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渋谷ベンチャーで取締役しながら思う事#4 プロ選手の戦力外通告について

「渋谷ベンチャーで取締役しながら思う事」第4回になりました。
今日はプロスポーツである戦力外通告について。


プロスポーツはシビアな世界

プロ野球の戦力外通告の時期になりました。自分は野球ファンで野球場にも年に何回かは毎年行きます。好きなチームも選手もあるので、毎年この時期は、なんとも言えない気持ちになります。

プロ野球チームは1チーム70人まで「支配下」と言われる雇用出来る人数枠が有ります。近年は育成枠が設立されましたが、年俸も数百万円で入団時の契約金も基本無く、1軍の試合に出る事は出来ません。従って、プロを目指すというのは基本この「支配下」を目指す事になります。

枠に限りがある以上、入れ替えが毎年起きます。特に新人が入ってくるドラフト会議。今年もあと数日後ですが、チームは毎年ドラフトで6人程度が新規獲得します。つまり支配下をこの分空けないといけません。戦力外通告を行い、「来年契約するつもりはない」とレギュラーシーズン終了後、本人に伝えるのです。

ドラフトで入団した時は、記者会見も行われ家族や周りからも祝福されます。契約金も仮に1位指名なら1億円・年俸も1500万円。誰もが羨む成功人生のスタートです。しかし、これが場合によっては3年程度でチームからクビ宣告され、あんなにチヤホヤしてくれていた人も周りからサーっといなくなります。

もちろんプロ野球だけではありません。サッカーでもバスケでもどのプロスポーツでも毎年このクビ宣告が行われています。小さい時からそのスポーツだけ打ち込んで熾烈な競争に勝ち残り、念願のプロになったのに人によっては数年で自分の意思ではなく、プロ競技人生を打ち切られてしまう。非常に厳しい世界です。

企業勤めは守られている?

翻って、自分も含めた企業勤めの人たちはどうか? 犯罪や不正を働かない限りいきなりクビ宣告を受ける事は先ずないです。労働基準法はじめ日本は労働者寄りの法律が多く、簡単に企業は解雇が出来ない為です。

プロスポーツ界では移籍するのも、大変で自身に需要つまりチームから契約したいと言ってもらえなければ不可能です。しかし企業人はどこでも会社を選ぶ事は難しくても転職というカードが有ります。同じ職種でも色々なサイズの企業が有り、条件を選ばなければある程度の就業は可能です。つまり自分の意思で新しい環境に行く事が出来るのです。

同じお金をもらって労役を提供するにしては、過酷熾烈さに雲泥の差があります。プロ選手のギャラはその分高いと言う声も有りますが、数千万・億と稼げるのはプロの中でも一握りです。 手にするギャラ総額とキャリアリスクを考えると、極論アンフェアとも言えます。

みんな成長したいけど

初回#1でも書きましたが、定期の目標設定や転職動機で多くの人が「成長したい」と言います。自分もその1人です。しかし実際、具体的に何を成長とし、実現する為にどうするのか、進捗をどう測か、ちゃんと考えれている人は多くはありません。「成長」とはポジティブであると同時に曖昧で便利な言葉かもしれません。

これは何故起きるか? 自分の答えとしては、プロアスリートとまでいかなくても厳しいサバイバルが求められる環境が無いのが大きな理由の一つ。新入社員が入ってきたからと枠が減り、クビになる事など有りません。理不尽な事や待遇で不満があっても毎月給料がもらえる事に人は慣れてしまいます。

人間は基本自分には甘いです、自分もそうです。受験の様な競争を求められる・明確なルールやゴールが無い環境の中で努力して成長を目指すのは簡単な事では有りません。そもそも何の為に成長すべきなのか?自体が難しい問いかもしれません。

成長に必ず必要な1つの事

夢やグロースマインドセットだけで鍛錬を継続出来る人は本当に稀です。成長はある程度、逆境や悔しさや苦しみが必要と過去の経験則で思います。恥をかいたり、キツイ事は誰でも嫌です。しかし人と同じ様に過ごし、人が望む突き抜けた成長など起こるわけがないです。その昔流行ったドラゴンボールでもサイヤ人は瀕死状態から復活して初めて強さを手に入れます。

企業勤めの中でプロアスリートと同じマインド、同じ危機感を持って取り組むのは非常に難しい事ですが、「厳しい環境」と「成功」はある意味、多くの人には必要不可欠なマッチングなのかもしれません。どうやって自発的にその環境を用意出来るか、飛び込めるか。 現役である限り自分もトライしていきたいと思います。

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