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CEFRは指標。テストではない #CEFR #人事のお悩み

《今回のポイント》

・CEFRは英語で【話す力】を示す指標で、個別のテストではない
・CEFRは”枠組み”。【話す力】のように人によって受け取り方が変わりやすい指標
・企業では、TOEIC®L&Rテストの代わりに、CEFRに準拠して設計されたスピーキングテストなどの導入が増えている

ダイアログ・CEFRは指標。テストではない!?

ここは、株式会社英会話スキル研究所。
昼休みのにぎわう社内食堂の一角で、人事部の採用担当・水澤さんと荒井さんが話しています。

水澤「荒井さん、知ってます? メディアの記事で読んだんですけど、最近は“脱TOEIC®”とかって言われてるみたいですよ。他の会社でも、語学研修とか人事制度を見直す動きが増えてるんですって」

荒井「…研修や制度を、どう見直すの?」

水澤「TOEIC®の代わりに、別のテストを使う会社が増えてきたって聞きましよた。あれ、なんていうテストだっけ、セ…セ…」

荒井「CEFR(セファール)?」

水澤「あ!それそれ、それです!そのCEFRっていうテストがキテるみたいですね」

荒井「…ちがう」

水澤「え?」

荒井「CEFRは、テストじゃない!指標!!」

水澤「テストじゃなくて指標…って、どういうことですか?」

荒井「CEFRは、言語学習でどれくらい習得できたか、とか、ある言語でどれくらいのことができるのか、を示す指標。いわばモノサシみたいなものなの。モノサシは、物を測る時に使うでしょう?」

水澤「そうですね。長さとか、大きさとか」

荒井「たとえばリンゴがあって、でもモノサシがない場合。『小さめ』とか『私の片手に乗るくらいのサイズ』としか言えなかったら、どう思う?」

水澤「なんとなくわかるけど…荒井さんの手の大きさがわからなかったら、そのリンゴが大きいのか小さいのかも判断できないですよね」

荒井「そう。でも『10cmです』と言われたら、誰でもそのリンゴの大きさを正確に理解できる。なぜならcmという指標が世界共通で、誰でも認識できるものだから。
CEFRは、世界共通で、誰でも認識できるように英語を【話す力】を示す指標であって、個別のテストではないんだよね。
実際に企業で導入されるのは、CEFRに基づいてつくられたスピーキングテスト、というのが正確かな。もちろん、CEFRそのものを人事評価の指標に導入する企業も増えてきてるけどね」

水澤「そうなんだー!理解できました…!」

~CEFRは世界共通の【言語に関する指標】です~

①CEFRの正式名称は“Common European Framework of Reference for Languages : Learning, teaching, assessment”といって、日本語で表すと「ヨーロッパ言語共通参照枠」と言います。

②《枠》という名前が示す通り、CEFRは一定の枠組みを当てはめることで、目に見えないもの、人によって受け取り方が変わるもの(たとえば、英語を【話す力】)であっても、定量的に測定できるようになるのです。

③企業ではTOEIC®に代わってCEFRを人事制度の指標にしたり、TOEIC®L&Rテストの代わりに、CEFRに準拠して設計されたスピーキングテスト(たとえば「PROGOS®」)などの導入が増えつつあります。

参考記事

《英語のテストといえばTOEIC®》の常識に変化?/企業の注目は英語を【話す力】へ #CEFR


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