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北欧の幸せの秘密を探る④幸せの6つの要素

こんにちは(^^)
北欧から学ぶ幸せ、今回はマイク・ヴァイキングさんの『THE LITTLE BOOK OF LYKKE 人生を豊かにする「6つの宝物(こと)」』から、私たち日本人に必要な幸せの考え方を紹介したいと思います。

前々回は、マイクさんの最初の書籍『HYGGE 365日シンプルな幸せのつくり方』を紹介しました。

マイクさんは幸福度ランキングでいつも上位にランクインするデンマークで、ハピネスリサーチ研究所という幸福に関する研究をする機関を立ち上げた方です。

前回のHYGGEに関する書籍は世界中で翻訳され、ベストセラーとなったそうですが、今回の書籍も私はとても興味深く読ませていただきました。

この記事では私が特に日本人にとって大切だなと思った内容を紹介しますが、とても読みやすくて、マイクさんの優しさと温かみが感じられる本ですので、興味がある方は本書をぜひ読んでみてくださいね(^^)/


幸せのカギを握る6つの要素

この本では幸せのカギを握る6つの要素として以下を上げています。
「…」以下の部分は、私の解説です。

「TOGETHERNESS(一体感)」…人と繋がる

「MONEY(お金)」
…一定程度必要だが、格差は逆に不幸を生む

「HEALTH(健康)」
…健康であることは「普通」ではなく「幸福」

「FREEDOM(自由)」
…仕事が自由に選べるか、人生を自由に選べるか

「TRUST(信頼)」…他人が信用できるかどうか

「KINDNESS(親切)」
…人に優しくすることは自分が幸せになれること



どれも幸せにとって大事な要素であり、これらがあることで人の幸福感を高めてくれます。
「幸せになるにはどうしたらいいのか?」という素朴で重大な問題に答えるとしたら、「これら六つの要素を満たしていくようにすること」が模範的な答えになるでしょうか。(永遠の謎に答えが!!(笑))


個人的に意識出来ることもあれば、社会的な課題として残されるものもあるでしょう。

六つの中で意外な要素はありましたか?
日本では、「一体感」や「親切」は、幸せの要素としてあまり意識されていないような気もしますし、「信頼」については日本もかなり信頼度は高いのかなと思っていましたが、最近は低下傾向にあるのではないでしょうか。



大事なのは富を幸福に変換できること

この本の中で私が特に重要だと思ったところは、「お金」のところです。

”アメリカモデル”と言えるような、”富をたくさん持つものこそ成功者である”と考える社会は、競争社会であり、格差社会であると言えると思います。
日本や韓国が経済的に豊かでありながら、どうしてこんなに苦しいのか。それが、このモデルを追従することによる弊害のような気がしました。

格差は人々に「不幸感」を与えます。
本の中ではファーストクラスのある飛行機の話が出ていましたが、裕福な人を見ると、なぜか怒りや不満、焦燥感が湧いてきてしまうのです。

人間には平等であることに対する、原始的な欲求があり、グループの中で差があることに対して本能がNOを言うのですね。

また、著者のマイクさんは、

アメリカは富を幸せに変えることに失敗した代表国

と言っています。
うーむ、私たち日本人からは見えにくいことだけれども、非常に重要だなと思いました。

富を幸せに変換することこそ、大事なことだとマイクさんは言っています。

この考え方があるからこそ、北欧諸国の人々は仕事よりも家族や友人との時間を優先し、自然の中に出向いて、豊かな時間を過ごすことにエネルギーを注いでいるのですね。

富をいかに効率的に幸福に変えられるか。
これはとても重要な示唆だと思います。
大切なのは、お金ではなく、人間の幸福なのですから。

🄫Forest Chimney


信頼や親切は、簡単に不安や恐怖に圧されてしまう

また、もう一つ、思うところがありました。

本当に激動の時代を生きる私たち。戦争、コロナ、衝撃的な事件…心が休まる暇もありません。

そんな中でどうしたら「信頼」や「親切」や「一体感」を保てるでしょうか…?

私には、これらの要素は、意識しないと簡単に「不安」や「恐怖」に制圧されてしまうように感じます。
「不安」を感じると、「親切」に気が向かない。
「恐怖」を感じると、「信頼」が減る。
これが本能的な反応だと思うのです。

でも、たぶんそれをそのままにしては幸せになれない。
だって、幸せの大事な要素を減らしてしまっているのですから。

きっと、意識的に選んでいかないといけないのだと思います。
本能で流されていったら、益々不安な社会に向かってしまうから。

🄫 Forest Chimney



どちらに光を当てるのか。よいものに光を当てよう。

私は幸せの6つの要素を学んだことで、自分の心の中も少しクリアになったような気がします。

自分が何を目的に生きていくのか。本当に大切なことは何なのか。

本書の最後で、マイクさんが語っていることが心に響きました。


しかし、恐れや不信感、皮肉にかかわっている時間はありません。
そんなものが私たちを幸せに導くことは、けっしてないのです。

私たちを進歩させるのは、信頼と協調の精神、そして、人々は互いに守られて生きていくという認識です。
私たちを進歩させるのは、恐れから解き放たれ、見知らぬ人にも親切にすることです。
私たちを進歩させるのは、都市を再設計することで健康と幸せを目標にし、生活の質をお金に依存させないことです。

日々、不安や恐れが沸き上がる瞬間があるかもしれませんが、
人と繋がり、信頼し、親切にすることが、社会を幸せな方向へ導いていくことを忘れないよう、いつも良い方向へ光を当て続けるようにしたいです。

🄫Forest Chimney

最後まで読んでくださりありがとうございます(^^)
少しでも何かのヒントになれば幸いです。

今回のマイクさんの著書はこちらです。
ぜひ探してみてくださいね♪


あたたかいお気持ち、とても嬉しいです。活動の原動力(珈琲や自分のメンテナンス)にさせていただきます! ※麦藁の普及については、一旦「BASE」にて各種麦藁を取り揃えましたので、活動終了としました。今後はSeedingSchoolの各教室にて育て、普及することを目指します。