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#60 心のザラザラに丁寧を塗る

プログラミングをしている。今日はデータが思うようにとれず、残業をしても思うように進まず。

その問題を解決するために先輩に質問をしたら、Aの答えを聞きたかったのに長い間Bの話をされてしまい。

私の質問の仕方も悪かったか〜と折り合いを付けようとしたが、今日はなんだか付けきれず。

いつもだったら歩いて帰ったらある程度アタマがスッキリするのに、物理的にも頭がモヤモヤ。

こんな時には大抵、家に帰ってからなんのやる気も出ない。できるだけ家事も放棄し、最低限の明日の支度をして、ひたすらボーッとする。

だけど今日は、丁寧をしてみた。

敢えての丁寧。

家の乱れは心の乱れ、とよく言うじゃないか。

外側から丁寧をすることによって、内側まで整うのではないか、いや絶対にそうだろ、そうに違いないだろ。

心は前向きではなかったが、そう仮説を立てて自分を奮い立たせた。

まずは洗い物。持っていったお弁当、水筒、食器を洗う。

あら。洗い物が減るのと反比例して、心の潤いが増えていく。

次に靴を磨く。毎日履いているハルタの革靴を、労るように磨く。

ハルタが、輝きだした。ハルタが、ハルタが嬉しそう。

爪にネイルを塗る。足には新入りのosajiのネイル。エメラルドグリーンのラメが美しい。美しすぎて何度も見てしまう。

手には透明のネイルを。ツヤツヤの爪を見ると、キーボードを触る時にいちいち元気が出る。明日の元気がセルフ保証された。


おわかりだろうか。そう、もう潤っている。

心のザラザラは丁寧に埋められ、いつの間にかサラサラになっていた。サラサラどころかツヤツヤだ。

自分に敢えて丁寧を塗り込むというのは、荒療治かもしれないが効果的であるなあ。これも良い。

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