就職活動に挫折する偉人たち（荘子編）
過去の偉人たちが現代日本の就活に取り組んだと想定して、どのように挫折するのか、そしてどのように再生するのか、シナリオを考えてみよう。
今回は「荘子」。
荘子（そうし、Zhuang Zi、紀元前369年頃 - 紀元前286年頃）は、中国戦国時代の思想家で、『荘子』（そうじ）の著者とされ、また道教の始祖の一人とされる人物である。
荘子の思想はあるがままの無為自然を基本とし、人為を忌み嫌うものである。老子との違いは、前者は政治色が濃い姿勢が多々あるが、荘子は徹頭徹尾にわたり俗世間を離れ無為の世界に遊ぶ姿勢で展開される。
軸となる傾向は徹底的に価値や尺度の相対性を説き、逆説を用い日常生活における有用性などの意味や意義にたいして批判的である。
荘子の「俗世間を離れ無為の世界に遊ぶ姿勢」は、就活と相いれずに挫折しそうな香りが漂う。
志望業界・職種
さてまずは、そんな荘子がどのような業界や職種を志望するのか、ChatGPTに聞いてみよう。
もし荘子が、現代日本の大学生で就活をしているとしたら、どのような業界、職種を志望するでしょうか。研究者や教育関係は除いてください。
荘子が現代日本の大学生として就職活動を行うと仮定した場合、彼の思想や性格を考慮すると、以下のような業界や職種が適していると考えられます。
1. クリエイティブ業界
荘子の独自の視点や斬新な思考、自由な発想力は、クリエイティブ業界で非常に活かされるでしょう。彼は既存の枠にとらわれず、新しいアイデアを生み出すことに長けており、特に広告、デザイン、映像制作など、創造性が求められる分野で活躍する可能性があります。志望職種: アートディレクター、コピーライター、クリエイティブプランナー
2. ライティング・ジャーナリズム
荘子は寓話や風刺を用いて深い哲学を表現することが得意でした。この才能を活かして、現代においては、ライターやジャーナリストとして、社会の現状や人間の本質について独自の視点から文章を執筆することが考えられます。特にエッセイやコラム、社会評論など、自由な発想で読者に考えさせる文章を書く職種に向いているでしょう。志望職種: エッセイスト、コラムニスト、フリーランスライター
3. 環境保護・サステナビリティ
荘子の自然との調和や無為自然の思想は、環境保護やサステナビリティに関連する分野で活かされる可能性があります。彼は自然の一部としての人間のあり方を重視するため、環境保護団体やサステナブルビジネスに興味を持つでしょう。特に、自然との共生を重視する活動やプロジェクトに参加することが考えられます。志望職種: 環境コンサルタント、サステナビリティ推進担当、エコロジープロジェクトマネージャー
4. フリーランス・独立型の職業
荘子は自由と独立を非常に重視していたため、組織に縛られることなく自分のペースで働くフリーランスや独立型の職業を志向するかもしれません。自分の考えやスタイルを重んじ、自由に仕事を選び、ライフスタイルに合わせた働き方を追求することができる職種です。志望職種: フリーランスコンサルタント、独立系アーティスト、起業家
5. アート・エンターテインメント業界
荘子の哲学は、現代のアートやエンターテインメント業界においても共感を呼ぶかもしれません。彼の自由な発想や風刺的な視点は、現代アートやパフォーマンス、映画などの創作活動に活かされるでしょう。特にコンセプトアーティストやストーリーテラーとして、独自の世界観を表現することに適していると思われます。志望職種: コンセプトアーティスト、映画監督、シナリオライター
荘子が現代に生きていたなら、その独自の哲学や世界観を活かして、これらの分野で独創的な仕事を追求するでしょう。彼は既存の枠組みに縛られず、自分らしい道を切り拓くことを大切にし、常に新しい視点から物事を見つめる姿勢を貫くことが期待されます。
言葉で表現することに秀でていた荘子は、たしかに、クリエイティブ業界やエッセイスト、コラムニストなどの文章を書く職種に向いていそうだ。
挫折シナリオ
そして、もし荘子が現代日本で就活をしたら、どのような挫折シナリオがあるだろうか。ChatGPTに聞いてみた。
もし荘子が、現代日本の大学生で就活をしているとしたら、その思想が足かせとなって挫折することもあるかと思います。挫折するとしたらどのようなシナリオが考えられますか
現実世界との乖離
荘子は、現実の価値観や社会的な枠組みを超越した視点を持つ人物であり、日常生活や就職活動においても、物事の相対性や無意味さを感じるかもしれません。例えば、面接で「なぜこの会社を志望したのか？」と聞かれた際、荘子は「そもそも会社を志望すること自体が相対的なものであり、絶対的な理由は存在しない」といった回答をするかもしれません。これが面接官に理解されず、「熱意がない」「目的意識がない」と誤解される可能性があります。
競争社会への抵抗
現代の就職活動は競争が激しく、自己アピールや他者との差別化が求められます。しかし、荘子は競争を無意味と捉え、むしろ自然に身を任せることを重視する思想を持っています。そのため、自己アピールや他者との比較に対して抵抗感を抱き、積極的に取り組むことができないかもしれません。その結果、面接やエントリーシートで他の候補者に比べて劣って見られ、不採用となることが考えられます。
