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広島、原爆ドームのボランティアが凄く良かった。

広島「原爆ドーム」
この辺はネコが多いんだとさ。行かなきゃ知れなかった事実の一つ。

「ヒロシマピースボランティア」という団体が無料で平和記念公園内のガイドサービスをしてくれる(要予約)。
現れたのは、おばあちゃんっていうより上品なちっちゃいお婆様みたいな方。天気予報は真夏日だったし大丈夫かなって思ってしまったが、歩くスピード早くてこっちが汗かくぐらいだった。

神奈川と沖縄に住んでいたことを言うと「基地(米軍)の多い都道府県1位2位ですね」と即座に反応できる思考回路を持っていて、俺の質問攻めにバシバシ答えてくれて、しかもその言葉のラリーが心地よくて「このガイドは当たりだ」と開始早々気づくことができる人だった。

ガイドが終わりスタート地点に戻ってきて、おそらくそこで「お疲れ様でした、ありがとうございます、ではさようなら」みたいな展開がいつものパターンなんだろうけれど、時計見たら2時間半も経っていた(本来は1時間ぐらいのガイド)。炎天下につき合わせてしまったことは詫びるべきだろうと、丁寧に、けどこの歳の差だからできるだけ率直で素直な言葉を選んで、勉強不足なことへの謝罪と、感謝を伝えた。彼女はその日一番の笑顔で「ガイドとしてのやり甲斐があったこと」「しっかりした若い人と話ができて楽しかったこと」そんなことを言ってくれて、さらには真顔になってパーソナルな話を聞かせてくれた。ガイドをやり始めた理由、被爆された母親との葛藤、広島の価値、アメリカへの思いなどなど。
俺にとっては、その瞬間、その時間がすごく貴重で尊かった。被爆者約24万人からサッと一個人にフォーカスしてその場所、その意味を感じれたこと。

聞いてもいないのにオススメの広島焼き店を教えてくれてサヨナラをした。素敵な大人との出会いは、その町の印象に影響を与える。広島好きだなー


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