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#017 | 社会福祉法人無患子の木 | 野川ほのぼの保育園 保育士 金井 彩華 さん

こんにちは。えんみっけ!事務局です。
保育士インタビュー第17回は、神奈川県川崎市 野川ほのぼの保育園(社会福祉法人無患子の木)入職8年目 保育士 金井 彩華さんにお話を伺いました。



―担当業務、役割を教えてください。

新規開園の年に入職し今年で8年目、現在3歳児クラスの担任です。
26名の子どもたちを担任・副担任と補助の計3名で担当しています。
保育活動は、朝と帰りの集まり、昼食、おやつ、お昼寝など生活をしながら、いろいろな活動や遊び体験をして過ごしています。
 
クラス担任とは別に『野川ほのぼの保育園』では係があり、私は今年度「教材係」を担当しています。
教材係は活動の時に使う画用紙や絵の具の保管、発注等を行います。
 
(教材係以外にどんな係があるのですか?)
“もの”が壊れた時に直す「用具係」や、CDの管理や園で行っている体操を子ども達に下ろす前に職員へ下ろす「視聴覚係」、雑巾や台ふきんなど細々した衛生用品の管理を行う「衛生係」など、保育園の“もの”の管理をみんなで分担しています。

―就職先を『野川ほのぼの保育園』に決めた理由は?

自宅から近く通いやすいところです。
また、活動の特徴が「ぬたくり」や「土粘土」「泥遊び」など、全身を使って五感を刺激しながら遊ぶことをたくさん取り入れているところに魅力を感じました。
暖かい日に絵の具を用意して全身につけたり、ダンボールと平筆を用意する日は、思い思いにダンボールに絵の具を塗ったり全身に塗って、気持ちを解放させています。

(園見学は何園行きましたか?)
『野川ほのぼの保育園』以外にもう1園見学に行きました。

―『野川ほのぼの保育園』の自慢は?

就職先を決めた理由でもお話しました「ぬたくり」は自慢できるところです。
絵の具を手のひらに出して全身に塗って遊んだり、筆や道具を使ってダンボールに描くなど、ダイナミックに体全身を使って、気持ちを解放して思い思いに塗ってもいい!という活動です。

「ぬたくり」は画用紙に描画をすることが目的ではなく、気持ちを解放して楽しむ活動なので、入園・進級したばかりで、まだクラスに馴染めず不安を感じている子が多い4~5月ぐらいに「ぬたくり」活動を多めに取り入れています。
また園庭全部が砂場になっている当園は、たらいに水を張って自由に泥を作ったり、穴を掘って水を入れて裸足になってパシャンと入ったり…全身で思いっきり「泥遊び」を楽しんでいます。
 
(子どもたちは年齢関係なく一緒に遊でいるのですか?)
0歳児クラスの子どもたちも年上のクラスを見に行って、やりたかったら一緒に楽しんでいます。
1~2歳児も「ぬたくり」の時は顔中絵の具だらけにして遊んでいます。
幼児クラスになると遊びもすごくダイナミックです。

(先生もその時は泥まみれ?)
なります!(笑)
子どもが夢中になっていると大人も楽しくなってきて、夢中になりすぎて一緒になって泥まみれ(笑)

(絵の具もですか?)
絵も具もです!
洗うのはとても大変ですが、片付けも子どもたちに手伝ってもらいながら一緒にやっています。

(えんみっけ!掲載お写真や園のパンフレットを拝見すると、先生も園児さんも思い切り遊んでいる様子がわかります!)
はい、私自身も思いっきり遊ぶのが得意です(笑)
 
(タイヤや赤いケースなどを使って遊んでいる様子も伺えますね。)
そうなんです。
園庭に赤いプラスチックの籠や、廃材、塩ビ管、タイヤの他、保護者の方が使わなくなったフライパンや鍋を持ってきて下さるのです。それがもう山のようにあるので、子どもたちは朝登園すると、例えば「今日は料理をする」と言ってフライパンを出してきて、赤い籠の上乗せておままごとをするなどと、自分で遊びを見つけて楽しんでいます。

ー苦手な仕事は?また苦手な仕事をどうカバーしていますか?

