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事業者紹介【浦臼町】やまだ農園 山田正勝さん

炒めるだけでも「バター入れた?」と聞かれるほど、甘く、コクがある。
太くて柔らかい浦臼のグリーンアスパラガス。大雪の冬を越え、春を告げる農産物です。
特徴は甘さと春を感じる香り。しかも茹でても焼いても香りが残ります。
やまだ農園のアスパラを本州へ贈答用として送る人は、数多い北海道産の中でも最も喜んでもらえる品、とその味に惚れ込んでいます。

祖父、父、3代続く丁寧な土づくり
北海道の春を告げるアスパラを届けたい

山田さん
アスパラ生産は祖父の代から続いています。元気に育つよう、丁寧な土づくりが肝です。
アスパラは地下に茎を伸ばす作物で、食べる部分は若い芽の部分です。土に茎が伸びるため除草剤が使えません。雑草が多いと栄養が奪われてしまうので、手ぐわでのまめな草取りが大切。草取りと同時にふんわりと酸素をふくませることで成長を促します。
アスパラの収穫は4月中旬から7月頭までです。夏以降はひたすら草取り、虫の防除を続けます。夏から秋に元気に育てることで、翌年に美味しい芽を生やすことができるのです。
雪が降る直前に茎 が黄色くなってきたら、栄養が行き渡ったサイン。次の春を迎える準備が整います。

一般的にアスパラは10年程度で収量が減り株をつぶすことになりますが、うちでは一番長寿で20年以上。土づくりから丁寧に進めているのでずっと元気でいてくれていると思います。
収穫したアスパラは鮮度が命。朝採りを昼までにはクール便で全国へお送りしています。

父の病から就農を早める決断。7年、一緒に仕事ができた。

山田さん
祖父、父と続く農園の仕事を始めたのは28歳の時です。それまでは農協に勤めながら家の農業を手伝っていました。まずは勤め人として経験を積むことを選びました。
30歳位には家業をと思っていましたが、父の病気が発覚したことで前倒しし、28歳で今の仕事を始めました。

父は、寡黙でとにかくまじめな人。仕事が趣味のようにずっと畑に出ていました。
本当にしゃべらない人だったのでオヤジのことはずっと、わからないままです(笑)
でも仕事を丁寧にコツコツやっていく背中をみせてくれていました。
雑草取りや虫の防除をどれだけやったかで翌年の味が決まるアスパラは、まじめに取り組めば取り組むほど、美味しくなる野菜なんです。
地道にまじめにやれば、美味しいものが生まれる。僕にとってアスパラづくりは、父の地道な仕事が正しかったことの証でもあります。

だから僕も今、何の迷いなく取り組むことができる。父には感謝しかありません。

父は3年前に他界しました。7年ほど一緒に働くことができました。
亡くなる年の春、一時退院した父を新車のトラクターに乗せることができたのは家族の思い出です。

北の初物アスパラ
まだ出会っていない人にも届けたい

山田さん
春の訪れとともに忙しくなる農家仕事にタメ息をつく話も聞きますが、僕はワクワクします。いよいよアスパラが始まりますので。
実は地元でのアスパラ生産者は年々減ってしまっています。米農家の多い浦臼町では、春先は田植えと作業時期が重なり、多忙になるためです。うちも稲作をしているのでたしかに大変ではあります。
ですが毎年楽しみに待っていてくれる人がいますので、浦臼のアスパラを全国へ届けていきたいです。

直売では常連、人づてで電話、ファックスで注文が入ります。告知は紙面での案内です。
Webサイトを立ち上げての販売はしていません。問い合わせ窓口が増えると対応できるかが不安要素です。

収穫量に対し小ロットですが、一日あたり10キロ前後余剰分が出る日があるので
個人、もしくは飲食店さんなど希望される方と出会えたらと思っています。
米、長ネギ、にんにくを生産しているので、そちらにも興味を持ってくれたらうれしいです。

縁ハンスプロジェクトで出会いたい方

  • アスパラの直販のルートを増やしたいと思っています。ただし、現時点での余剰在庫はそこまで大きくないので、大規模なWEB制作などを伴わない方法で拡大したいと思っています

  • SNSなどのDMでの販売、飲食店さんへの営業など小ロットで販売できる方法を一緒に考えてくださる方を募集しています。

  • また、受注管理の効率化もできるとより畑に集中する時間がとれるので、そのような助言もお願いしたいと思っています。

<やまだ農園と一緒にお仕事したい方は、下記からお申し込みください>

サイトURL

インスタグラム:https://www.instagram.com/tsurunuma_yamada.farm/

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