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【話す力】は6項目に分解できる #CEFR #人事のお悩み

《今回のポイント》

・CEFRで【話す力】を6項目で評価する
・6項目は「Range 表現の幅」「Accuracy 正確さ」「Fluency 流暢さ」「Interaction やりとり」「Coherence 一貫性」「Phonology 音韻」

ダイアログ・【話す力】は6項目に分解できる

ここは、株式会社英会話スキル研究所のリフレッシュルーム。人事部で採用を担当している水澤さんは、荒井さんと一緒に休憩中です。

水澤「最近、いろんなところでCEFRって聞くことが増えたんですよ。ほんとに、普及してるんだなって感じます。

でも、実は、あんまり理解できてる自信がなくて…」

荒井「たとえば?」

水澤「『英語が話せる』って、そもそもどういう考え方で定義してるの?って思うんです。もはや『話す』って何!?…って感じです」

荒井「なるほど。じゃあ逆に、水澤さんは『英語が話せる』ってどういうイメージ?」

水澤「んー…やっぱりペラペラ話せるとか、あとは…発音? 日本人にはLとRの発音が難しいとかって聞いたことありますし」

荒井「確かに、その2つは《流暢さ》と《音韻》っていう大事なポイントだね。でも、CEFRではそれだけじゃなくて、話すことの質を6項目の観点から評価するの」

水澤「6項目もあるんですか!?」

荒井「そうなの。水澤さんが言った2つ以外にも《表現の幅》《正確さ》《やりとり》《一貫性》という4つも合わせて、総合的に【話す力】を見るってこと」

水澤「それぞれがどれくらいできるかによって、CEFRのレベルが変わるんですか?」

荒井「そういうこと。たとえば、これ」

そう言って荒井さんは、手に持ったコーヒーを水澤さんに見せました。

荒井「日本語でいいから、これについて説明してくれる?」

水澤「えっと…無糖のホットコーヒーで、紙カップに入っていて、ラベルにコーヒー豆の絵が書いてあります」

荒井「OK。じゃ、英語だったらどう?」

水澤「え…!? Coffee… a coffee with a paper cap… あぁーっ、うまく言えない!」

荒井「ありがとう。正確なレベルじゃなくてあくまでイメージってことだけど、水澤さんは、日本語はCEFRのB1レベルだけど、英語はA1レベル、って感じかな。

日本語だったら、いろんな単語を知っているから詳しく描写できたでしょう?でも、英語だとそこまでできなかった。

CEFRでは、どんな単語や文法を使えるか、どれだけ正確に話せているか、スムーズに英語が出てくるか、会話をコントロールしたり意思表示したりできるか、発言に矛盾がないか…みたいに、多角的な観点からその人の【話す力】を判断するの」

水澤「逆に言うと、【話す力】っていうのはそれくらい複雑な要素を組み合わせてできているってことですよね…?」

荒井「正解!CEFRはTOEIC® L&Rとの比較になることがあるけど、TOEIC®L&Rは読み書きの力にフォーカスしたテストなんだよね。どっちにも良し悪しはなくて、英語を学習する人がどのスキルを上げたいか、で選べばいいの。

でも、採用や人材育成みたいな目的だったら、読み書きだけじゃなくて【話す力】も重要になるし、【話す力】は複雑な要素が組み合わさってできているからこそ、CEFRを活用するのがいいよね…っていう論理なんだよね」

カップコーヒーの描写だけでも、そこには【話す力】が表れる。それを、共通の指標で測定できるなんてすごい!水澤さんは目からウロコでした。

~CEFRでは【話す力】を6つの項目から評価します~

①CEFRでは「発話の質」を下記の6つの項目から評価します。

②各項目がどの程度できるかによって、CEFRレベルは決まります。

(画像出典:プロゴス社サイト)

参考記事

プロゴス社「PROGOS®」サイト内:
「評価指標のCEFR」


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