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【451回】安心(200311)


東日本大震災から9年たった。
安克昌によると「自立にはそれぞれのペースがある」という。「もう大丈夫だ」「いやまだケアが必要だ」それを判断するのは、被災した本人ではないか。まわりの人々が「いつまで下を向いているんだ」と背中を強引におし、国が一律に支援を終えることは、おそらくケアから離れている。安心が遠い。

安心といえば、今月から始まったNHKプラスを用いて「ハートネットTV」を見た。見逃していた番組を無料で見ることができるのは助かる。
 
オープンダイアローグの番組を見ることができた。「ハートネットTV選 変わり始めた精神医療2▽治療の最前線オープンダイアローグ」である。

教師ではあるけれども、オープンダイアローグ、当事者研究が気になる。理由は、対話をする人たちが「対等」であること、存在の「肯定」であること、そして「安心」が基礎にあるから。自分を否定された感覚、自分を否定しながら生きてきた。だから何よりも、安心が気になる。

災害が続く。
格差がある。
学級や学校の中でも、様々な人間関係がある。
様々な生き方をしてきた子どもがいる。
根本はつながっている。安心があるか。そして安心を作ることができるのは、人と人なのだ。

何を勉強しようと、行事をしようと、まず安心を感じることができることがなければ、苦しいだろう。


そんな学校にしなければ…。
だが、いつもお題目でおわる。
僕が安心できていないということがあるからかもしれない。

最後に、亡くなられた方、被災された方に向けて、お祈りいたします。