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例の鍋

先日、今年初の「例の鍋」を食べた。

それは、1番の好物である(過去の記事参照)豚キムチ鍋ではなく、

豚もやしニラ鍋だ。

1番の豚キムチ鍋とめちゃくちゃ僅差で2位の豚もやしニラ鍋。あともう少しで1位に食い込んできそうな勢いである。(食べ物の話で食い込んでくるという表現はなんとなくややこしいが)


本音を言えば、豚キムチ鍋が食べたかったのだが、母が喉を痛めており、「刺激物。却下。」と一刀両断されてしまった。
まあええわ、これからが鍋本番の季節やから。
毎日鍋でも違法やないって決まってるねん。いつでも好きなだけ食べれるから、次は絶対豚キムチ鍋食べるねん!!!


ということで、豚もやしニラ鍋になったわけだが、2日間たんまりと食べようということで、引くぐらい食材を買った。いや、もやしとニラで一体何してん?いうくらい買った。レジのお姉さんは、大家族なんかな?と思ったかもしれないが、いいえ。私たちは、いい歳した大人の3人家族なんですわ。育ち盛りの子どもはおりません。
うろ覚えではあるが、もやしとニラが10袋(束)以上、豚肉は大小合わせて6パックほど買ったような。もやしとニラは煮込んだら嵩低くなるけどさ、、ほんまになんぼほど食べんねん。


今更だが、なぜ豚もやしニラ鍋が「例の鍋」なのか。
それは、父がそう呼んでいるからである。なんかしらんけど、いろいろなものに「例の」と付けたがる父。今回は母が鍋を作っていると、「お!例の鍋か」と勝手に命名していた。多分、「例の」の正しい使い方、知らんと思う。

話が逸れた。鍋に戻ろう。

この鍋がどんな味付けなのかというと、正直説明できない。母の味だから、自分で作ろうと思ったこともなく、教えてもらったことがないから、というのもあるが、シンプルに私は味音痴なので食べても、入っている調味料を割り出せないのである。
だが、この鍋のミソはわかる。
…味噌だ。
めちゃくちゃしょうもないことを書いている自分に嫌気がさすが、とにかく味噌味。

これがまた本当に美味しい。無限に食べれる。
なんなら今回、1人で半分くらい食べたと思う。
ああこんなに幸せな味やったんや。実家に帰ってきても、長らく鍋を食べることがなかったから、数年ぶりにこの味を食べたかもしれん。


家族でなんやかんやと話ながらつつく鍋は、凝り固まっていた心をじわじわとあっためて、ほぐしてくれたのであった。

山盛りの食材で作った豚もやしニラ鍋は、2日目には、定番〆のラーメンを入れて、無事にたいらげた。実際は、最後少しだけ残りそうだったのだが、絶対食べ切ってしまいたくて、半分ヤケクソで食べた。
意外とたくさん食べれるもんやなあと思ったが、さすがに食べ過ぎたのか、食後は、海辺に打ち上がったトドのように横になって動けなかった。



次こそは絶対に。絶対に豚キムチ鍋を食べるんだ。でも、食べ過ぎは、ダメ、ゼッタイ。

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