『大人の腸活』 腸内環境と更年期症状
epotive 『大人の腸活』セミナーレポート
6月に、epotive会員限定で『大人の腸活』オンラインセミナーが開催されました。このセミナーでは、腸内環境を整えることで、更年期症状の改善や美肌につながる良い影響、また、日常生活で実践できる腸活方法について、株式会社たべかた、代表取締役の板橋 里麻さんに講義していただきました。
腸内環境の重要性
講師の板橋さんは、腸内には100兆から500兆個の細菌が存在し、これらの細菌が人体の健康に及ぼす多大な影響を説明しました。具体的には、腸内細菌は以下のような機能に関与しています。
免疫機能: 腸内細菌は免疫システムの重要な部分を担い、病原菌の侵入を防ぎ、体内の防御機能を強化します。腸内細菌のバランスが崩れると、免疫力が低下し、感染症やアレルギーが発生しやすくなります。
エネルギー代謝: 腸内細菌は食物の消化吸収を助け、エネルギーの代謝に寄与します。特定の腸内細菌は食物繊維を分解して短鎖脂肪酸を生成し、これがエネルギー源として利用されるだけでなく、腸内環境を酸性に保つことで有害菌の増殖を抑制します。
ホルモンバランス: 腸内細菌はホルモンの生成や調整にも関わっており、特にセロトニンと呼ばれる「幸せホルモン」の生成に重要な役割を果たします。セロトニンの約90%は腸で生成され、これが気分や睡眠、消化に影響を与えます。
さらに板橋さんは、腸内環境を改善することで、以下のような多岐にわたる健康効果が得られると強調しました。
ストレス耐性の向上: 腸内環境が良好であれば、ストレスに対する耐性が高まり、心の健康が保たれます。これは腸内で生成されるセロトニンが精神の安定に寄与するためです。
美肌効果: 腸内環境が整うことで、肌の調子も良くなります。腸内細菌がビタミンB群やビオチンなどの美容に重要な成分を生成し、肌のターンオーバーを促進します。
睡眠の質向上: 腸内細菌のバランスが良いと、セロトニンの生成が促進され、これがメラトニンという睡眠ホルモンに変換されるため、睡眠の質が向上します。
このように、腸内細菌は単に消化を助けるだけでなく、全身の健康に深く関わっており、その重要性は計り知れません。セミナーでは、これらの知識を基に、腸内環境を整える具体的な方法が紹介されました。
腸内環境のチェック
セミナーでは、参加者が自身の腸内環境をチェックできるコーナーもありました。腸内環境の状態に応じて、次のようなタイプ別に対策が紹介されました。
さがり腸: 筋肉の低下や外食の多さが原因。水溶性食物繊維の摂取や体幹を鍛える運動がおすすめ。
冷え腸: 冷たい飲み物やカフェインの摂取が多い人向け。温かい飲み物や体を温める食材の摂取が効果的。
ガス腸: 不規則な食生活や暴飲暴食が原因。発酵食品とオリゴ糖の組み合わせが有効。
むくみ腸: デスクワークが多く運動習慣がない人向け。カリウムや香辛料の摂取、定期的な運動がおすすめ。
ストレス腸: 眠りの質が悪くストレスを感じやすい人向け。リラックス効果の高い食材や温かいハーブティーの摂取が効果的。
更年期症状との関係
腸内環境と更年期症状の関係についても詳しく説明がありました。女性ホルモンの減少が更年期症状を引き起こし、腸内環境の改善がこれらの症状を軽減する可能性があることが強調されました。腸内環境を整えることで、セロトニン(幸せホルモン)の生成が促進され、心身の健康に寄与します。
また、更年期症状を解消するシンバイオティクスサプリメントとして、epoの『ミドリム』が紹介されました。
日常生活での腸活
最後に、日常生活で実践できる具体的な腸活方法が紹介されました。善玉菌を含む食品(ヨーグルト、納豆、味噌など)や善玉菌の餌となる食物繊維やオリゴ糖を含む食品(アスパラガス、ごぼう、はちみつなど)の摂取が推奨されました。また、これらの食品を効果的に組み合わせることで、腸内環境をより良好に保つことができます。
参加者の声
セミナー終了後、参加者からは多くのポジティブなフィードバックが寄せられました。特に、「具体的な食事のアドバイスが分かりやすかった」「自分の腸内環境に合わせた対策を学べてよかった」といった意見が目立ちました。また、日々の生活にすぐに取り入れられる実践的な内容が、多くの参加者の満足度を高めました。チャット上で質疑応答も活発に行われ、参加者一人ひとりが自身の健康について考えるきっかけとなったことをうれしく思います。
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