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父子二人でミラノデザインウィークへ 6 プラダ財団~ドゥオモ

ミラノ2日目になります。

朝食を調達

朝食は徒歩10秒ほどの場所にあったパン屋さんにて調達しました。

https://maps.app.goo.gl/AoJUofFZtAVhLgDV6

まあまあ大きめのいちごチョコのかかったドーナツが2ユーロ程度で、円安を考えなければお手頃と言えるでしょうか。

この日は別行程で来ている妻がフリーとのことで、朝から合流してプラダ財団に向かいました。

金色の壁を触ると怒られます

いろいろあって予約の時間を1時間ほど遅れて到着しましたが、特にお咎めなく入れてもらえました。

妊婦好きの息子

子連れでの美術館見学は、いかに飽きさせずにこちらの見たい部分に時間をかけられるかというのが肝になりますが、写真を撮って一番好きなところを決めるというミッションを与えたところ熱心に撮影をしていてしっかりと堪能することができました。

暗い通路から出ると逆さきのこの部屋(このあと2周する)
ダミアン・ハーストワールド
乗りたくて仕方がない部屋

展示自体も真っ暗で曲がりくねった通路の先にあるカールステン・ホーラーの逆さきのこ部屋やダミアン・ハーストのシュールな展示群をはじめとした視覚的に子どもの興味を引きやすいものが多く、空間としても単調ではないのでかなり子連れで訪れるのに向いている場所のように思えます。

歪んだ鏡の外壁(反対側の屋内から撮影)
天井と内壁と多分監視カメラ
屋根瓦と窓のしびれる納まり(何故か崩れている)
壁の向こうを想像させる通路
シンメトリーの崩し方が面白い

建築的に見ても面白い部分が多く、モダンさと柔らかさがバランスよく混ざり合っているように感じました。

木毛セメント板的な壁と多分無垢のステンレスの枠
写真の左側の窓の向こうに交差する階段がある
贅沢な階段

素材はシンプルで地味に見せながらも良いものを使ってます。

トイレの鍵を閉めると赤く点灯
黄色い格子がドア

気をつけることとして、上の写真がトイレで写真で見ると黄色の格子の中に取っ手があるのがわかるのですが初めて入るとこれがわかりにくく、手洗器しか無いブースなのかと思って隣に行っても同じで軽くパニックになり子どもがお漏らし寸前になるということがありました。

ドアを開けたら急にシック

トイレ自体はきれいで使いやすく、良いトイレが少ないミラノの中では是非立ち寄っておきたいところです。

全景
この実際の場所に立ってみるゲームとか

敷地はそれなりに大きく全体像がつかみにくいのですが、ショップ付近に模型がありますので、こちらを見てから廻るのも良いかと思います。

1点透視じゃないとウェス感は出ない

カフェはウェス・アンダーソン監修ということで、先に写真を見て楽しみにしていましたが、人が大勢入っているとウェス・アンダーソン感は薄れるように感じました。

思えばウェス・アンダーソンの映画は人の配置がかなり計算されているので、人が少ないほうが映えるインテリアのようです。

バリアフリー?

最後にバリアフリートイレですが、とてもバリアフリー感のない入口で、これはスタッフに開けてもらうのでしょうかね。(まさか展示?)

バリアフリートイレじゃなくても良い人が使いにくいことを優先しているのかもしれませんが、出るときも大変そうなのでやっぱり引き戸のほうが良いのではと心配してしまいました。

ともあれ、総じてコールハース率いるOMAの円熟味を感じる楽しい空間で、ミラノ中心部の歴史的な建築群に対するお口直し的な感じで立ち寄るのも良いかもしれません。

プラダ財団を出ると13時を過ぎていたのでランチに予約していたUn posto a Milanoという店に向かいました。

ここはプラダ財団から徒歩で20分程度の場所で、プラダ財団でかなり歩いたあとでしたが、道中の景色も新鮮でそれほど苦にはなりませんでした。

道すがら、バルコニーの雰囲気が良い
日本で見たことがないかわいいFIATのEV
この奥にレストランもある

レストランはCascina Cuccagnaというカルチャーセンター内に位置しており、どこに入ればよいのかわかりにくいのですが、アーチ状の入口から入って下の写真の右の扉が入口になります。

床の洗い出しと石のパターンが天井と好相性

雰囲気はカジュアルで、価格もメインが15ユーロ前後と安くもないけど高くもないといった感じですが、パスタをはじめラムチョップやサラダなど頼んだものは全部おいしくいただきました。

とても美味しかったらしいボロネーゼ
食べると意外とボリューミーなラザニア

食後はトラムに乗りドゥオモへと向かいます。

アーチの奥にドゥオモ

偶然ですが、パッサッジョドゥオモというアーケード的な道を通ってドゥオモへとアプローチする形となり、アーチの奥からドゥオモの全貌が見えてくる様子はなかなか感動的だったので、特に初めて訪れる方におすすめです。

特に予約などはせずに来たのですが、チケットも簡単に買えてすんなりと入ることができました。

みんなが撫でると光る
天井高さは50m近いとか

内部は流石に荘厳で、天井付近は心なしか靄がかかっているように思えました。

ただ、ここは中よりも屋上がとても素晴らしく感じました。

一つの建物の距離感ではない
ピクニック会場
とんでもない石の存在感

天気に恵まれたということもありますが、間近で見れる彫刻などはとても繊細で、建物の上とは思えないほど遠くまで続く無数の尖塔は圧巻、足場がかかっていることを差し引いてもかなりの満足感が得られ、少し開けたところはピクニック広場のようになっていて大勢の人々がくつろいでいました。

人々の撮影に興じる子

ただ、日本人としてはやはりここに地震が来たらどうなるんだろうと思ってしまうところがあり、こんな石像が落ちてくることを考えるとちょっと身震いしてしまいます。

市街を見守り何を想う

屋上の歩ける範囲もかなり広く、想定外の時間と体力を使ってしまい、さすがに息子も疲れたようで、このあと行こうかと思っていたTIME&STYLEミラノ店のオープニングイベントは諦めることになりましたが、この屋上は絶対に登るべき場所です。

これまでにイギリス、フランス、ドイツなどで様々な大聖堂を見てきましたが、やはりその国ごとの魅力というのがあるんだなと改めて感じ入りました。

その後はガレリアのサヴィーニでジェラートを食べてルイーニの揚げピザを食べるという典型的なコースを経て中央駅へと向かい、Mercatoというフードコート的な場所で夕食にサラダボウルと水餃子と果物と甘いドーナツを調達し家で夕食を取り妻は自分の宿へと帰り2日目が終わりました。

Mercato内
ミラノ感のない夕食はまとめて30ユーロくらい

2日目を終えて全行程の半分を過ぎながら依然デザインウィーク感が全く無いので、明日こそはいろいろ見て回りたいと思います。

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