書類作成などの業務もあるのですが、自分の中で今日は○○をしようと考えていても、保育を行っているとうっかり忘れてしまう事があるので、タスク管理が苦手だなと感じています。
段取りを最初に書き出すとタスクの整理ができるので、書き出していつでも見られるようにしておくことで苦手をカバーしています。
現在は箇条書きで書き出していますが、入職1年目のころは何時に何をするか時間も書いたものを持ち歩いてぱっと見られるようにしていました。

―どのような人が園で働くのに向いていると思いますか?

明るくて笑顔が素敵な方です。
園児とも保護者の方とも接する仕事になります。
暗い顔をしていると親御さんの不安にも繋がりますし、先生が明るくないと子どもも元気をもらえないと思います。
また、コミュニケーション能力も必要なスキルなので、人としゃべることが好き人は保育園に向いているのではないかなと感じております。
もう一つは健康管理です。子どもがのびのびと楽しく遊べるためには、先生が健康で、元気なことが必要だと思います。

ー実際に保育の現場に立って考えが変わったことは?

入職前は、子どもと過ごすことが多いので楽しい、わくわくすることがいっぱいあるのかなと思っていました。
学生時代の実習時にも感じたことですが、実際に働いてみると、ただ楽しいだけではなく、子ども同士の関係に大人がどう介入し言葉掛けをしたら良いのかを考えるようになりました。
子ども同士では解決できないことを、大人が入り過ぎず、どう折り合いをつけさせれば良いのか、言葉掛けの難しさを感じています。
就学前にいろいろな自信をつけてあげたい、自己肯定感を高めてあげたいなど、そういうことを考えるとすごく大きな仕事をしているなと思いますし、大切な時期の子どもたちを自分は見ているという責任感が強くなったなと思います。 

―スキルアップするために取り組んでいることは?

保育の本を買って読んだり、園内研修だけではなく外部の研修に自分で申し込んで参加したり、自分から学びに行ってスキルアップしています。
最近だと、療育系(発達障害・グレーゾーン等)の本を買って何回も読み込んで、内容を思い出しながら保育に活かすようにしています。
 
(実際に保育で活かせたエピソードを教えてください)
みんなに一斉に伝えたいことが伝わらない時に、伝えたいことのイメージが湧きやすいように、写真や絵カードを見せながら話すということを本で読み、療育の研修を受けた時にも絵カードの話がありました。
絵カードを園で購入し実践してみたら、子どももすんなり理解してくれ、お互いとてもスムーズに活動できたので良かったなと思いました。 

―園で働いていて理想と現実のギャップはある?

先ほどの「園で働いて考えが変わったこと」と重なりますが、働く前は「子どもが好き」「楽しい」という気持ちだけが大きかったのですが、実際に働いてみると保育以外の業務の大変さや、人間関係の難しさも感じました。
そして、本を読んだり、研修に参加するなど大人になっても学ぶ必要があること、補っていくことの大切さを感じています。

―最後に、これから保育士を目指す学生さん、えんみっけ!を見て園探ししている方に向けて一言!

大変なこともあるけれど、子どもたちと一緒に過ごしているとすごく楽しいし、子どもの一言で元気になることもあるので頑張ってください!


絵の具や泥遊びを思いっきり楽しんでいるなんて想像できないほど、穏やかな印象の金井さん。
苦手克服やスキルアップするために本を読んだり研修に参加するなど学ぶ意欲は私も見習わなければ!と思いました。
金井さん、ありがとうございました。

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取材日:2024年1月9日
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今回お話をお伺いした、神奈川県横浜市 野川ほのぼの保育園(社会福祉法人無患子の木)の情報はえんみっけ!サイトにてご確認いただけます。
園見学も受付中です!


インタビュー掲載期間:2025年3月31日迄


幼保学生・求職者のみなさまへ 

現役保育士さん、採用担当者さんなどに聞きたいたいことリクエストを受け付けております。
*直接聞きにくい事もえんみっけ!が間に入ってお聞きします。
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