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パリの蚤の市で買ったもの 〜紙類編〜

はじめに

私は昔からなぜだか古いものに、惹かれて集めてしまいます。そんな私にとって、フランス留学はとっておきのチャンスでした。

当たり前のことですが、海外のものたちが日本に来ると、現地で買うよりも高くなります。そして良くも悪くも、仕入れてくださる方の目に留まり、予算に合い、持って帰ってこれたものだけが店頭に並びます。

けれど、こういうものが好きな人は大抵、掘り出す行為自体が好きだと思うんです。フランスに留学することが決まったとき、必ず予算目一杯好きなアンティークを買って帰ろうと決めていました。

今日はフランスで買ったアンティークたちの中でも、手軽な値段で買える紙類をご紹介したいと思います。

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① ポストカード

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このポストカードは、今まで見た中で1番凝っているものでした。実際に誰かが誰かに宛てて使ったものなので、筆記体の壁さえ越えられれば読み解くこともできます。でも誰かの秘密を暴くようで少し気が引けますね。

表面の透けた生地には、鳩とバラの刺繍が施されています。そしてその生地をめくると、内側がポケット状になっていて、小さなメッセージカートが入っています。裏面には長いお手紙が書かれていて、こちらの小さい紙には一言だけ言葉が綴られていました。

これはぜひ復刻してほしいと感じた一品です。

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② 教会のカード

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こちらの4枚はアンティークのホーリーカードと言われるもので、ヨーロッパの蚤の市では良く見かける商品です。どれも箔押ししてあって落ち着いた輝きを持っています。

裏側にはかつての所有者たちの何らかの書き込みがあります。それを眺めながら彼らのことを考えるのも、紙のアンティークの魅力の1つです。

大きなファイルにたくさん入っていることが多いので、ゆっくりお気に入りのデザインを見つけるのが楽しかったです。

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③ デパートのチラシ

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前に紹介した2つは、一目で何かわかるものだったと思います。ポストカードは大きさとデザインで、ホーリーカードは十字架などのシンボルで、なんとなく用途がわかります。

こちらの2つ折になっているのは、パリの有名デパート《プランタン》の昔のチラシのようなものです。外側に化粧品などの商品のイラストと値段が書いてあって、内側にはお仕立ての服地の見本が貼りつけてあるのです。裏側に載っている香水のアトマイザーの値段が1.25と書かれていることから、昔のチラシなのだということがわかります。

私は、デパートが栄華を誇っていた時代が好きなので、その頃の忘形見のようなものを手元に置けることが何よりも嬉しく感じます。

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おわりに

紙のアンティークは、宝飾類や食器類に比べて、誰でも購入しやすい値段です。

アンティークがお好きな方はもちろん、そんなに興味がない方でも、旅の思い出に1つ持ち帰ってみてはいかがでしょうか?



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