報告 心の保健室
有料の演奏会としては初めての挑戦、それがこの日でした。
ただし今回は企画を思いついたのが約2週間くらい前だったことが原因で、ほぼ告知に要する期間が得られませんでした。そのためプレイベントと言うか、金額も含めて体験版のような形になりました。それでも来場者0人ではなかったことにとても感謝して、報告記事を作ってゆこうと思います。
会場の様子
発表会以来約1ヶ月ぶりの鴨江アートセンターです。なんだかすでに懐かしいと感じるのは、その間の生活でもたくさんの出来事があるからなのでしょうね。それとも2次記憶の容量が少なくなっているせいだったりして。
急な段取り
予約確認をした際に、8月でこの部屋がまともに空いている日がここしかなかったから、この日になったというのが現実です。
まともに宣伝をする時間もなければ、そもそもチラシを印刷する時間すらなかったのが現状。9月8日にこちらの3階でコンサートをやるので、それに向けての宣伝にしたかったというのがあり、今回のイベントが8月中でなければ意味がなかったのです。
企画自体も初めてのことなので、どんな風に流れてゆくのか自分でもよく判らん。もちろん頭で十二分に想像はしてきたものの、たいていその通りにはならず、現実とのすり合わせをしてコンサートの形が決まるものです。なので初めての場合はそのすり合わせができる前の状態です。気弱な値段設定もほぼ「プレイベント」という感覚があってのこと。続けるとしたらこの1回で流れを掴むぞという気持ちでした。
会場に到着したのは11時になる前。荷物を降ろして部屋が開くのを待っていました。さすがわアートセンターって感じ。アーチなどの曲線が特別感を与えてくれますね。
準備完了後の風景
今回はお仕事としてりょうこさんに受付・物販をしてもらい、目的の1つである今後の演奏日程のチラシをたくさん並べました。
そしてその奥が会場。
この雰囲気が結構気に入っています。
実は今回は室内照明は一切使っていません。この部屋には天窓があり、周囲のカーテンを締め切っていてもかなりの明るさが保たれます。なので1/fゆらぎを含んだ自然光での照明となっているんです。
結果論と理想
本当はもっと真っ暗に近い状態にして、そこに太陽光の差し込む窓を1つだけ用意するというものが理想だったのですが、なかなか現実はそうは行きませんね。もうちょっと予算をかければそれらも実現できそうなので、この企画がちゃんと仕事として成り立つようになったとしたら、それも実現してみたいと密かに願っています。
椅子と配置
今回はせっかくのアートな空間なので、椅子の配置にもこだわりました。一見無秩序に置かれているいい加減な並び方に思えるでしょうが、中央を挟んで左手はえんじろうが、右手はりょうこさんに思いつくまま気の向くままに並べてもらいました。
僕はすぐに秩序だった並べ方をしたくなるので、それを意識して叩き壊しながら、1つずつの椅子に腰掛けて「あーなんか落ち着くなあ」と思える位置と方向を確かめながら並べたんですよ。
かくして準備は整った。いよいよ本番です。
演奏の感想
申し訳ありませんが、今回演奏写真はございません。
告知期間があまりなかったにも関わらず、オカリナの生徒さんを中心に13時の部では4名、14時の部では2名のお客様が見えてくれました。
響き
人の数が少ないとその分音はあちこちに反響し続けます。オカリナの音色が壁という壁に足をついては、カエルのように反対方向にまたジャンプするという感じでした。それはもうオカリナの音色が自由を満喫しているかのようです。
おそらくこれでカーテンを閉めないままだと、ちょっときついかなとも思います。オカリナは部屋を味方にして増幅される楽器。この部屋の場合は通常の3倍なんてものじゃなく、5倍位には増幅していたと感じます。
伴奏を使う曲もあったので、音響機器も持ち込みましたが、オカリナは生音。音響機器も小型ですべて電池駆動するものを取り揃え、しかもその電池もエネループを太陽光発電で充電したもの。照明機器も使っていないし、実はとってもエコなコンサートなのですよ。
光の演出
天窓からの太陽光は、午後から出てきた雲によって室内の明るさがリアルタイムで変化します。一定の光量を保つ光源にはできない自然の持つ1/fのゆらぎで、部屋の明るさが変わるなんて素敵じゃないですか?
もう2回目の終盤なんて、雨雲が出てきていたので相当暗くなっていたようでした。えんじろうは集中していて全然気がつかなかったのですが(笑)
納得の即興演奏
今回の演奏は即興演奏とオリジナル曲という組み合わせで流れてゆくように準備ました。おしゃべりがない部分はとても気が楽だったのですが、それ以上に即興演奏のプレッシャーがでかい。
などなど、頭の中では不安とそれに対する意味の無さを告げる問答が繰り返されていました。
これでもこの問答はとっても良い問答なのです。ちゃんと不安材料に答えを出しています。基本全てが起こってもいない未来に対する不安なのですよね。起こっていないことをたくさん創造(作り出す方)して、その対処法を多岐にわたって考える。でもその中のどれが実際に起こるかわからないどころか、想定外の事が起こる可能性の方が高いし、何も起こらない可能性もある。
それなのに余計なことに頭を巡らせれば、集中力は削られて事件が起こる可能性が増えるだけなのです。
おかげで本番中はなにか起こって初めて「ギャー」と叫びながら対処法を考えるという演奏ができました。
これは本当に前もって考えているより楽です。起こったことに対して対処するだけでよいのですからね。
安心のオリジナル曲
即興する際のキーなど、次に演奏するオリジナル曲を意識して考えました。内容はその場でも、フレームと言うかある程度の条件は決めて演奏しています。というかなんで、そんな種明かしをここでしているのでしょう?
即興の後のオリジナル曲演奏の時間は、本当に安心感があります。先が見えていることが、どれだけ安心なのかを思い知りますね。
そんなリラックスした時のオカリナの音色を届けるのも「心の保健室」たる今回の目標の1つですから、しっかり目的は果たせているのではないかと思います。
やりがいと感謝
今回は6本の楽器が活躍していました。
心地よい空間に自分の歌声を響かせることができたこの6本は、きっと幸せだったに違いないと思います。もうちょっと即興演奏を決めてくれる人に吹かれたら、もっと幸せだったと思っているかも知れないけれど、それをフォローできるくらいには、このオカリナたちをリスペクトしながら吹いているつもりですから良いんです(笑)
今回の演奏会はプレイベント的にはなりましたが、お客様が起こしくださったことにとてもありがたみを感じました。心の保健室で健康維持のお役に立てたのなら幸いに考えています。
多分2回目はやろうと思っています。お客様の入などの状況を見ながら、続けてゆくかどうかは決めてゆきたいです。
初企画にもかかわらず聴いてくださったお客様、ありがとうございました。
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