『メンズの美容需要の高まり』
本日のテーマは、
『メンズの美容需要の高まり』です。
社会人としてのキャリアを積む中で、私は30代から40代の「中間層」に差し掛かりつつあります。
交友関係も広がり、一回り年上の友人もいれば、一回り年下の友人もいる年齢層となりました。
こうした友人たちと接する中で、世代による生活スタイルの違いを強く感じることがあります。
特に顕著なのが美容に対する意識の違いです。
私たちの世代、つまり30代や40代の男性は、ほとんどが美容に対して無関心でした。
しかし、現在の20代の男性たちは、当たり前のように美容を意識しているのです。
先日、異業種交流会に参加した際、20代を中心としたメンバーたちと話す機会がありました。
女性はもちろん、ネイルを可愛らしく彩っていたのですが、驚いたのは男性たちの手元です。
彼らの爪はみんなピカピカに磨かれており、透明のネイルを施しているという話を聞いて驚きました。
理由を尋ねると、「営業の仕事で、手元を清潔に美しく見せることが重要だから」とのことでした。
さらに、彼らは肌の手入れにも熱心で、保湿や乳液の使用など、日々のスキンケアを欠かさないと言います。
その美意識の高さに感心しました。
実際、男性の美容市場は急成長を遂げています。
基礎化粧品の市場規模は、2022年以降2年連続で増加しており、2023年には1兆9,748億円に達しました(前年比3.3%増)。
そのうち、女性市場は1兆5,193億円とほぼ横ばいでしたが、男性市場は4,554億円で前年比15.4%の増加を記録しています。
女性市場の約3分の1程度ではあるものの、男性の基礎化粧品市場が急速に拡大していることがわかります。
美意識の高まりは、男性の外見が洗練されることを意味します。
それは社会全体にとって好ましいことですが、一方で、女性にとっては競争が激化する側面もあります。
実際に、家計収支のアドバイスを行っていると、美容にかなりの費用をかける方が多いことに気づきます。
資産形成を目指すなら、当然コストカットが必要ですが、誰しも若々しくいたいという願望があるため、美容費の削減は難しい課題です。
だからこそ、意識的に美容にかける費用は適切なバランスを保つことが大切です。
今後、食品や光熱費と併せて、美容代などのコストが上昇していくことが予想されるため、お金の管理をしっかりと行い、資産形成に回すお金も確保するよう心がけましょう。
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