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予定通り

信頼できる人と過ごす時間は、精神衛生上とても大切だなと思った話です。

アドラーは人間の悩みはすべて人間関係にあるといいましたが、本当にその通りで、いくらよい職場、学校、お気に入りのコミュニティがあっても、その中の人間関係がうまくいかないと非常につらいと思います。

特に、職場は生活もかかっているため、嫌でもすぐに離れることが出来ない、仕事と割り切って何とか続けることを模索することが多いでしょう。

また、例え転職したとしても、新しい職場でうまくいくかどうか保証はない。

人間関係を理由に、離職した経験がある人は多くいると思いますが、みなさんはいかがですか。

人間がこの世界にいる限り、人と人との関係を断ち切るとこはできず、もしかしたら、良い人間関係を築こうとすること自体が無理なんじゃないかと思っていた時期が私にもありました。

私は割と孤独を愛する一匹狼タイプなので、一人で考えて行動することに慣れていて、誰かに相談したり、グループで動くことが基本的にありませんでした。

それでいいと思っていましたが、最近になって、不思議と周りの人に対する信頼感が高くなってきて、また信頼できなさそうな人が周りから消えてしまって、

安心できて、信頼できる人しかいない人間関係が出来上がってきました。

相手を信頼するには、まず自分自身を信頼することが必要だと思います。
なぜなら、無意識か意図的にかはわかりませんが、その人間関係を選んだのはほかでもない自分だからです。

ですので、自分を信頼できるようになったのかなぁと思ったのです。
結局のところ、一匹狼だったのは、心を開けずに、誰のことも信頼できていなかっただけなのかもしれません。

自分を信じる、ということは選択はすべて間違っていない、と宣言するようなものです。

しかし、場合によっては選んだ道を悔やんだり、それを選んでしまったことを責めてしまうこともあるでしょう。

人間関係も、相手のことをあーだこーだと不満を言いながら、実はその人間関係を選んだ自分に対して不満を言ったり、責めたりしている可能性があります。

あの人が嫌い、

ではなく、

嫌いなあの人と、関わることにしてしまった私が嫌い

になっている可能性もありそうです。

では、どうしたらいいのでしょうか。

それにはやはり、あなたの選んだ道は間違っていないのだ、と自らに言い続けるしかないのではないかと思うのです。

塞翁が馬ということわざを知っていますか。

『昔、中国北方の塞(とりで)近くに住む占いの巧みな老人(塞翁)の馬が、胡の地方に逃げ、人々が気の毒がると、老人は「そのうちに福が来る」と言った。
やがて、その馬は胡の駿馬を連れて戻ってきた。
人々が祝うと、今度は「これは不幸の元になるだろう」と言った。
すると胡の馬に乗った老人の息子は、落馬して足の骨を折ってしまった。
人々がそれを見舞うと、老人は「これが幸福の元になるだろう」と言った。
一年後、胡軍が攻め込んできて戦争となり若者たちはほとんどが戦死した。
しかし足を折った老人の息子は、兵役を免れたため、戦死しなくて済んだという故事に由来する。』出典 古事ことわざ辞典より

不幸だと思っていることが、幸福に転じたり、その逆もある。その出来事だけを切り取ってみたら、幸福とか不幸で片付けられてしまうけど、長い目で見たら、本当にそれが幸福か不幸かはわからない。

ですので、このことわざの通り、何があっても自分の選択には誤りがないということ、またその時の最善を行ったのだと信じること。

そう自分に言い聞かせて、とにかく信頼してあげましょう。

人生は、もしかしたらすべて予定通りに進んでいるだけなのではないか、と思ったりしています。

予定通りだと思えば、いろんな出来事に動揺しても、すぐに落ち着きを取り戻すことが出来ます。

また、自分を信頼しておけば、何があっても必ず良き方向にしか進まないということもわかってきます。

そう考えると、私たちは大いなる存在が進めたい未来のために動く、一つの生命に過ぎず、すべてを任せて、ゆったりと信頼しておけばいいのかもしれません。

いかがでしたか。

そうは言っても、ついつい動揺はするわ、自分の事も責めちゃうわで、なかなかすぐにはそのようにできないかもしれません。

ですが、それも予定通り。

今日もお読みいただきありがとうございます!




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