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【新卒】なんで夢だった飼育員やめちゃったの?動物園の理想と現実

前の記事で小さい頃からの夢、

動物園の飼育員になることを叶えたのですが

読んでない人はこちら


結果から言うと二年で辞めてしまいます。

今回はなぜわたしが夢の飼育員をやめたのか、

実際に働いてどうだったのかを書いていきたいと思います。

動物飼育員という仕事

飼育員という仕事はタイヘンでした。

意外?に重労働なんですよね、

餌は重いし、掃除は大変だし、お客さんはジロジロ見てくるし。

一日中餌作って、掃除してを繰り返すような感じです。

動物は可愛いのですがそんな愛でてる余裕なんてないくらい

お昼ご飯も15分とかで食べてました。

でもやっぱりたくさんの動物に囲まれて仕事するのは

とても幸せだったし、

何よりわたしが好きだったのは

お客さんにちょっとサービスしてあげること(笑)

カメラに動物寄せてあげたり、餌あればちょっとあげたり

少しのことで喜んでくれます。

これこれ〜わたしが小さい頃夢みてたやつ

柵の向こう側の人 (笑)

楽しい時もたくさんありました

誰もいないときに掃除しながら

ディズニープリンセスごっこやったりw

(歌いながらどうぶつに話しかけて鼻とかツンってしてました)

これは完全にあたおかですね。

じゃあなんで2年という短い期間で辞めてしまったの?

全てはメンタル問題でした。

なんやメンタルかいって思うかもしれないのですが

これにはちょっとこの業界ならではのクセみたいなのが関係してきます。

先に言うときますがここから先はわたしの意見です
当てはまらない方も当然いらっしゃいます

じゃあいきますよ、わたしの独断と偏見

動物業界に入ってくる人というのは結構いわゆる

コミュ障といわれる人が多いです

人類の友達がいないから動物が友達という人が多いです

(めちゃくちゃ偏見)

でもこれぜったいあるあるなんですよ
絶対わかるって言ってくれる人多いと思う

そしてそれこそ動物園飼育員や獣医など

いわいるその中でも極めた人は特に変な人が多い

(個人の意見です)

変にこだわりが強かったり変わった人が多いイメージです

実際にわたしの大学の生徒も教授も変な人が多かったです。

なのでわたしの上司も例のごとく変なこだわりの多い人だったんです。

それが一つの要因でした。

次にわたしにメンタルに突き刺さったのは

24時間365日あなたは飼育員

これは考えすぎとかそんなに責任持たなくてもって思う人もいるかもしれませんが

逆にここまで考えられない人は飼育員になる素質、資格はないと思います。

わたしが担当している動物は毎日生きています。

当然ですが動物は生きているのです。

わたしが休みの日にも。

わたしが飲みに行っているときにも、髪を切っているときにも

仕事から帰って寝ているときにもわたしの担当の動物は生きているのです。

いつでも気になります、元気かなって

もしかしたらエサが足りなかったかも、水をこぼして飲めてないかも

喧嘩してないかなあ、子供生まれてたどうしよう

最初はそこまで感じてなかったこの責任感も続けている間にどんどん重くのしかかってきます。

なぜなら大切だから。

かわいいし大好きだしだからこそ飼育員になったんです。

それに実際に担当動物に何かあれば休みであろうと呼び出されます

だってその子のことを一番わかっているのは担当飼育員なのです。

話せないからこそ少しの異変にも気づいてあげられないと

動物はすぐに死んでしまいます。

動物園の動物は野生動物です、ペットではありません

誰でも扱えるものではありませんし、一歩間違えれば殺されます。

人に危害を加えた動物は最悪、安楽死させらる可能性があります。

そうならないために飼育員はいるのです。

生き物を扱うということ

これは本当に重大な責任が伴うことです

動物園に限らずあなたが飼っているペットもそうです

私たちが世話をしないと死んでしまうのです。

よく檻に動物を閉じ込めるのはかわいそう、ひどい、動物園嫌い

って言われることがあります。

わたしも叶うならそうしてあげたいです。

前回の記事を読んでくださった方は

どれだけ動物園の飼育員になるのが難しいかお分かりいただけたと思います

同時にどれだけ動物を愛しているかも。

私たちは檻に閉じ込めているのではなく

檻に閉じ込めている動物をできる限りより良い飼育環境に改善することを考えて日々努力しています。

わたしは、わたしが働いていた園は少なくともそうしていました。

動物園の重要な責任として種の保存というのがあります。

動物の中には自然界で自力ではもう生きていけないもの

パートナーを見つけ繁殖するのは不可能な動物がいます。

そういった動物は世界規模で情報を共有し、遺伝子レベルで交配などの管理をしています。

動物園内で血が濃くならないように定期的にトレードや譲渡などが行われています。

そんな動物を担当しているわたしたちは

いわば地球上からこの動物がいなくなるかもしれない

その責任を負っているのです。

思ったより熱くなってしまいました。

あの頃のわたしはそうした責任についていけなかったのです

大好きな動物を好きなままでいたかった

今もし飼育員を目指している人に最後に言いたいのは

めっちゃ給料安いで

以上。また!

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