本質と実用を考える

何とかデスマーチ(死の3月)を乗り越えることができました。。
こんにちは。酵素道です。

今日は抽象的で取り留めないの話しを書いていきたい。

「本質」と「実用」を聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

自分的に解釈すると、

「本質」=研究、抽象的、基礎、長期…
「実用」=開発、具体的、応用、短期…

と言ったところでしょうか。

最近、とあるオンライン学会で「本質」と「実用」を「科学」と「技術」として捉えて話している内容の講演があり、とても興味深かった。

この話しは自分が会社に入ってからずっーとモヤモヤと考えていたことであった。

「本質」と「実用」のバランス感覚

会社は当然ながら営利団体であり、「実用」である「技術」「開発」を通して製品を販売して利益を得ることが最優先です。けれど、その「短期的」な目線だけでは外部環境に付いていけず淘汰されていってしまう。そこで必要とされることは、「長期的」な目線で「本質」に迫る「研究」だと思います。「研究」を通して、新製品の芽を育て、社会実装していくことで世の中から必要され続ける会社になれるのだろうと。

ここで大事になってくるのは、「開発」と「研究」のバランス、つまり「短期的」に製品化できそう業務と製品化までが時間がかかる「長期的」なテーマのバランスです。これは会社の方針に依存するんだけど、実は個人の裁量に依存している部分も大いにあると思う。

一般的に研究職だと担当者に割と裁量が委ねられていていると思うので(推測ですが)、「研究」「開発」の配分もある程度コントロールできるはず。
(勿論、業務目標を達成できないと詰められますが。。笑)

酵素道はこの配分のバランス感覚がとーっても重要であると感じています。

「本質」「研究」を追求する姿勢

会社からは短期的に成果が求められるから、「開発」「技術」「応用」といった業務に勤しむわけですが、その業務に忙しくなるがあまり「研究」「科学」「本質」を追求する姿勢を失ったら、もう研究者じゃないと思うのです。

だから、
・学術論文を読んで最近の科学動向にもアンテナを張る
・新しい研究テーマを考案する
・時には学術的な基礎データを無理してでも取る
・学会発表する
・英語の学術論文を書く…
と言ったことを大切にしていきたい。
(最後の2つはちゃんとできていないため、ブーメランだ、、笑)

働き始めて、企業研究者にとって重要な資質の1つが、この「研究」と「開発」(「本質」と「実用」)のバランス感覚だとふと考えるようになりました。

ただ、このバランス感覚は研究開発に限った話しではないと思っています。例えば、普段取り組んでいる業務内容について、一旦仕事を切り離して、客観的に分析して深堀りしてみることで思わぬ発見があったりします。この作業は「本質」を見つめ直すという点において「研究」と共通していますし。だから、たまには普段の「実用」から離れて「本質」を考える習慣を身に付けたいなと。

他の企業研究者とこういう話しをしてみたいと思う酵素道でした。
それではまた。


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