EQ|SEL|非認知能力|専門家|三森朋宏

一般社団法人感情活用研究会 理事 | 一般社団法人日本SEL推進協会 理事 | 株…

EQ|SEL|非認知能力|専門家|三森朋宏

一般社団法人感情活用研究会 理事 | 一般社団法人日本SEL推進協会 理事 | 株式会社THdesign 代表取締役 | シックスセカンズ日本オフィス フェロー | 三森朋宏のオフィスシャルnote https://www.thdesignjp.com/prof

マガジン

  • 氣究(日本式EQ理論)

    KiQ(R)は、日本式EQ理論として日本の文化とEQやSELのついて考察を書いています。心理学の一理論であるEmotional Intelligence(EQ)では、その提唱者であるサロベイ&メイヤーが理論を整理する際に「武士道」を参考にしたとされ、EQ理論も東洋思想に強く影響を受けています。 KiQ と 氣究 は、株式会社THdesignの登録商標です。

  • セルフサイエンスラボ(Self Science Lab)

    「Self Science Program(セルフサイエンスプログラム)」は、「EQこころの知能指数」ダニエル・ゴールマン(1994年)著にも登場したヌエバスクールで実践されるEQ教育であるSELの教育プログラムです。EQやSELの実践を記事にして伝えています。

  • ゆる〜リワイがヤ

    EQ実践研究第一人者の三森朋宏が、徒然なるままに経験からの学びや思うことを語ります。時には物議を醸す内容もあるでしょう。様々な角度からの意見や対話は新しい視点や視座を与えてくれます。ゆるーりワイガヤしながら、脳の配線(ニューロネットワークのワイヤリング)を固定してしまわないようにリワイヤリングしていきましょう。

最近の記事

日本のSELは次のステージへ

2019年の春、まだ日本では、SELという言葉がほとんど知られていない頃、SEL(Social Emotional Learning:社会性と情動スキルの学習)を学んだり実践していた有志によって、一般社団法人 日本SEL推進協会を設立しました。 コロナ禍でもローカルな活動を通じてSEL実績を積み重ねた それから、日本にSELを広めようと活動を展開していましたが、ご存知のとおりコロナ禍によって協会としての活動は、オンラインを活用して細々とはありましたが、大幅に縮小することに

    • 「発達特性」はじめます

      「発達特性」という言葉を使い続けることをはじめます。 その代わりに「発達障害」という言葉を捨てます。 発達を平均で計る危うさ 子どもは、個々に発達の仕方や発達にかかる時間も違うのが当たり前であるのに、なぜ、遅れているとか進んでいるとか言われるのか?あくまで統計的にみて平均からの違いだけを言われているに過ぎません。「平均」というのは、異なる特性の母集団を平均したに過ぎないので、母集団には幅があり、その中間を求めたに過ぎません。平均値以上が正解であるかのように扱うこと自体に危

      • 日本にSELを広めたい、だからこの夏に

        「日本にSELを広めたい!」 不登校、いじめ、暴力、こころ無い誹謗中傷、先生のメンタル不調や離職、教育における課題は様々です。こうした課題をなくし、全ての人が安心できる教育のあり方を実現したい。 そんな思いから、2018年に日本SEL推進協会を立上げました。 そんな矢先、コロナウイルスのパンデミックによって、思うように活動が出来ない状況が続いてきました。 そして、この夏、いよいよ満を持して日本初の教育者向けSELキャンプを開催します。 ここ数年、日本でもSELという言葉は

        • SELの導入や推進で大切なこと

           私が情動知能(EQ)を本格的に学びはじめたのは2010年頃です。その後、2013年にシックスセカンズの門を叩き、SELに対する深く広い学びがスタートしました。  シックスセカンズ(Six Seconds)は、1994年(日本では1995年)に発刊された『EQ こころの知能指数』(ダニエル・ゴールマン著)の本の第15章「情動教育のかたち」で紹介されたSELの先駆的な学校であるヌエバスクールの創設者たちが、ヌエバスクールで培ったSELの知見を世界中に広める団体として設立した米国

        マガジン

        • 氣究(日本式EQ理論)
          8本
        • セルフサイエンスラボ(Self Science Lab)
          20本
        • ゆる〜リワイがヤ
          1本

        記事

          モノの扱いと人の扱いは共通している?

