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第一回 エンゲージメント コミュニティ ラボ レポート

エンゲージメント コミュニティ ラボ 事務局です。

10/27(木)に、第一回「エンゲージメント コミュニティ ラボ(以下「ラボ」)が開催されました。
全国から、さまざまな立場の方々が参加され、刺激的で熱い想いのこもった議論がおこりワクワクする会になりました。

それでは、第一回目のラボの様子を、ご紹介します。 

ラボの様子

前半では、壱岐市長の開会挨拶をはじめに、「エンゲージメントコミュニティ(エンゲージメントで結ばれる社会)」についてのパネルディスカッションが行われました。

壱岐市長挨拶

パネルディスカッションでは、慶応SFC 玉村先生、リクルートヒトラボ 中村さん、グロービス 西さんの3名で行われ、
エンゲージメントについての定義や、自治体 x エンゲージメントについての議論がなされました。
その中で、エンゲージメントと対比されるロイヤルティ、SDGsとエンゲージメントの関係性についての議論におよび、ラボメンバーの目線合わせになりました。

後半では、ラボに参加している自治体(長崎県壱岐市、北海道東川町、福岡県福岡市、神奈川県横須賀市)からのプレゼンと、ラボメンバー同士の対話がおこなわれ、
最後にラボメンバーひとりひとりからエンゲージメントコミュニティについてのフラッシュアイデア共有が行われました。

ラボ参加自治体は規模も主な課題もそれぞれですが、持続的な発展にむけてアクションするという、職員の熱い想いは共通しています。
次回以降は各自治体での対話会を通し、エンゲージメントコミュニティについての理解を深めていきます。

メンバー間のディスカッション

noteでは、パネルディスカッションと、ラボメンバーのフラッシュアイデアの様子についてご紹介します。


パネルディスカッション  「エンゲージメントコミュニティって何?」

ロイヤルティとエンゲージメント

エンゲージメントを説明するために、ロイヤルティとエンゲージメントの対比が示されました。

  • 【ロイヤルティ】  : 組織への忠誠心や帰属意識を表すことばで、職務・環境等への満足感や充足感で測られるもの

  • 【エンゲージメント】 : 主体的な貢献意欲(共感)を表すことばで、「ワクワクする」という心理状態で測られるもの

つまり、エンゲージメントが高い組織では、それぞれのワクワクや共感にもとづき、創造性の発揮や自身の役割以外の行動も起こるため、不安定な環境にも適合し、よりよい成果をうみだすことが期待できます。

エンゲージメント x 地域

企業の取り組みで語られることが多いエンゲージメントですが、 地域におけるエンゲージメントについて考えてみます。

企業と従業員の間には、雇用して賃金をはらうという強い関係性(縛り)があり、目的を共有しやすい土壌があります。
一方、地域のなかには様々な人の理想やそれぞれの利害があり、めざすべき方向を合わせることが困難です。

だからこそ、主体的な貢献や共感にもとづきワクワクしがら地域づくりを進めることで、共通の解を見出し、よりよい未来がつくれるはずです。

では、地域のなかでどうやってエンゲージメントを高めるか?

壱岐市のまちづくり協議会(小学校区ごとの住民組織)に参加し、エンゲージメントを高める手法を開発し実践している中村さんより、ひとつのヒントとして

「地域のなかになんらかの『箱(組織)』を作り、ワークショップ等を通じて箱を活性化すれば、エンゲージメントを生み出すことができる」

という発言がありました。ここは、今後のラボ活動でより一層探求されていくテーマになりそうです。

エンゲージメントコミュニティでの関係性

また、地域経済に目を向けると、地域経済のなかの関係性、例えば、行政事業における自治体と企業の受発注の関係や、自治体サービス提供者としての自治体と受益者としての市民の関係は、その関係のなかに「上下」が存在します。

一方、エンゲージメントコミュニティがうまく機能するためには、それぞれの関係性が「対等」であることが求められそうです。

エンゲージメントコミュニティがうまく機能するための、自治体と企業との関係性とは?自治体と市民の関係性とは?

この点も、これからのラボ活動のなかで明らかになっていくテーマです。

パネルディスカッション「エンゲージメントコミュニティって何?」

ラボメンバーのフラッシュアイデア

パネルディスカッションや自治体の事例共有をうけて、ラボメンバーよりエンゲージメントコミュニティについてのフラッシュアイデアが共有されました。

以下、アイデアを抜粋します。

  • 研究者と企業と自治体をつなげたい。

  • 規模も課題も様々な自治体を繋げて、一つの経済圏、相互補完のまちをつくりたい。

  • 企業の提案活動を、エンゲージメントをもとに発想していきたい。

  • 人口減少の課題に対して、予算だけではなくエンゲージメントで課題解決ができるのではないか。

  • 対話の促進や教育の面で、職員の成長の発射台になれるのではないか。

  • 環境の価値を高めたい。環境活動の見える化や、環境で稼げるまちをつくりたい。

  • MaaS。地域の交通課題を解決して人流を生み出す取り組みを推進したい。

  • 人間中心設計の概念と、エンゲージメントはともに共感から始まる概念。

  • 金銭での豊かさや学びによる人間的な豊かさ。エンゲージメント(ワクワク) x 豊かさの観点を考えていきたい。

  • 自治体のサイズで、エンゲージメントについて求められることが違ってきそう。

  • いろんな人のワクワクを掘り起こしたい。

  • 人口が少ない地域は適度な自由度があり、逆に結びつきが期待できそう。

  • 個人的に参加自治体に貢献したいという想いがある。植物由来の循環など興味のある分野で貢献していきたい。

  • 自治体の規模が違うと課題解決の手法が応用しづらい。ラボを通じて規模にあった糸口をみつけたい。

  • データでありがとうをつくる。仕事と同様、ラボでもいい思い出をつくりたい!

  • 新しい経済圏を考えたい。コミュニティでお金の使いみちを考えたり、企業連携をしたりなど、新しいお金の出し方・使い方を考えたい。

各メンバーのフラッシュアイデア共有

次回ラボの予告

次回のラボは12/3(土)、12/4(日)。場所は、壱岐市!

現地での対話会を通じて、地域の課題やエンゲージメントコミュニティについての理解を深めていきます。

では、次回ラボのレポートをお楽しみに!

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