待しての華やかな披露宴、親しい友人を集めての二次会、三次会とはいかず、これまでイメージしていた結婚式とは全く異なる形を作り上げることになりました。

ゲストのうち、当日来られないゲストは約18世帯。
決して少ない人数ではないので、私たちにとって、彼ら/彼女らへの選択肢としてオンライン配信の併用はマスト。


ただ、どーーっうしても、「見てるだけ感」「置いてけぼり感」は与えたくなかった。

まるで会場にいるかのような臨場感、時には会場を超えた楽しみを届けられないかと、悩みながら出した答えをここに纏めておこうと思います。

1:zoomでのフル配信
2:ゲストへのアイテム送付と仕掛け
3:チャットの活用

1:zoomでのフル配信

可能な限り「BGM」「会場の様子」「画質」いずれも鮮度を落とさない形での配信にこだわり、ツールは使い慣れている且つ、質に定評のあるzoomにお世話になりました。

ハード面で準備したものは以下の通り。

◇持ち込み私物◇

・iPhone:高砂席撮影用
スマホ用の三脚に設置。可動式。

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・一眼レフカメラ(広角レンズ):定点撮影用
入場、退場など会場全体を映すもの。
三脚(私物)に固定。

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・Macbook:iPhoneとの単独通信用
これは、高砂席を写しているiPhoneと単独でzoom を開催しておくもの。
このMacbookの画面にはiPhoneの撮影画面がキャプチャされている状態。
※2人でzoomする時に、自分の顔は見たくないから相手だけを全画面表示にする設定あるじゃないですか、あの状態です。

◇レンタル◇

・PC1台:配信用のPC
zoomのホストはここ。
オンラインゲストと繋ぐためのPC。

・VR-4HD:映像、音源などのミキサー

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これに有線接続している機材は以下の3つ。

①高砂を映すiPhoneの撮影画面をキャプチャするMacbook
②会場を映す一眼レフカメラ
③会場のDVDプレーヤー、音源

この3つの映像のうちどれを配信するかを選択するのがこれ。
オンラインゲストと繋ぐ配信用PCにはここで選択した1つが常に表示されることになる。

スクリーンショット 2021-03-06 12.52.45

・オペレーター1名
PCの操作&VR−4HDの操作用に1名、追加でオペレーターを発注。

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音響担当の方とのディスカッションにより、最終的にまとまった形がこれでした。
おかげで滞りなく、会場の音楽も、映像も、様子も余す所なく全てお届けできたと思っています。
後日オンラインの参加者からも「臨場感すごかった」とのコメントも頂きゲストの評判も良かった。

2:ゲストへのアイテム送付と仕掛け

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オンライン参加が確定したゲストに対しては、引き出物一式と会場のお料理を振る舞えない分、引き出物と一緒にオリジナルアイテムを準備、送付した。

①オリジナルラベルビール

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当日のウェルカムボードデザインをそのままラベルに印刷した乾杯用のビール。
パーティーの始まり、会場はスパーリングワインで、おうちのみんなはお揃いのビールで。

なお、こちらのデザインラベルのビールは広島のCRAFT HEART BREWERYというブルワリーで製造・販売されてます。
もちろん、予備を用意しておいて私も飲みました。
クラフトビール、味もバッチリだった!

お酒好きのゲストからはとても喜ばれた一品です。

②プロフィールブック

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当日お会いできないゲストに、少しでも私たちのことを知ってもらおうと準備した16ページのプロフィールブック。
自己紹介、生い立ちに限らず日常のスナップショットまで。
我々の人間性が垣間見える一冊に仕上げたよ。

ゲストへの有り余るメッセージと感謝の思いは、最後の1ページに綴りました。

こちらはMEME PAPERで。
紙質はもう少し厚紙っぽいのかと思っていたけど、わりと薄めの質感でした。
軽くてかさばらずなコンパクト感。結果オーライかな。

③プレゼント企画

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おうち時間を充実させるアイテムたちを3人のゲストにプレゼント。
お色直し中に流れるプロフィールムービーからクイズを出題し、会場の我々の電話にかけて答えてもらうという企画を準備しました。

誰からもかかってこなかったらどうしようと心配していましたが、混線するほどの活況。

3名だけですが直接お話もできたしすごくすごくすごく良かった!

※会場ゲストにも、くじ引き形式のプレゼント企画を用意していましたが内容は割愛します。

3:チャットの活用

当日は、オンラインゲストの声ももちろん聞きたい一方で、全員の声、生活音が全く同じ音量でそのまま響いてしまうのも・・・ということで、オンラインゲストのマイクは基本ミュートで統一。

その代わりに、メッセージは常にチャットで書き込んでもらうように依頼しておきました。

「新郎新婦の友人」という共通項だけでつながったゲストたちが各々会話を弾ませながら盛り上がっている様子がとても良かった。

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ただこれ、私たちは当日ほとんど見る暇なく終えてしまうので誰かに時々テキスト保存してもらうよう頼んでおけば良かったなあーー!というのが反省点。

こうやってたまたま映り込んでいる写真をズームして見るしかないのが現状です…

ーー

さて、今年だからできなかったこと。本当にたくさんありました。
従来通りの結婚式というのもその一つ。

「今年だからできなかったこと」が溢れる中だからこそ
「今年だからできたこと」を大事にする。

私たちの結婚式のテーマです。

そして、いろんな場面でいろんな我慢を強いられることがまだまだ多く、暗い気持ちになりがちな日常の中だからこそ、少しでも前向きなエネルギーを届けたいと、強く思っていました。

私たちにとってはもちろんのこと、会場にとっても初の企画ばかりではありましたが、だからこそ、これまでにない新しい感激の形に触れたような気がしています。

誰もやったことのないことを初めてやってみる立場というのはドキドキするし準備も大変だし決して楽に終えられるものではないしやっぱり所々で反省点は出てくるもの。

だけど、やり切ったこの達成感は何物にも変えがたいものがありますし、晴れやかな笑顔で会場を去っていくゲストの姿と後日いただいたメッセージを思い出すと、何も後悔はない。
そして、これら全てをこれからの人生をともに生きていく夫とともに実現できたことを、何より心強く感じます。

反省したところで2回やるものでもないし、次の誰かのためになることを願い、ここに記録を残しておきます。

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