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oohama
2023年2月23日 16:51
悲歌(エレジー)濠端の柳にはや緑さしぐみ雨靄につつまれて頰笑む空の下 水ははつきりと たたずまひ私のなかに悲歌をもとめるすべての別離がさりげなく とりかはされすべての悲痛がさりげなく ぬぐはれ祝福がまだ ほのぼのと向に見えてゐるやうに私は歩み去らう 今こそ消え去つて行きたいのだ透明のなかに 永遠のかなたに原民喜は詩人としては原爆小景の数編が残っている。水ヲ
2021年2月25日 08:05
山本周五郎の戦前の千葉県浦安の生活をえがいた「青べか物語」に貧しい女給にだまされるインテリ青年が出てくる。原民喜も同じようなことをした。不幸な女性を助けることで自分を助けると錯覚した。そのことは恥ずかしくて一生黙っていたそうだ。小林多喜二も、似たようなことをしたらしいし、あの頃の青年のひとつの行動パターンなんだろうと思う。それぐらい、立身出世する青年の幅は狭まっていて非人間的だったのだろう