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弔辞、自作してみた。『ザ・ビジョン』が描く、ビジョンのレシピ。

みなさん、こんにちは。はじめてのセールスオペレーションズです。年度末も末ですね。私は2月中旬から続いていた有給消化 a.k.a. ニート期間も間もなく終わりを迎え、いよいよ新しい会社に入社する日が近付いてきて、悲しい気持ちとワクワクな気持ちが入り交じるこの頃です。

今回は課題図書全4冊の3冊目、『ザ・ビジョン/ケン・ブランチャード&ジェシー・ストーナー著』について、まとめていきます。

この本は、架空の専業主婦エリーが、中堅保険会社に就職し、社長のジムとの対話を通して、仕事や人生のビジョンに気付いていくプロセスを描いたものです。その物語を辿ることで、読者はビジョンの定義と不可欠な要素、ビジョンを実現するために必要なことを追体験することができます

では、ビジョンの定義と不可欠な要素、ビジョンを実現するために必要なこととは何なのでしょうか?

この本では、ビジョンは以下のように定義されています。

ビジョンとは、自分は何者で、何を目指し、何を基準にして進んでいくのかを理解すること。

つまり、ビジョンは以下の3つの要素に細分化できます。

①自分は何者か(有意義な目的)
自分の存在意義は?目的は?なぜそれをするのか?

②何を目指すか(未来のイメージ)
はっきりと思い描ける最終結果のイメージは?失くしたくないものではなく、創り出したいものは?

③何を基準にするか(明確な価値観)
目的をどのように達成するのか?

進むべき道を見定め、創り出したい結果に対して全速前進(Full Steam Ahead)するために、有効なビジョンが必要だと、この本は説いています。また、自分の仕事や人生におけるビジョンを策定するヒントとなるような問いかけが多く登場します。

極めつけは弔辞の作成です。自らの葬儀で語られる弔辞を、ジムは生前に自作し、いつでも見られる職場の引き出しに入れていました。これはつまり、自分の人生をどのように総括したいのか、を考えることであり、人生のビジョン設計であるとも言えます。

皆さんが弔辞を自作するとすれば、それは何でしょうか?書籍内でジムが書いた弔辞を参考に載せておきます。

ジム・カーペンターは愛情溢れる教師であり、誰よりも真実に忠実な人でした。彼が指導者となることで、彼自身も、周りの人々も、人生に神が臨在したもうたことを実感することができました。思いやり溢れる神の子であり、息子、兄弟、夫、祖父、義父、義兄弟、名付け親、おじ、従兄弟、友人、そして同僚として、人生の意味と成功とのバランスをとることを目指しました。心の平安を得ていたが故に、人生の目的から外れるような相手や仕事に対しては、愛情溢れる形で「ノー」ということができました。活力に溢れ、どんな事態が起きようと、どんな状況に置かれようと、前向きな気持ちを失いませんでした。どんなことが起きようと、そこから学び、メッセージを読み取ることができました。ジム・カーペンターは神の無条件の愛を信じ、自分が愛されていることを確信していました。誠実さを旨とし、言行一致の人であり、したたかで俊敏な、体重93 kg のゴルフマシーンでもありました。誰もがその死を悼むでしょう。どこに行こうと、彼がそこにいるというだけで、この世界はより良い場所になったからです。

文章をいきなり作るのは難しいので、3つの要素から順番に現段階ver.を書き出してみます。

①有意義な目的
自分の人生は、自他ともに陽気暮らしを実現することにある。人間は自分一人では幸せになれない。幸せは相対的なコンセプト。違うから幸せ。他者がいればこその違い。

②未来のイメージ
自分の幸せと、他者の幸せの交点を知っている。自分の葬儀で、家族、親族、友達、パートナー、ペット(犬?残された犬がかわいそうか?)、子供たちなどの愛する人たちに囲まれている。友人は遠方からも駆けつける。思い出話に花を咲かせる。私は人生の素晴らしい、奇跡とも言える眩い巡り合わせの数々に感謝しながら逝く。

③明確な価値観
自分が幸せを感じる瞬間とは、自分の存在意義が他者への価値提供を以って自覚できるとき。例えば、私はユーモラスな言葉選びと表現によって、他者を笑わせることが好き。その際、人を傷つけるような笑いは提供しないのがポリシー。恩返し、も自らの存在意義を感じる瞬間。これまでの繋がりにも、これからの社会にも。後世により良い社会を残すんだ。残された者に繋ぐんだ。そうやって人間は少しずつ前に進んできたはず。

さあ、文章にしてみましょう。

〇〇は、陽気暮らしの伝道師でした。自分一人では幸せになれないことを知っており、自分と他者の幸福の中点を常に心得ていました。〇〇の醸し出す肯定的な雰囲気 a.k.a. positive vibesは、周囲の世界をも、太陽の如く明るく照らしました。「世界平和」を使命としていた〇〇は、その生涯を存分に生き、病める時ですら未知の喜びとして受け入れ、ネタとして楽観的に編集・伝達し、他者に役立つよう利用しました。自らのそうした特性を活かし、他者に還元する、学習や思考を恩として返すことこそ、〇〇が喜びとしていたことでした。〇〇の後世には、今より良い未来が広がっています。皆、仲睦まじく、時には言い争いもしながら、それでも、互いに向き合い、対話を諦めず、良い状況へ邁進することを辞めません。

思ってたよりも、いい感じに書けました◎そして、これまでがそうであるように、目的も価値観も、望む未来のイメージも、きっと年を取れば少しずつ変わっていくと思います。この弔辞を更新しながら、自分の人生のビジョンの輪郭をもっと鮮明にしていきたいと思いました。

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