          ある友人とのやり取りから、長く思っていたことが確信になったので書いてみます。 それは、「モノを丁寧に扱う人は、人にも丁寧に対応する」ということです。 なぜ、そう言えるかというと理由は大きく2つ 1つは、こころの余裕 2つ目は、在り方 それぞれの理由について書きたいと思います。 こころの余裕 イライラしていたり、怒っていたり、慌てていたり こころに余裕がないとドアをバンっと閉める、モノをドンと置く、乱雑にモノを置いたり、足音をドタドタと非常にうるさく歩くといったように ここ

          モノの扱いと人の扱いは共通している?

          ノットワーキングとリファーラル

          ネットワーキングからノットワーキングへ これまではネットワーキング(Networking)として網(ネット)のように繋がり合っている状態を作る、言い換えると知り合いを作る。そんなイベントやコミュニティが多く存在しました。 しかし、最近ではネットワーキングで知り合いが増えただけでは価値を見いだせないとして、この時代に新たなビジネスの在り方を考える人たちは、知り合いが増えるだけというネットワーキングから興味が遠のいている現状があります。 そんな中で求められているのがノットワ

          ノットワーキングとリファーラル

          SEL × SDGs 子どもたちの未来 〜山形県鶴岡市温海地区の実践〜

          SELをベースにした「生きる力を育む教育」プロジェクトが山形県鶴岡市の温海(あつみ)地区で推進されています。今回は、SELの実践事例としてこちらのプロジェクトをご紹介します。 プロジェクト「生きる力を育む教育」のはじまり この「生きる力を育む教育」は2019年コロナウィルスによるパンデミックの直前に開始しています。例外なくコロナ禍の影響を受け2020年は予定の変更を余儀なくされ当初計画通りに進めることが難しい期間を経ました。 このプロジェクトは、鶴岡市移住アンバサダーでも

          SEL × SDGs 子どもたちの未来 〜山形県鶴岡市温海地区の実践〜

          諦めない!立ち止まらない!

          2010年ころ、EQとの出会いと苦悩のはじまり 10年少し前、私がEQを専門的に学び始めた頃「これからの時代にEQは欠かせない力になる」と確信めいたものを感じました。 しかし、職場に戻りEQを研修などの人材開発プログラムに取り入れることを提案すると人材開発部門であるにも関わらず周囲の人は、ほとんど関心がなく冷たい視線を感じたことを今でも鮮明に覚えています。 当時はロジカルシンキングなど論理的に思考する能力を身につけることが人材開発の中心だったこともあり、「感情の力」を熱

          諦めない!立ち止まらない!

          氣究®︎ 日本的EQ理論

          KiQ®︎と 氣究®︎は、「日本的EQ理論」です。 EQと日本文化 私たちは、心理学の一理論であるEmotional Intelligence(通称EQ)をベースに「感情」について10年以上に渡り学び研究してきました。 そこで、EQと日本文化に密接な関係があることを知り、EQやSELと日本文化に共通する学びをKiQ®︎(氣究®︎)と名付けお伝えすることにしました。 Emotional Intelligence(EQ)の提唱者であるピーター・サロベイ(イエール大学学長)、

          「信頼」と「信用」似ていてだいぶ違う

          「信頼」と「信用」は似ていてだいぶ違いがあるようです 今回は、私たちTHdesignのミッションでもある「信頼(Trust)」について考察してみました。 信用とは 例えば、ビジネスの取引においてB to Bの場合、「信用取引」というのがあります。これは、先に契約を交わし商品やサービスなどを提供し、後からその対価として現金を受け取るものです(通常お店で買い物をするときは、商品と現金の受け渡しが同時に発生する)。 この「信用取引」では、信じているがどこか用心しているから取引先

          「信頼」と「信用」似ていてだいぶ違う

          なぜ多様性のある組織が機能しないのか?

