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ここ2ヶ月の出来事と今の心境

とある企業の選考を受けていました。それがひと段落しました。残念ながらウェルカム! といった結果にはならなかったのですが、この2ヶ月で自分という人間の外皮がベロンベロンに剥けた感覚があります。思いが新鮮なうちにそのことを書いてみたいと思います。

私は新卒で入社した会社に勤めて10年目になります。「転職したい」と思ったタイミングはこれまでにも何度かありましたが、その時々で自分の仕事が好きだと思えず、その場から逃げ出したいという思いがメインで起きていたことでした。

でも今回はそうではなかった。以前からその会社のファンであり、フォローする中で、企業理念やものごとの捉え方、考え方、組織や人間のあり方についての考察など、もともと持っていたけれどもいつの間にかフタをしていた価値観が掘り起こされる感覚があり、それに激しく共鳴し、募集がかかった時にはこの会社で働きたい!!! と強く思いました。書類を作成し、写真を撮り、1週間後にはエントリーしていました。

一般的に転職というのは、キャリアアップや年収アップが実現しないならば、しないでいた方がいいものだという固定概念があると思います。それには「現状への不満」というネガティブイメージが付随するものです。とくに伝統的な体質の強い会社では「転職したい」と誰かが口に出す時、それは現状に不満があるのだと解釈されることが多いはずです。
転職していった人に対して「あの人は去っていった人」と感じることがあるのも実感としてあったりします(環境を変える決断をしたことへのリスペクトや、一緒に働けなくなった寂しさからくる感情でもありますが)。

なので、自分が他社の採用を受けていたことはごくごく一部の家族・友人をのぞいては誰にも話しませんでした。まあ、ふつう言わないですよね。だけど、これからは口に出してもいいのかもしれないと感じています。言う言わないはさておき、そういう風にマインドが置き換わりました。

「自分は会社にとって必要な人材だ」とはそもそも思っていませんでしたが、むしろ人の出入りがあったほうが、組織の新陳代謝が促されていい面もいっぱいあるじゃん! と考えるようになりました。弊社では毎年新卒で何人かの社員が入ってくるし、キャリア採用も以前に比べてグッと増えたと思います。というか、以前は年に2度くらいのタイミングでしか中途の募集をしていなかったけど、ここ数年は必要に応じていつでもといった印象です。もちろん産育休で途中離脱・合流する人もたくさんいます。ダイバーシティというワードもよく耳にするようになりました。たとえ緩やかであっても、変化し続けていることは確かです。

会社から外に視野を広げてみれば、変化の最先端を行っている会社はいくらでもあります。私はそういうところに身を置いてみたかったんです。ただ、経験不足もあって、うまくハマれるのか厳しいのか、私も相手も確信しきれなかったのが現時点での結論なのでした。
私がもっと具体的に「これができる」「これがやりたい」とプレゼンできればまた違った可能性もあったのかなと考えましたが、そうしなかったのは自分の中での誠意でもあったと思います。だから、結果には納得しています。

「納得している」と書けた自分が今はとても誇らしいです。こんなにファンでいられて、力になりたいと思える会社に出会えてとても幸せです。これからも応援していきます!

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