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ZEN 禅的マネジメント 禅を経営に活かすって本当?

禅ってどんな効果があるんですか?
禅って何の役に立つんですか?

こんな質問を受けることがある。

Googleなどシリコンバレーの一流企業では「マインドフルネス」として瞑想を取り入れています。脳科学的には・・・

一流のリーダーに備わる強靭な精神が身につきます。

一流のリーダーが既にやっている、アンガー・マネジメント、ストレス・マネジメントをあなたも今日から・・・

経営というのは、もともと仏教用語で・・・
挨拶はそもそも目上の人からするもので、なぜなら禅の伝統で・・・

確かに、確かに、
一流になる系
なるほど小話系

と類型化できるかな。
役に立つし、意味もあると思う。

しかし、短絡的に結びつけることで、
表層での浅知恵に終始し、
深淵な叡智を失わないかと危惧している。
何より、手っ取り早いHOWとして消費されてしまう感じもする。

特に、人事系の流行は素早く、危うい。
マインドフルネス、
ティール組織、
心理的安全性、
パーパス経営、
ウエルビーイング経営・・・

どれも一理あるし、素晴らしいけど、
これこそ素晴らしい打ち手だ!
と脊髄反射的に魔法の丸薬探しに終始していないか?
外側にある理想を追い求める、迷い人になっていないか?

もっと早く、
もっと上に、
もっと大きく、
もっと生産性を上げて!
もっと差別化して!
もっと創造的に!
のゲームの勝者になるべき武器として消費してしまうのは残念だ。

本質を掘り下げ、足元をしっかり見つめ直すことが大事だと思う。
遠回りに見えるかもしれないけど、
様々な組織と伴走していて、すごく重要だと実感している。

パタゴニアのイヴォン・ショイナードはいった。
禅哲学がぴったり当てはまる領域がある。
ビジネスの世界だ。
この言葉は重い。

最初の質問に戻ろう。
禅ってどんな効果があるんですか?
禅って何の役に立つんですか?

アンガーマネジメントは身につかないかも知れないけど、
怒りやストレスを抱えた自分をも愛おしく抱きしめ、
全体性へと近づくことはできるかも。

一般通念的にみた一流のリーダーになることに必死になるのではなく、
自分の内なる力を信頼し、真の自己を生きる道筋を探究できるかも。

あまり魅力的な答えではなかったかな。





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