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我が身仰せのままに

すかっとした季節もあと僅かとなるでしょうか?梅雨を感じる前に、えんじろうはちょうど1週間ほど風邪をひいてしまいました。また久々の風邪でしたが、今回の体との対話をご報告していこうと思います。


画像 透明な上半身

唐突にはっきりと現れ

今回の風邪は、一挙に症状が現れました。それはもうスイッチでも入るように。風邪っぽさを感じたその日のうちに38度を超える発熱が始まったのです。

免疫「あっやべっ、何か厄介なのが入り込んできたぞ」
中枢「免疫からの緊急通達だ、すぐさま汎用警戒態勢に入れ。
   敵の分析も忘れるなよ」
免疫「了解!」

という具合に「体に都合悪いもの」と判断するのがとても早かったのでしょうね。そしてそこからの対応も迅速だったのです。

免疫「中枢に体温設定の変更を要請
   敵の動きを鈍らせるんだ」
中枢「承認しました。
   体内温度設定を38度以上にします」

こうして風邪のためではなく、体の風邪への敵対行動として発熱が始まります。

温度と体温

写真 体温計

ところで寒気さむけって普段はどんな時に感じますか?
26度の快適な部屋から、エアコンがガンガンに聴いた部屋に移動した時、外を歩いていてエアコンの効いたバスに乗車した時。
環境温度が一挙に下がると寒気を感じるように思ってしまいますが、多分実際は体温調節中枢の設定温度に対し、環境温度が一定以上低い時に寒気が現れるのだと思うんですね。

これだと体温が36度で設定温度が38度だった場合、寒気を感じるという理屈がしっくりきます。体温調節中枢の設定温度と環境温度の差が普段通りになるまで、寒気は続くという感じです。

考えようによっては、寒気を観察すればこの先体温は上昇するのかここでも止まるかが想像できるということ。実際初日は38度を超えたら寒気は減り、パジャマや布団を工夫してその温度を維持しやすい環境を作ってあげました。

立っていられない

翌日も38から39度の範囲でうろついていました。
布団をどけたりトイレに起きたりすると寒気がするので、まだこの温度を維持しようとしていることが判ります。そしてこの温度帯は

自分「あー、体が重たい、
   立っているのが面倒くさい。
   横になって、寝たい」

という感覚が自然に起こりますね。だから寝てました。本当に体の仰せのままに行動する。今回はこれで行ってみようと決めたのもこのときでした(笑)立っていられないなら立たなきゃいいんですよね。

元気な胃腸さん

胃腸の症状はなく、食欲はほぼ落ちなかったので、食べたいだけ食べました。

初日は免疫も傷ついた組織の修復もタンパク質が材料だからと思って、お肉をしっかりと食べてました。消化中は副産物で発熱も起こるので、ちょうどよい発熱の手助けになるんじゃないかくらいの気持ちでした。
2日目は38度台と少しだけ設定温度が下がっていました。この日は無性に甘いものと酸っぱいものがほしいと感じました。両方叶えるために、大きなプレーンヨーグルトと、パイナップルのパックを買ってきて、口内で一緒にして食べてました。冷たくてとっても美味しい。
3日目以降はあまりこんな物が食べたいという腸の要求が聞こえなくなり、普段通りのものを食べていました。不思議です。

僕は酸味や甘味や苦味と言った味覚要素でほしいと感じるときは「腸管の声」、味噌汁掛けご飯とか煮魚とかラーメンとか具体的な料理名でほしいと浮かぶときは「脳の声」と切り分けています。
昔「脳ではなく腸の声を聞け」という感じの本を読みました。なので今回、味覚として浮かんだ声だけを採用したのでした。本当は裏でカップめんを食べたいとかも浮かびましたから、そんな脳の声は無視しました(笑)

経過と現在

おかげさまで今回の風邪は、とてもスムーズに経過してゆきました。38度台が1日目、39度台が2日目、38度台が2日間続き、37度台も2日間、夕方だけ37度に達する日があり、平熱になりました。

免疫「今回の侵入者専用の武器が完成しました」
中枢「みんなご苦労、よく頑張ってくれた。
   これでもう熱による辛い足止めは不要だ。
   後はこの新兵器を体内に巡らせるぞ。
   さあ、体温調節を平熱に戻すんだ」

役目を終えた発熱はきれいに解熱し、起きていることも苦痛でなくなりました。
そしてここからは、痰や鼻水鼻詰まりへの対応です。戦って死んでしまった細胞や敵の死骸、外に近いやつはこれらで機械的に排出です。

排出が下手な僕

ただねえ、この工程があまり得意でないんです。えんじろうは。
どちらかというと排出力が強力に鍛えられすぎていて、まるで「石橋を叩き壊す」状態になるんですよね。
咳をすれば、仕えていた痰が喉から爽快に飛び出すどころか、喉を通り過ぎて鼻腔の方まで飛んでいく勢いだし、鼻をかむと風圧が倍以上強くて鼻水は壁に押し付けられたままになってしまったり。逃げ切れない空気圧で鼓膜が裏返ったようになって片方だけ音が聞こえにくくなってみたり。気がつけばティッシュに鼻息で穴が空いていたことも(笑)

画像 向かい合う自分同士

免疫「あのねえ、やってとは言ったけど。
   なんでこんな勢いでやるの?」
意識「言われたことを全力でやっただけだよ」
免疫「いや全力過ぎて役目果たせてないんだよ」
意識「えー、これを弱くやるなんて、
   気持ち悪くていやだよー」

いつもこんな感じです。この部分だけは僕の課題ですね。実は「石橋を叩き壊す」クセは色々な場面でやってしまうのですけどね。これでも年齢とともに落ち着いては来ているはずなのです。

体の声

というわけで、今回は「体の声」に焦点を合わせながら、風邪との生活を追ってご報告してみました。
大抵のことは、自分の免疫力を本気で信じていれば悪いようにはなりません。でも信じるだけでなく、仕組みを学び「今どういう場面なのか」を想像し続けることと、その都度の体の要求を受け止める手段を持っていることが、安心感にもつながると思います。

今回えんじろうが学んだ2つは、きっと役に立つことでしょう。改めてまとめておきますね。

1.目標体温より低いと寒気を覚える
2.腸が欲しいものは味覚要素で浮かぶ

体の声の聴こえ方

病院に行くべきかの判断も含め、この体験が皆様の健康保持のお役に立てば幸いです。
皆様もお元気で。



#enjiro #えんじろう
#風邪 #健康 #体 #体験 #免疫

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