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ごめんね金木犀


「別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。 花は毎年必ず咲きます。」

かの有名な文豪の言葉である。
が、私は男性に教えられるほど、花の名前を知らない。


花が嫌いなわけではない。
綺麗だなかわいいな。写真撮ろ。おわり。
こんな感じである。

私の母はめちゃくちゃ花が好きで植物図鑑を見るのがとっても楽しくて大好き!というほどであるのに。何故。

初めに言っておくが、ここからは、
花に関して無知すぎる私の勘違いと、花好きの母の勘違いの話である。
詳しい人からすると、「何言うてんねんアホか」というような内容だが、温かい目と心で読んでいただきたい。





一昨日、天気がよかったので、堤防沿いを1人で散歩した。
堤防沿いには、綺麗な黄色い花とススキ(だと思う)がそりゃあもうびっくりするくらい生えていた。それしか生えてなかった。育ちすぎて私の背をとっくに通り越して、もはや私は埋もれていた。

これ(黄色い花)って金木犀かなあ、あれ、でも金木犀って樹木タイプやったよな。こんな下から生えてるタイプもあるんや。かわいい。
空の青さと160センチほどの黄色い花、そして、ススキ。色のバランスがとても美しく、何枚も写真を撮った。めちゃくちゃ気に入ったので、SNSの複数のアカウントにアップした。


帰宅すると、SNSをみた母が、
「写真、綺麗に撮れとったやん。」
「そうやろ、めっちゃかわいいなと思って。あれなんていう花?金木犀?」
「ええ?知らんと撮ってたん?あれブタクサやで。」



……は?ブタクサ?
いや、敵やん。年中花粉症、アレルギー体質の私にとって奴は天敵。

え、じゃあ私嬉しそうに敵の写真を何枚も撮って、おまけにSNSにまで載せてたってこと?!
めちゃくちゃアホやん。無知っておそろしい。
みんなおもてたんかな、、ブタクサの写真アップする人ってめずらしいな、、とか。


彼か彼女かしらんけど、綺麗な黄色い花がブタクサとわかった瞬間から、なんか憎たらしくなってきた。
所狭しと生えやがってよ、、全部刈ったろかほんまに。


母「というか、金木犀って木やし。オレンジやし。全然ちゃうから。」


たしかに。
うん、よく見たら全然違う。
ほんまにごめん。金木犀。いかに自分が適当に見てたかわかったわ。
さすがに知らなすぎるよな。


有名な、もしくは旬の花の名前と見た目くらいは学んでおこう。そう思った。

ごめんねブタクサ編につづく。

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