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会話についていけないのは英語力だけの問題ではない

こんな経験はあなたにもあるでしょう。一対一で英語でアメリカ人と会話している。一方的に相手が英語でまくし立てるので、自分の言いたいことをいつまでたっても言えなかった。相手の一文が終わったときに、あなたは喋ろうとするが、相手は間髪入れずに、次から次へと喋る。相手はあなたが喋り出そうとしていることを気づいているのかどうか。。。そして相手が「一段落」したところでやっと自分の意見を言える。

別のシチュエーション。4人でミーティングをしている。3人がお互いに間髪を入れずに意見を戦わせている。自分も言いたいが、言い出すタイミングをいつもミスってしまう。ほんの0.1秒の差で。。。そしてその話題にグループとしての結論が出て、次の議題に行こうした時に、あなたが「ちょっと待って。さっきの話だけど、私はこう思う」なんて言い出して、皆が「なるほど」と思う。つまり自分の考えに全員がまとまったわけで、それまでの議論は無駄だった。。。そういうことはないでしょうか。

これら二つの例は、実は英語ぺらぺらで常に英語で生活している私が、今でも稀に経験するシチュエーションです。なぜでしょうか。何をどうすればいいのでしょうか。私からのアドバイスは3つだけです。

言葉そのものを理解すること

英語は言葉をそのまま理解する方が良いのです。それ以外の意味はないと思って間違いありません。日本人はハイコンテクスト文化で、相手の言っていない「言外」の意味を読み取ろうとします。「行間を読む」とも言います。そのため理解するのに時間がかかり、自分の意見を言い出すタイミングがどうしても遅くなるのです。

わからないことを質問することは恥ずかしいことではない

日本人の間には、知っていて当たり前のことや常識、つまり聞くことそのものが恥ずかしい、ということが多くあります。英語文化圏では、このような「共通理解の土台」がほとんどありません。これをローコンテクスト文化と言います。だから自分がわからなければ、どんどん質問すれば良いのです。むしろ徹底的に質問し、理解に務めることは、相手を理解しようとする真摯な態度として好意的に受け止められます。日本人同士だと「失礼」に当たったり「理論で攻撃してくる」などと言われるレベルまで質問するべきなのです。

相手のセンテンスが終わらないうちに言葉を遮って質問することは失礼ではない

言葉そのものを理解しようと言う会話構造ですから、ある一つの意味(例えばMSTなどの省略語)がわからなければ、相手の話を遮ってでも、すかさず聞くべきなのです。そこを尋ねずにそのまま過ごしてしまうと、あとで全くわからなくなります。むしろ相手の時間と話す労力を無駄にしたことになります。日本では「言葉を遮る」のは失礼な行為ですが、英語、特にグローバルコミュニケーションでは必要不可欠なスキルです。

グローバルコミュニケーションは「相互理解」

相手を理解すること、自分の理解が正しいかどうか確認することの方がよっぽど大切です。逆に自分の考えを相手に伝えること、伝わったことを確認することも非常に大切です。グローバルコミュニケーションは、多様なバックグラウンド、国や地域や文化の人との関わりですから「共通理解の土台」がありません。だからローコンテクスト、あるいはノーコンテクストが基本となります。英語だからという理由よりは、多様な人々と関わるという方が理由として大きいのです。

日本のハイコンテクスト文化

日本のハイコンテクスト文化は、「沈黙は金」「以心伝心」「言わぬが花」「阿吽(あうん)の呼吸」などの言葉で表されます。私たちは日常、程度の差こそあれ、このように共通理解の大きさに頼っています。私たちは、良いことと悪いことの区別を、同じように親から教えられ、常識やマナー、行儀作法などを身につけてきました。「ほかの子は誰もそんなことやっていないでしょ!」や、「皆がやっているようにしなさい!」とか言われなかったでしょうか。皆が塾に行くから自分も行く。皆が大学に行くから自分も行く。皆が黒いスーツに黒カバンで髪も黒く染め直して就職活動をするから、自分もそうする。日本は、人と違うことや目立つことが良くないという「共通理解の土台」が恐ろしく大きな文化の国なのです。なぜ黒い身なりで就職活動をするのか、説明できませんね?就職活動での面接は、相手に良い印象を持ってもらうことです。論理的に考えれば、印象深い服装というのは本来は大切な要素なのです。そこを「そうするのが怖いから」という「論理でなく感情で意思決定」するのもハイコンテクスト文化の特徴です。

私たちは非常にハイコンテクストな文化を持っている、という事実を認識することが、英語でグローバルコミュニケーションをマスターするためには非常に大切です。それが上に示したような、ローコンテクストな相手や状況において対等にやりとりできるようになるための第一歩なのです。

逆の有効なアドバイスもあります。あなたは、間髪を入れずにしゃべる例えばアメリカ人と会話しています。相手はあなたとこれから一緒にビジネスをするために日本にやってきました。つまり自分と自分のビジネスを理解してもらうこととも大切だし、あなたとあなたのビジネスの興味も理解したいと思っています。しかしどうも一方的に喋っていて、自分の考えを言うタイミングを逃し続けて30分が経ちました。このアドバイスは英語で。My advise how you can help such Western people especially from the US who is in talkative side, as well as help you achieving your meeting objective is as follows: Tell him to pause 3 sec at each end of sentence. When he invites to ask questions, tell him to wait for 10 sec. Otherwise people like you will not be able to ask questions or give him inputs. This will end up him pushing his thoughts only, and he starts to think “I am right, because you don’t have counter arguments or any questions.” Asian culture discourages to talk over before you finish your sentences, which makes us feel rude. This is more prominent with young generation who have not learned Western culture, and more extreme in Japan, Singapore and some other southeast Asian countries, while mainland China is quite low context like the US. This is really an important simple tip to deal with Japanese and other Asians. 活用してみてください。

あなたの目標はコミュニケーションです。思い出してみましょう。

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