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輸出量世界一🍟ベルギー🇧🇪がフライドポテトにかける情熱

ベルギー、それは食べるべきものが多すぎる国。

カカオバター100%にこだわる上質なチョコレート。

中身が想像もつかないようなチョコレート

香りにこだわる1500種類以上の(それぞれに専用グラスまである!)クラフトビール。

ビールによってコップがちがう!

そして、品種や製法にこだわり尽くしたフリット(フライドポテト)。

国民食フリット😍🍟

関西人で言うところのたこ焼き器のように一家に1台にフリット専用フライヤーを持ち、広島県民でいうところのおたふくソースのようにマイフリットソースを持っている、「フライドポテト発祥の地」で生きるベルギーの人々はフライドポテトへの熱量がとにかくすごい。
ベルギーに来て、フライドポテトを食べない訳には行かない。


フライドポテトとベルギー

フライドポテト発祥の地・ワロン州ナミュール

ベルギー南部にあるワロン州の第三都市ナミュール。こちらがフライドポテト発祥の地と言われている。
ちなみに第一都市はワッフルで有名なリエージュ。なんだか美味しそうな地方だなぁ🤤

17世紀、大寒波の際にナミュールの人々は食べる物が無くなり、長持ちして残っていたじゃがいもを魚フライのような形に揚げていただいたのがフライドポテトの始まり。

フレンチフライズは偉大なるアメリカの勘違い

ところで「フライドポテト」。
実は和製英語で、英語では「フレンチフライズ」、製法や素材に違いはないんだって。

ベルギー発祥にもかかわらず、アメリカ人が初めて揚げたイモと出会った時、現地の人がフランス語を喋っていたため(とか、パリで出会ったとか、諸説あり。)、アメリカ人は揚げたイモをフランス料理だと思ったのだとか。

コロンブスのチリペッパーと言い、勘違いが勘違いのまま流通するのは、なんだかグローバル化の始まりを感じさせるエピソード。

フライドポテトの輸出量は圧倒的なシェア率で世界No.1

想像超えのシェア

フライドポテトとして世界に流通する冷凍イモ、輸出量世界一はなんとベルギー。実に市場の1/3以上の占有率を欲しいままにしている。

めっちゃフライドポテトを食べていそうな、じゃがいもの祖国アメリカを軽く倍以上引き離す圧倒的な輸出量。

考えてもみて欲しい。
ベルギーとアメリカの国土差は312倍で、しかも、お隣さんオランダの輸出量と合わせればシェア50%超えだなんて、一体どれほどのフライドポテトがベルギー周辺からやってくるのか。
これはもはや狂気に近い。

フライドポテトとベルギー人

年間約80kg!1人当たりの消費量がすごい

付け合わせには揚げたイモ、焼いたイモ、潰したイモ🍟イモウマい、でも彼らの主食はあくまで肉!

日本人は主食のお米を年間1人当たり約50kg消費しているらしいが、ベルギー人は主食でもないイモを年間1人当たり80kg以上消費する。
約38kgが生イモ、6〜7kgが冷凍イモ加工食品、残る約35kgが外食。
(独立行政法人 農畜産業振興機構さんより。)

調理方法の内訳は明かされていなかったけれど、80kgのうち、少なく見積もっても1/5ぐらいはフライドポテトを食べているだろうから、年間16kgと仮定すると、3日に1回はマックポテトMサイズぐらいのフライドポテトをコンスタントに食べている計算になる。
好きだなぁ🥰🍟ww

「フライドポテトを守る!」伝統製法もすごい

フリット・サムライソース

ベルギーのお隣ドイツでも「ビール純粋令」なるものがあり、ビールの純潔は今でも厳しく守られているけれど、ベルギーのフリットも負けていない。

◉真実のベルジャンフリット◉

  • じゃがいもはビンチェ種一択

  • 幅は10mm以上

  • 2度揚げ必須

  • 揚げ油は牛脂のみ

  • 冷凍モノは使わない

  • 容器は紙で       などなど。


私が知っているのはこれくらいだけど、多分もっと色々あるんだと思う。

みんな大好き!変わらぬ旨さの「フリットフラジェ」がすごい

第1回ブリュッセルフリット遠征から15年ほど経ったけれど、相変わらず現地人に「どこのフリットが1番好きなん?」と尋ねた時に、かなり高確率でおすすめされ続けているのがこちらの「フリットフラジェ」

街中という訳ではなく、わざわざちんちん電車に乗って、ちょっと歩いてフラジェ広場まで来ないといけない。
なのに、昼行っても夜行っても、夏行っても冬行っても混んでいて、うまい。

この頭だけ映っている人たち、
もちろんフラジェのフリットを食べている。
フラジェのフリット・やっぱりサムライソース

香ばしい揚げたてイモの食欲を唆る香り。
サクッともカリッともつかないクセになる揚がり方をした奇跡のフリット、中身はアツアツで、濃厚で、トロほく🤤🍟
溶けるように舌の上て消えて行くポテトが愛しい。
フリットとビールでベルギーが終了しても、「我がベルギーに一片の悔い無し!」と言ってしまいそうになる。

ソースも、ものすごく種類があるので迷うところだが、イチオシは自家製マヨネーズやヨーグルトにチリソースなどを加えたサムライか、ヨーグルトベースのブランシュ(フランス語で白)なので、迷った時には試してみてほしい。

Frit Flagey
住所
:Pl. Eugène Flagey, 1050 Ixelles, ベルギー
営業時間:11時半〜深夜0時(金・土は午前2時まで)

美味しすぎるベルギーフリットの世界

人気のフリット店はどこも行列

悪いけどベルギーまで来てイモ食ってるヒマないんよ、イモ。
なんて、正直最初は思ったけれど、そんな人は絶対に損をしている!

揚げるだけと言えば揚げるだけなのに、お店の個性があるものだから、人がイモ屋の前に並んでいる限り、一緒になって行列せずにはいられない。

揚げたてのイモはやっぱり最高じゃ!!🥰🍟

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