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#1 ごめんよ『氷と蜜』

 今回が「ふわっとえっせい」記念すべき第1回目になると入力しようとしたところで「すべき」に引っかかっている現在。色んな式典とかで聞くけどそんな「しなければならない」的な言い方せんでも……という小さい所に引っかかるあたりどうにも面倒な性格をしていると思う幸先の悪いスタートを切ろうとしている。「僕の悪い癖」なんて言ってごまかせるのは右京さんくらいだろうか。私にはちょっと難しい。

 それはそれとして私は読書が好き……な時期が頻繁に訪れる性質を持つ。ヒソカみたいな言い方になってしまったけれど、読書家というには読んでいなさ過ぎていると思っているし、趣味というには読み続けていると割と飽きる時期も頻繁に来るのでそういう言い方にしておきたい。インスタグラムには読んだ本の備忘録を載せているし、これまで関わってきた人で同じような方にはほぼ100%「立派な読書家じゃないすか~(笑)」なんて心の底から言っているがそれは別……ということで。

 兎にも角にも本、特に小説は読まない方では無いのだけれど基本私はグロテスクなものやホラー系を好む。理由はそのうち書くとしてそんな訳で本棚は結構殺伐とした雰囲気というかなんだこれはというか。予定は一切ないけれど万引きとかしたとしたら確実に「犯人の男性の部屋には精神に異常をきたすような書物(失礼)があったと判明し……」とか言われるような空間が出来上がっている。因みに『ドグラ・マグラ』は無い。

 とはいえ私も偶には青春恋愛小説的な成分を欲する時くらいある。ただそうなるとどうなるかと言うと非常にその本の居心地が悪そうになる訳だ。先日ちらと本棚に目を遣った時『氷と蜜』という青春かき氷エンタメ小説が小松左京と澤村伊智に挟まれてなんとも言えない気分になった。配置を変えようにも私は著者名の五十音順で並べているので、胸が締め付けられようと変えて欲しいと懇願されようと「そうかわかった」と首は振れない。

 そんな内容で書こうかと思いついたのは書店だったのだが、本に関しては衝動買い主義の私の目に偶々留まった本は氷の君の隣の席に落ち着いてくれる爽やかジャケットの留学生。良かったじゃないかとサラ・ピンスカーをそっと差し込んだ。

◎ふわっとえっせいとは……
内容もしまり方もふわっとした感じのエッセイらしき
記事です。人生経験の不足を補うために偶に嘘の経験
も混じっていますがそこもふわっとということで……
(#の番号に前回との繋がり的な意味は一切ありません。
こんだけ書いてんだなーと思っていただければ。)

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