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【美術展】カルティエ「結 MUSUBI」展/東京国立博物館

会期(2024年6月12日(水)~7月28日(日))の終盤の日曜に訪れたのがいけなかった。私が普段いく展覧会より人が多かった上に、会場が暑かった。

2024年7月21日(日)

ハイブランドにはご縁がないが、結婚指輪がカルティエ。キラキラ綺麗な物が好きなので、折角なので行ってみた。

本館から見た表慶館

表慶館は真ん中のホールを挟んでシンメトリーになっていて、
右側で「カルティエ」と日本の芸術・文化と歴史的なつながりを紹介
左側でカルティエ現代美術財団と日本のアーティストのつながり
の構成となっていた。
現代美術界隈の方はほんと大変だな、が左側を見た感想。芸術作品の技法、題材、表現がほぼ出尽くしていて、その上で衆目を集める作品を作り上げなければいけない。どうしてこの作品がカルティエ展で展示されるのか理解不能な作品が多かった(ごめんなさい)。

右側に展示されていたキラキラジュエリーのご紹介。

「ブローチ」カルティエ パリ 1907年
プラチナ、ダイヤモンド

デザインは日本の美しい吉祥文様の一つ「青海波」なんだろう。


クリップブローチの数々

左から
「フラワー」クリップブローチ カルティエ パリ、スペシャルオーダー 1941年
プラチナ、ホワイトゴールド、ダイヤモンド

「バード」クリップブローチ カルティエ パリ 1944年
ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、エメラルド、サファイア、ルビー
羽と尻尾が動く、とのこと。

この写真だと、エメラルド、サファイア、ルビーの使われ方がよく分かる。
アートアジェンダ:https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/9724


「ピーコック ブローチ」
カルティエ 1989年
イエローゴールド、ホワイトゴールド、ダイヤモンド、エメラルド、サファイア、ルビー

「ピーコック ブローチ」カルティエ 1989年

「バタフライ」クリップブローチ カルティエ パリ 1944年
イエローゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、サファイア、ターコイズ、ラピスラズリ、マザーオブパール

「ネージュ」ブローチ カルティエ 1992年
プラチナ、ホワイトゴールド、ダイヤモンド
「ネージュ」Neigeは「雪」。確かに雪のように白い。

「バタフライ」クリップブローチ カルティエ パリ 1945年
ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、エメラルド、コーラル、ブラックエナメル

「ブローチ」カルティエ 2016年
ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、エメラルド、コーラル、ブラックエナメル

「リバーシブル ペタルフラワー」クリップブローチ カルティエ パリ、スペシャルオーダー 1946年
ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド

デイタイムにもイブニングにも着用できる。花びらは回転し、ダイヤモンドがあしらわれた面と葉のモチーフが彫られたゴールドの面が見え隠れする。

東京国立博物館

「カワセミ」クリップブローチ カルティエ パリ 1941年
プラチナ、ゴールド、ダイヤモンド、エメラルド、サファイア、ルビー


レプリカがあったら欲しかった~な、

左から
「スズラン」カルティエ パリ 1908年 メタル、オパール(花)、アベンチュリン(葉)
「アジサイ」カルティエ パリ 1910年 ゴールド、ステンレスメタル、ガラスプレート(花)
「フラワー」カルティエ パリ 1937年 ゴールド、メタル、ピンク/ホワイト エナメル(花)


見学している方々が「桜~」とつぶやきながら見ていて、私もそう思っていたら、

「リンゴの木」カルティエ パリ 1926年
ギルデッド メタル、オキシダイズド メタル、真鍮、エナメル(花)
「リンゴの木にとまった鳥のデザイン画(複写)」カルティエ パリ 1911年



「2本のフジ ブローチ」カルティエ パリ 1903年
プラチナ、ダイヤモンド 
「芸術の日本」第1巻 ジークフリート・ビング


カルティエを象徴する動物「パンテール(豹)」

気高く飼いならせないパンテールの象徴性とエレガンスは、1914年に初めて登場して以来、メゾンの創造性に大きな影響を与えてきました。

カルティエ
「パンテール」クリップブローチ カルティエ パリ 1949 年
プラチナ、ホワイトゴールド、ダイヤモンド、イエローダイヤモンド、サファイア

カルティエからウィンザー公爵(英国・エリザベス2世の伯父)に販売された立体的なパンテール作品の2作目(1作目 ではエメラルドカボションが使用された)。

東京国立博物館

1948年、エメラルドカボションの上で、パンテールの全身が初めて立体的に表現されました。このジュエリーをオーダーしたのが、大胆な個性で知られた社交界の中心人物、ウィンザー公爵夫人でした。その1年後、今度はサファイアカボションでもう一つのブローチがつくられ、カルティエを最も象徴するジュエリーの一つとして、現在、カルティエ コレクションの展覧会で世界中で披露されています。

カルティエ
エメラルドカボションバージョン
カルティエHPから


「スネーク」ネックレス カルティエ パリ 1968年
マリア・フェリックス(1914-2002、メキシコの女優)のスペシャルオーダー
プラチナ、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ダイヤモンド、エメラルド
作品名のパネルの上の部分、お分かりになるでしょうか、「畳」です。作品が載っている面が「畳」なんです♪


「チャームブレスレット」
「チャームのデザイン画(複写)」カルティエ ニューヨーク 1942年「
「チャームブレスレット」カルティエ ニューヨーク、スペシャルオーダー 1942年
プラチナ、ゴールド、ダイヤモンド、イエローダイヤモンド、イエローからブラウンまでの カラーダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド、アメシスト、ムーンストーン、オニキス


東京国立博物館 表慶館

人出が多そうな展示会はやはり早めの平日に限る。もっとゆったり楽しみたかったが眼福な時間だった。

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