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個性的な指輪がいっぱい「橋本コレクション展」鑑賞レポ@国立西洋美術館

国立西洋美術館の小企画展「橋本コレクション展―指輪よりどりみどり」(新館 版画素描展示室)に行きました。

「小企画展」と書いてあったので気楽に立ち寄ったのですが、めちゃくちゃ濃厚でした!

◆橋本コレクション

「橋本コレクション」とは、コレクターの橋本貫志さんが国立西洋美術館に寄贈した約870点の指輪を主とした宝飾品のことです。

2014年の夏に、寄贈を記念した大きな展覧会も開かれていました。

上記の大規模展覧会では約300点の指輪が出ていましたが、今回の小企画展でも約200点の指輪が展示されています。

◆個性的な指輪がいっぱい

「橋本コレクション展―指輪よりどりみどり」展示の様子

数だけでも相当ですが、セレクトされている指輪も個性派揃い。

カルティエなど高級ブランドの指輪もありますが、髪の毛が入っていたり、監視カメラがついていたり、もはや指輪とは思えないオブジェのような作品も展示されています。

今回、私が魅かれたのは、ビョルン・ウェクストロムの作品《ヤールの彷徨》。

ビョルン・ウェクストロム《ヤールの彷徨》(1969、フィンランド、銀)

先述の2014年に開催されたときも、本作は出ていたようです。

当時の図録解説によると、彼の作品は小型彫刻として構想され、多くの作品に「小さな人」が含まれている、とのこと。

日本画などにひっそり描かれている「小さなおじさん」を探すのが好きなのですが、まさか指輪にもいるとは! こんな指輪、欲しいな~。

◆タイトルもユニーク

「橋本コレクション展―指輪よりどりみどり」解説パネル

本展、各タイトルもおもしろいです。

「ゆびわ動物園」、「だまされる目」、「異次元の指輪」などなど。

例えば、「海の底より」と題されたコーナーでは、沈没船の宝物として見つかった指輪が展示されていました。

ひとつ、鑑賞していてちょっと不便だったのは、作品と解説が離れている点。

作品番号を見て、壁にかかっている解説を読んで、また作品に戻って、と繰り返していくので、ウロウロ・バタバタしました。

◆英語の解説は…

展示室入り口にある「ごあいさつ」には英訳がありましたが、作品解説は日本語のみでした。

上記あいさつ文から、「まさにその通り!」と思った部分を引用します。

Each of you will have your own image of a ring. Strolling around the room, you will soon realize that your image represents only a fraction of what is possible.

「橋本コレクション展」あいさつ文より

指輪の世界が広がる驚きの展覧会でした。

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