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最近、興味があることは、異なる分野であっても、どんどん挑戦して、多くの人との関わり、視野を広くすることがとても大切だなと思うようになりました。

私は割と興味があることや、学びたいことがあれば一人でもどんどん出ていって、いろんなことを吸収したいと思っています。

それは、単純に私自身の学びのためだと感じていますが、出かけることや、様々な経験をすることのメリットは、それだけではないと感じます。

例えば、10人の話を聞く機会があれば、10通りの人生や、考え方も十人十色なので、そのたびに新鮮で、大きな驚きを感じることもあります。

そうすると、私の中の引き出しが10個増えるのです。

次に、今度は10個の新しい出来事に出会うと、またさらに10個引き出しが増えます。

出会いや出来事を経験するたびに、私は引き出しがどんどんどんどん増えていきます。

そうやって目には見えない引き出しが増えてくると、今度は次に出会った人や、新たな出来事に遭遇した時に、今まで培ってきた引き出しを利用することが出来るのです。

初めての人とも、共通の話題で話が弾んだり、思いがけない出来事の時にも、経験があれば落ち着いて対処ができるようになるでしょう。

上空高く上がると、遠くの地形までよく見えますよね。

それと同じで、一つ新しいこと、一つ新しい人との出会いを経験すれば、一段、また一段と階段が上がり、より広く、高く物事を俯瞰できるようになります。

地図を見た時、高い位置からだと、目標とする場所だけではなく、それ以外の建物や、ポイント、そこに行くまでのたくさんの道筋も見ることが出来ます。

最短距離を探すことも、あえて遠回りすることもできますし、渋滞の時には、いろんな道を通ることもできるでしょう。

普段知っている道ならともかく、もしも、知らない道で、地図もナビもない状況だったらいかがですか。

迷うかもしれないけれど、一か八か進んでみないとわからないような、とても不安な状況です。

そうなったら、できるだけ知っている道だけを通るでしょうし、あまり冒険することもないかもしれません。

ゴールには必ず辿り着くのです。

ゴールに必ず着くとしたら、様々な道を通り、引き出しを増やしてからにするのか、それとも毎日同じ道を通って、同じ景色を見るだけにするのか、どちらが良いでしょう。

人によってゴールに到着する、しないがあるのであれば、全員が最短距離で、自分が知っていて、必ず着く道を選んだ方がいいでしょう。

しかし、全員が必ずゴールにたどり着くとわかっていれば、いろんな道を通って、あちこちでお土産を引き出しに入れ、豊かなものでいっぱいにしてから着けばいいのです。

ですから、どんな出来事も出会いも、一つ引き出しを増やした、と考えてみるのはいかがでしょうか。

これは私の一つの引き出しの話ですが。

コロナ禍の中で、インストラクター業ではなく、働き方を変えて、企業に就職することを考えたことがありました。

長年、運動指導しかしてこなかった私は、一歩違う世界に足を踏み入れた時、ずいぶん世界が変わって見えました。

多くの企業に出向き、面接をしてもらううちに、私はその企業の業績の良し悪し、人が続くかどうかというのものに、共通した雰囲気があることに気が付きました。

これはよく見ると誰にでもわかる、非常にわかりやすい、企業が出す雰囲気だと思います。
ただ、私は視点を変えて、細かくチェックしていましたので(笑)おそらく普通の人が面接では決して見ないであろうところまで、目を皿のようにしてみていました。

ちなみに、業績が悪く、人が続かないであろうと予想したところは、その後、閉業、縮小移転、撤退、早期退職者を募集しているとニュースで見たりしたのです。

そのうち、私はまるで企業の診断をするかのように、あちこちに出向いて言っては見学をさせてもらったり、話を聞かせてもらっていました。

仕事ができるとか、仕事に対して熱意がある、プロ意識を持って仕事をしているということも、もちろんとても大切ではあります。

しかし、私が見ているところはそこではありません。

ということは、仕事ができるとかできないとは違うところで、実は経営の業績は良くなったり、悪化したりしているということです。

働く人の多くは、ここに注目していません。
本当に必要な要素は、経済力ではなく、人間力なのです。

家の土台が豆腐でできていれば、どれだけしっかりした柱をつけても斜めに歪み、強い壁で補強したとしても、必ず家は倒れます。

その逆で、昔の日本家屋のように、土台や柱がびくともしないような家であれば、壁が襖や障子のような薄いものでも、傾かないのです。

どれだけプロフェッショナルな人材が集まっても、それを生かすことが出来なければ、人は離れていくし、いくら素晴らしい経営センスがあっても、それは小手先の技術でしかないということもわかりました。

企業というのは、そこに集まる人、そのものを表した姿だからです。

ですので、私は一時的に就職活動をしてみたことで、その引き出しができたなと感じました。

結局は、運動指導のお仕事に戻りましたが、その経験を活かし(?)今はどこに行っても、企業の雰囲気を見てしまう癖がついてしまいました。

今日も目を皿のようにして…。

また、今はその教訓を、実生活にも取り入れることが出来るようにもなりました。

倒れない企業とは、一体どんな会社だと思いますか。

いかがでしょうか。

今日もお読みいただきありがとうございます!




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