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コロナ禍と占い依存女の標的

春からテレビで「突然ですが占ってもいいですか?」という沢村一樹やみちょぱがでてる占い番組がスタートし、そこそこ面白い。占い師のコメントが超的確で、かなり優秀なカウンセラーレベルの話術。
女性は一般的に占い好きなので、このテレビを見ていると「自分もこの先生に占って欲しい」とみんな思ってしまうであろう。
番組開始時は、占い師が番組スタッフと街に出没し、たまたま出会った人をゲリラ的に占うスタイルだった。
しかしコロナの影響でそれができなくなり、急遽リモート占い希望者を募っていた。
すると、数万件の希望者が殺到してた。
確かにあの先生方は、生年月日や手相や総合的な占いをされているけど、例えば「芋掘りをしてるのが見える」とかあまりに詳細まで話すので、「霊視」も皆さんできるのでしょう。
でも、この番組に出てるような先生に視てもらうことは、コネとかご縁がないとなかなか辿りつかない。
でも、渋谷や新宿にいけば占い館はすごい数。
マツコ会議で紹介されたことのある、新宿のとある手相の館に、一時期ものすごい行列ができてたり。(現在は、新宿に店舗数増やしすぎてほぼ並んでない模様)
みんな、悩みを聞いて欲しいんだろうね。

そんな「悩みを聞いて欲しい女」が、占いの館以外で行きたがるのが、新宿二丁目の女性入店オッケーのバー。
ゲイ=男の気持ちも女の気持ちもわかって聞き上手で、恋愛の相談したらなんでも解決してくれる。と勝手に勘違いしてる女はいまだに健在。
ゲイだとわかると無料の占い師感覚で、やたら恋愛相談したがるというシチュエーションに、ごくたまーに遭遇する。

ゲイだからといって、男の気持ちも女の気持ちも、ゲイの気持ちでさえ複雑で正直わからない。多少頑張って、中立的な立場で話を聞いてあげるだけ。
それ以前に自分の恋愛すらわからないのに、そんな女の恋愛なんてお金もらっても聞きたくない。酒の席では特に。

ただ単に女性は、話術が長けた占い師に相談し的確なアドバイスをもらえたらそれで満足するだけで、本当に明確にどういう未来が具体的にはっきりと視えるとかは、想定してない。

先日、女友達数人と居酒屋にいたときの会話。

A「聞いて〜。昨日二丁目で霊視できる人がいて霊視してもらってきた〜。」
B「え〜、霊視とかスピ系?キモいんだけど。」
A「何がキモいの。あんただって神社行ってお祈りしてんじゃん。」
B「神社は日本人だから行ってるだけでしょ。全然違うし。」
A「神社行って『彼氏ができますように』って願えば叶うことを信じてるって超オカルトじゃん。それ自体、超宗教じゃん。無宗教って言いながら、スピ系嫌いって言いながら、よっぽど超宗教ちっくじゃん。」
B「何言ってんの?バカじゃないの?」
A「そうやって反論できないこと自体が、矛盾してるって証拠じゃん。」
B「私はお願いをしてるだけで、別に霊視で過去や未来見たいとも思わないし。それこそ未来を知ってどうすんの。」
A「楽しくない?事前に前情報を聞けたら、心構えもできるしあくまでアドバイスレベルでしか受け取ってないし。誰かと違ってオカルトタッチで神社で願いをしに行って、それで未来が思い通り変わるっておもってないし。」
B「は?なにそれ。」
A「それはそうと、きょうさ、2回も間違い電話かかってきてさ」
B「ふ〜ん。マジで。めずらしいね。」
A「これって絶対なにかのメッセージだよね。」
B「メッセージってなんのよ。」
A「このタイミングで2回だよ。もう速攻ググったわ。するとさ、現状が想定してるのと違うから、起動修正しなさいだってさ。」
B「思い当たるフシはあるの?」
A「うーん。特にはない。この意味を知りたいから、霊視してもらってくるわ。」

スピ系大好きな女子の友達は、時として日常の些細なことを全てスピリチュアル的なメッセージに違いない、と捉えてしまうようで。
そして、その度に答えを求めネットで調べまくる彼女。
正確な答えを求め、霊視にどっぷりハマって散財する人も多い。

あと、10年ぐらい前だったかの話。
麻布十番商店街の路上に、定期的に突如とものすごく奇抜な衣装を着た手相占い師が頻繁に出没していた。
イトーヨーカドーの婦人服売り場で一番派手な服と、ドンキのパーティ用カツラを組み合わせたような、とってつけたような怪しい衣装を着ている。
1ヶ月ぐらい毎日同じ人が出没し、その人が消えたタイミングで、別のまた同じような怪しい衣装の路上占い師が出没という。
多分小規模の占い養成スクールの卒業生がカリキュラムの一環として
「こういう衣装を着て、こういう話し方で、実践してみましょう」
みたいな流れでやってきました感。(実際は知らないけど)
しかも実践場所にしたのが、なぜ麻布十番なのかっていう。いつ前を通っても、占いしてもらってる人がいるところを、1度も見たことがない。
麻布十番にいるような方々は、突如現れる麻布十番商店街の路上占い師に占ってもらわないであろう。
すごい有名な占い師に高いお金出して占ってもらうか、占いが必要ないような生活をしている。
マーケティング的に考えても、謎。

自分は、手相占いがとにかくニガテ。
何が嫌いかって、手をベタベタ触られること。
コロナだからとかではなく、よくわからない占い師に手を握られたくない。
あと、ビギナーレベルの手相占い師に当たってしまうと、危なっかしい話術で「これって〇〇ですよね」「心当たりあるでしょ」的な誘導尋問トークに疲れたり。
お金払って占い師との交流でストレス感じるより、解決できない恋愛に不安になって悶々となってるストレスの方がまだマシ。
と思っている人も、中にはいるということでw
占い師は、まずは話術と人柄ありき。
占いは、ほどほどに。

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