不採用が続いた荘子は、面接の帰りに荒川の流れを眺めながら、荒川の氾濫を案じて自分が流した涙が荒川の水量を増したとしても、悠久で広大な世界に比べればそれは微々たるものだと感じた。
社会的な期待に応えられない
荘子は、社会的な規範や期待に縛られることなく、自分の内なる自由を大切にします。しかし、就職活動では企業の求める人物像や期待に応えることが重要視されます。荘子はこのような外部からの期待に対して、本質的に抵抗感を持ち、形式的な面接の場面や、自己PRにおいて自身を企業の枠に当てはめることに違和感を覚えるかもしれません。この結果、企業が求める人物像に合致せず、選考から外れてしまう可能性があります。
無意味さの感覚によるモチベーション低下
荘子は、物事の相対性や無意味さを深く理解しているため、就職活動そのものが「無用の用」であると感じるかもしれません。たとえば、何度も面接やエントリーシートの提出を繰り返す過程で、その行為自体が無意味に思え、モチベーションを失うことが考えられます。その結果、途中で就職活動を放棄してしまう可能性があります。
「無用の用」とは「一見意味がないように感じるものが、実は重要な役割を担っているという意味」なので、ChatGPTの回答は意味を取り違えているかもしれない。
それでも「何度も面接やエントリーシートの提出を繰り返す過程で、その行為自体が無意味に思え、モチベーションを失う」ことはあるだろう。
社会との適応困難
荘子は、社会や組織に適応することよりも、自己の内面的な自由や自然との調和を重視します。そのため、組織のルールや階層的な構造に適応することが難しく、面接官や人事担当者に「組織の一員として適応できないのではないか」と懸念を抱かれるかもしれません。この懸念が評価に影響し、内定を獲得するのが難しくなる可能性があります。
再生シナリオ
「モチベーションが低下する」という挫折シナリオに対して、どのような再生シナリオが考えられるか、ChatGPTに聞いてみよう。
４番の「無意味さの感覚によるモチベーション低下」について、その後、荘子はどのように就活のモチベーションを上げていったと考えられるでしょうか
無用の用の再解釈
荘子は、「無用の用」という概念を大切にしていました。これは、一見無意味に見えるものや役に立たないものにも、実は重要な価値があるという考え方です。就職活動が無意味に感じられたとしても、荘子はこの活動自体に隠された意味を見出すことができたかもしれません。
道としての就職活動
荘子は「道（タオ）」という概念を重要視していました。彼は、人生そのものが道であり、その道を歩むことに意味があると考えていました。就職活動を一つの「道」として捉えることで、結果ではなく、その過程自体に価値を見出すようになった可能性があります。
就活がどのような結果をもたらすかに関わらず、その過程での経験や学び、そして自分自身の内面的な成長を楽しむことができるようになり、それが新たなモチベーションとなったと考えられます。
自然な流れに身を任せる
荘子は、自然に逆らわずに生きることを重視していました。就職活動においても、結果に執着せず、自然な流れに身を任せることを選んだかもしれません。彼は、就職活動を自分の意志で強制的に進めるのではなく、自然に起こる出来事を受け入れ、その流れの中で自分に合った道を見つけることができたと考えられます。
これにより、無理にモチベーションを上げるのではなく、流れに身を任せることで自然にやる気が戻り、自分に適した職業や道が見えてきたのかもしれません。
自己との対話
荘子は深い内省を重視していました。モチベーションが低下した際に、荘子は自己との対話を通じて、自分が本当に望んでいるものや、自分の内面で何が起こっているのかを再確認したでしょう。この過程で、自分が本当に大切にしている価値観や、どのような仕事が自分の「道」としてふさわしいかを見つけ、そこに焦点を当てることで新たなモチベーションを得ることができたと考えられます。
外部のプレッシャーからの解放
荘子は、外部の期待や社会的なプレッシャーから解放されることを重要視していました。就職活動においても、社会や家族、友人からの期待に縛られないことが重要だと気づき、他者からの評価を気にせず、自分のペースで活動を続けることを決めたかもしれません。これにより、余計なプレッシャーから解放され、自分らしく活動を続けることができたことで、モチベーションが回復した可能性があります。
まとめ
これらのシナリオにより、荘子は就職活動を再び自分の「道」として捉え、内面的な成長や自己探求のプロセスとして楽しむことができたのではないでしょうか。結果に囚われず、自然体で就職活動を進めることで、彼は新たなエネルギーと意欲を取り戻したと考えられます。
荘子は、就職活動に挫折したが、就職活「道」を見出して乗り越えていったようだ。
就活のモチベーションが下がったとき、過去の偉人たちの挫折＆再生シナリオを参考にしながら、モチベーションアップのヒントを探るのも良いだろう。