          最近、「多様性」「ダイバシティ」といった言葉をよく聞きます。多様性の高いメンバーでチームが構成されていると、これまでとは違うスピードで革新的なアイディアが生まれ、クリエティブだったり、イノベーションといった良い結果が得られるということを期待している経営者や各分野のリーダーがいます。 しかし、実際に多様なメンバーで構成されたプロジェクトが進む過程で、「それぞれのパフォーマンスが発揮されない、期待していた結果が得られない」といった現実に直面します。 なぜ、このようなことが起き

          なぜ多様性のある組織が機能しないのか?

          感情を科学する「ノーブルゴールの追求」

          今回は、ビジョンや生き様など「理想の未来を描く」ことの価値についてお伝えしたいと思います。 私たちシックスセカンズのEQグローバルネットワークでは、「ノーブルゴールの追求」と呼ぶEQコンピテンシーがあります。 Noble Goal(ノーブルゴール)=「崇高な目標 」と直訳されますが、日本人の感覚では「生き様」や「与えられた命を何のために全うするのか」を意味します。 ノーブルゴール、生き様、ビジョンなど言い方は違えど、なぜ?これら理想の未来を描くことが大切なのでしょうか?

          感情を科学する「ノーブルゴールの追求」

          感情を科学する「楽観性でチャンスを掴む」

          今回は「楽観性」についてお伝えします。 数年前から日本でもよく知られるようになったポジティブ心理学(ペンシルベニア大学 マーティン セリグマン 博士)や幸福学(慶應義塾大学 前野隆司)などが幸せの鍵として「楽観性」を取り上げています。 私は、企業や教職員などへ研修を行うことも多く、少し違った方向からできるだけ多くの方が納得いくように伝えています。 楽観性とは楽観性の「楽観」と対義語である「悲観」には、共通点があります。 それは、リスク分析をするということです。 リスク分析

          感情を科学する「楽観性でチャンスを掴む」

          感情を科学する「モチベーション」

          さて、今回のテーマは「モチベーション」を科学したい思います。 子どもから大人まで、ビジネスでもスポーツでも「モチベーション」という言葉をよく聞きますが、モチベーションについて学ぶことはあまり無いように思います。そこで、今回はこの「モチベーション」についてお伝えしたいと思います。 モチベーションにもいろいろあるモチベーションは、心理学において大きく二つに分けられます。 外発的(または外的)モチベーション と 内発的(または内的)モチベーション です。 外発的モチベーショ

          感情を科学する「モチベーション」

          感情を科学する「共感(力)」

          今回は、感情を科学するEQ理論から「共感(力)」についてお届けします。 よく「共感しよう」とか「共感力を高めよう」とか言われますが、共感(力)とは何か、共感(力)のしくみなどを具体的に教えてもらうこともなく漠然と「共感(力)」を捉えている方も多いと思います。 EQの活用として「共感(力)」の活用は具体的に感情が役立つことを感じさせてくれます。そのため、Self Science でも重要な要素と考えていますので、共感(力)について論理的なアプローチを試みたいと思います。

          感情を科学する「共感(力)」

          自分を科学する「自己認識」

          今回は、感情を科学するEQ理論から「自己認識」について触れてみたいと思います。 「自己認識」は、自分を科学する=Self Scienceの第一歩とも言えます。「自己認識」の鍵とも言える「思考・感情・行動」のフレームを用いてお伝えしたいと思います。 心理学や脳科学の研究によって思考・感情・行動は常に影響しあっていることが明らかになっています。 自己パターンを認識する普段の私たちは思考・感情・行動のパターンを持っていて良くも悪くも反射的に繰り返しています。 例えば、私は 駅で

          自分を科学する「自己認識」