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【エッセイ】お子さんを預けて働いているみなさんに伝えたいこと

みなさん、いつも家事、お仕事
そして育児、本当にお疲れ様です。

         👩‍👧👨‍👩‍👧👨‍👦

わたしが働く園では年中無休で0〜2歳の子供たちをお預かりしています。

時々「幼い子供を預けるなんてかわいそう」
という声を耳にするけど
わたしはそうは思いません。

ただ、そうでもして働かなければ
みんなが安心して暮らせない
この世の中ってどうなの?
と思っています。

わたしの友人ママたちは"赤ちゃん時代"の子供について、みんな口をそろえて
「成長がすごく早い!」
「赤ちゃん期は今だけ」
「今が1番のかわいい時期」
などと言っていたし
わたしが職場で園児たちを見守っているだけでも分かる、この成長スピードとかわいさ。
まさにそんな時期の子供たち。

そんな貴重な時期の子供たちを
朝早くから夜遅くまで…
土日祝日も…
本当は一緒にいたいけどいられないという人がいるのなら、かわいそうなのはむしろ、子供たちじゃなくて1番近くで成長を見守りたいご家族なのでは?と思うのです。
もちろん、誰にも預けず四六時中、赤ちゃんとお家にいたらノイローゼになってしまうくらい、育児は過酷だということも存じていますが。

給食調理員のママさんが
お子さんを園に預けるために、会社から働く日数を調整するよう言われているのを見ると
ん?働くためにお子さんを預けるんじゃなくて
お子さんを預けるために働くってこと?
なんかそれって本末転倒なのではと、わたしは思ってしまいます。
それが決まりだから仕方がないと言われてしまうと、こちらは何も言えないわけですが。

2016年、待機児童問題を批判した「保育園落ちた、日本死ね!」という言葉が話題になりましたよね。
事実、保育園などに子供を預けるには様々な条件や優先順位があります。(園にもよると思いますが)
保育園の不足や、いわゆる"保活"を早い時期からしないと入園できない環境…
あの言葉で問題が世に知れ渡ってから、8年が経つわけですが、今もまだ解消はされてはいませんね。
早くみんなが安心して子供を産み育てられる世の中になればいいなと願うばかりです。

  
         👩‍👧‍👦👨‍👩‍👧‍👦👨‍👧‍👦

先生から保護者の方に電子連絡帳などで
園でのお子さんの様子はいつも伝わっていると思います。
でも給食のおばさんとの様子なんてあまり伝わることがないと思いますので、今日はここにあるほっこりしたワンシーンを記させていただきます。

今日、調理室をのぞきにきた園児が
わたしが誰なのか?何をしているのか?
気になったらしく、先生に聞いていたんです。
「◯◯ちゃんのご飯を作ってくれてるんだよ。」
先生が教えると園児はまだ出来上がった給食を見ていないのに
「わーい!おいしそう!」
ととびきっきりの笑顔で言って、元気に走り去って行ったんです。
なんて無邪気でかわいらしいんでしょう!
給食、楽しみにしてくれてわたしは嬉しいよ。 

そんなことで?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でもそれだけで、わたしは癒やされたんです。
誰かから見ると何気ない日常でも、子供のいないわたしにとっては、とても貴重なできごと。
そして、なかなか会えない友人の子供も、今このくらい大きくなっているかな、などと思いを馳せたりしています。
お孫さんがもうすっかり大きくなった調理員さんも「赤ちゃんの泣き声を久しぶりに聞いた、癒やされるわ」と嬉しそうに言っていましたよ。
こんなワンシーンが園に出勤すると、毎日いくつもいくつもあって、その度に癒やされているんです
子供たち、いつもありがとうね。

園児はひとりでも、子供たち同士でもいつも楽しそうに遊んでいるし、もちろん先生とも。
そして、お散歩やイベントを通して、近所の方や公園で出会う人たちとも。
いっぱいお話して、色んなかわいい仕草を見せています。

あなたは働いている間、お子さんにかわいそうな思いをさせてるのではと思っているかもしれないけれど…

お子さんはたくさんの人に見守られ
今日も色んな人を癒やしています

そして幼くてもあなたが頑張っているところを
よーく見ていて知っていますよ

頼れる人、物はどんどん頼って
無理をせず
自分にも優しくしてくださいね
🧑‍🍳


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