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システム思考でチームの課題を発見する

2022年8月から Engagement Run! Academy に参加している、NRI横山です。
草野球が大好きな、新米チームリーダーです。
今回は、「【チーミングマスター上級】チームの課題発見に有益な「システム思考」を学ぶ(90分)」のクラスで感じたことを共有します。

【チーミングマスター上級】チームの課題発見に有益な「システム思考」を学ぶ

複雑な問題を理解する力

現実世界はいつも、複数の関係性が複雑に絡み合って、過去から現在、現在から未来へと状態を変えていきます。
エンゲージメント向上の推進者をはじめとする私たちが向き合おうとしている、組織やチームにおける課題や人間関係もまた、複雑な問題と言えます。
システム思考は、このような複雑な問題を理解するのに役立ちます。

現状の枠組みや価値観と照らし合わせて、改善のサイクルを回していく「シングルループ学習」だけでなく、その評価軸になっていた枠組みや価値観も見直していく「ダブルループ学習」も取り入れることで、複雑な問題を紐解いていきます。

シングルループ学習でマニュアルの品質向上のサイクルを回すのと同時に、ダブルループ学習で「1対1の対話の質を向上すると相互理解が深まる」という施策の前提を見直す
ダブルループ学習により「1対1だけではなくチームでの対話も相互理解には必要である」と前提を更新して、組織に対するアプローチを変えていく

出来事だけではなく「全体像」で捉える

組織やチーム、人間関係の課題と向き合うとき、目に見える出来事だけを捉えても、なかなか課題の本質にはたどり着けません。

出来事は、表面化した課題の一部または結果に過ぎません。システム思考の代表例「氷山モデル」で表されるような、水面下の行動パターン、仕組みやルール(構造)、無意識の前提や捉え方(メンタルモデル)まで含めて、課題を全体像で捉えることができると、改善の糸口が見えてきます。

目に見えない部分(パターン・構造・メンタルモデル)を深堀って全体像を捉える

出来事だけなく、色々な要素のつながりを意識した課題の全体像を整理し、最も効果的と思われるアプローチを見つけようとするのが、システム思考です。

まずは「パターン」を見つけよう

システム思考の「システム」とは、互いに作用し合う要素の集合体を意味します。つまり、私たちの生活や仕事はいずれもシステムかシステムの一部であると言えます。

システム全体で物事を見たとき、まずは「出来事」が起こる時の「パターン」を見つけることから始めましょう。
「何度も、締め切りに遅れてしまう」、「何度も、設計会議で揉めてしまう」、「何度も、作業でミスをしてしまう」など、これらの出来事が起こるパターンが見つかれば計画的に対応できますし、構造が見つかればパターンを変える作戦が練れます。メンタルモデルを見つけることができれば未来に向けた意識の変化を起こせるかもしれません。

私も、まずはパターンを足掛かりに、課題を全体像で捉え、メンタルモデルまで深掘りながら、システムを変容させるきっかけを作っていきたいと思います。

スライドのイラスト:無料で商用可のフリーイラスト素材|Loose Drawing

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