#3 サブモダリティを活用する 感じることは生きること
昨日はライフコンサル講座の実践編だった。
詳細は省くが、その中でサブモダリティを使ったワークをした。今回、自分がクライアント役をやった時に出てきたことがある。
1.サブモダリティとは
その前に簡単にサブモダリティとは何かを。
あくまでも私の理解なので、詳しく知りたい方はNLPの資料をあたってください。
サブモダリティとはNLP(神経言語プログラミング)でも使われるもので、私たち1人1人が持つ、イメージに対する五感の感覚である。
そもそも、自分が知覚している世界や現実は、他者にも同じように見えていると思いがちだが、実際は違う。というかどのように見え、聴き、感じ、体験しているかはその人にしかわからない。だから、林檎は赤いと言った時に、私がイメージしている赤を、同じ「赤」という単語を使って表現していても、その人は全く別の色、例えば私が「青」だと思う色を見ているのかもしれない。
少々脱線したが、人は色んなイメージや記憶を自分で作り出している。サブモダリティはそのイメージや記憶の構成要素のことを言う。
苦手なもの、好きなもの、人でも物でも行為でも、なんでもいいのだけれど、目をつぶってそれを思い浮かべた時の視覚、聴覚、嗅覚、触覚、体感覚を感じてみて欲しい。
視覚でいえば、色、明るさ、見え方がクリアか、どんな角度から見ているか、距離感はどうか。聴覚で言えば、思い浮かべた時にどんな音が聞こえるか、または聞こえないか。体の感覚はどうか、何か匂いを感じるか、などなど。
このサブモダリティをイメージの中で変えることで、苦手なものを苦手でなくしたり、変えたいパターンを書き換えたりする事が出来る。
ただ、こうした書き換えは、トレーニングが必要かな?と思う。
2.自分のサブモダリティをチェックする
まず自分のサブモダリティのパターンを見るために、当たり前に普段やっていることをイメージして、五感の感覚をチェックしてみた。
この他、サブモダリティパターンチェックとしては、好きなものを思い浮かべた時と、苦手なものを思い浮かべた時の五感の感覚を比べるのも良いだろう。
今回のワークでは、自分がスーパーに買い物に行くイメージをし、そのイメージがどの辺に見えるか、色は?明るさは?距離感は?何が聞こえる?などをチェックしていく。
昨日の実戦トレーニングのワークの目的は、課題となることを解決するアクションを妨げているもの(信じ込み)を見つけ、そのイメージを簡単に出来ることのイメージに近づけることで、アクションを取りやすくすることだった。
まずサブモダリティで自分の特有のパターンを見つけ、その後いくつか、問いかけを受ける。そしていざ自分の課題の裏にある信じ込みを出そうとしたのだが、いくらやっても核心に届かず、出てこない。矛盾する答えやしっくりこない答えが、ぐるぐると回る。
これはおかしい…
結局そこは、改めてセルフワークをして掘り直すこととし、サブモダリティのワークはここで終了。
こういう場合は、課題だと考えている物のさらに下により深い課題があり、最初のものはそこを守るためのダミーだったりする。実際のセッションでも、クライアントさんが同じところをグルグル回る時は、ワークの前提を見直す必要が出てくる。
だから、ワークの失敗というものはなく、課題発見が出来たことが進捗となる。
3.サブモダリティチェックで分かったこと
今回のワークで見えたこと。それは、自分がまだ自分自身の体の中に入りきってない時があるんだなということだった。
スーパーに行くという、当たり前の日常をイメージしたのにも関わらず、イメージで見える光景の色合いがどこか淡く、焦点もソフトフォーカスになっていたこと。音が聞こえなかったり、自分を外から見ている訳ではないものの、カメラのレンズを通して見ているような景色であったこと。ここを師匠に言われて、ものすごく納得をした。
以前にも書いたが、私は子供の頃から自分の周りにいつも透明な壁があるような感覚があり、他者とも繋がれないし、自分自身の感覚や感情もよくわからないという時期が長かった。ここ6-7年の色んなワークでかなり自分の感覚や自己との繋がりを取り戻したけれど、やっぱりまだ名残りがあるらしい。
この自分とちょっと距離を置くパターンは、色んな状況を俯瞰して見られる強みにもなっているけれど、感情や感覚のセンサーはまだまだ磨く余地がある。
感情や感覚があるからこそ、生きている実感を感じることが出来、共感や共鳴もうまれていく。
師匠のサポートを受け、最後にイメージのなかで、カメラのレンズをを壊した。すると急に色が鮮やかになり、人々の声や車の音、ちょっと埃っぽいようなにおいまで感じた。
5/7/2021