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#124【シャドーイング動画付き】エイミー・マリンズ『逆境から生まれる機会』

こんにちわ。日英会議通訳者兼シャドーイング・ コーチのいがらしじゅんこです。

シャドーイング・チュートリアル動画 from TED Talk

今回はエイミー・マリンズさんの2009年TED Talk より、『The opportunity of adversity(逆境から生まれる機会)』です。


エイミーさんは生まれつき腓骨(ひこつ)がなく、1歳で両足の膝から下を切断。幼少の頃から義足をつけて球技、スキー、水泳など、さまざまなスポーツをして育ったそうです。

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大きくなってからは世界で初めて「チーター」と呼ばれるスプリント用の義足を使い、陸上競技に参加。1996年のアトランタ・パラリンピック大会では幅跳びと短距離走の競技に出場し、1998年に競技から引退します。

TED Talkにはじめて登場したのが、1998年2月。その後はファッションモデル、俳優、義足の開発に携わる他、講演活動を行っています。

今回の教材のポーションでは、エイミーさんが5歳の頃、つらいリハビリ中に、大好きな先生である「ドクターP」が彼女にした「声掛け」について取り上げます。
ドクターPの言葉を聞いたことで、リハビリの捉え方がエイミーさんの中で大きく変わったそうです。更には、どのような人生を選んで生きていくのか、ということについても、彼女の意識が根本的に変わった、とのことです。

それが、5分20秒から6分02秒の部分。

Now, of course, this was a simple ploy on Dr. P's part to get me to do the exercises I didn't want to do before the prospect of being the richest five-year-old in the second floor ward,
(もちろん、これはドクターPの分かりやすい策略でした。私は
リハビリをしたくありませんでしたが、そんなわたしにドクターPは、入院している病院の第二病棟で一番お金持ちの5歳児になれるよ、という可能性を示したのです)

but what he effectively did for me was reshape an awful daily occurrence into a new and promising experience for me.
(ですが実際に
ドクターPが何をしてくれたかというと、「イヤな日々の日課」を「新しく、未来に期待できる経験」へと、捉え方を変えてくれたのです。)

And I have to wonder today to what extent his vision and his declaration of me as a strong and powerful little girl shaped my own view of myself as an inherently strong, powerful and athletic person well into the future.
(そして今、わたしは考えるのです。ドクターPは私のことを「強くパワフルな少女」とイメージし、そのことを私に宣言してくれました。それが私に、どれだけの影響を与えたでしょうか?私は自分のことを、生まれながらに強く、パワフルで、運動することに長けている人間だ、と認識するようになりました。

ドクターPは5歳のエイミーさんに、どんな声掛けをしたのでしょうか?

今週のおススメ

こちらも、エイミーさんの1998年と2009年のTED Talkです。

トランスクリプト

4分18秒から、5分14秒までです。

I loved almost everything about my time spent at this hospital, with the exception of my physical therapy sessions. I had to do what seemed like innumerable repetitions of exercises with these thick, elastic bands -- different colors, you know -- to help build up my leg muscles, and I hated these bands more than anything -- I hated them, had names for them. I hated them. And, you know, I was already bargaining, as a five year-old child, with Dr. P to try to get out of doing these exercises, unsuccessfully, of course. And, one day, he came in to my session -- exhaustive and unforgiving, these sessions -- and he said to me, "Wow. Aimee, you are such a strong and powerful little girl, I think you're going to break one of those bands. When you do break it, I'm going to give you a hundred bucks."  (04:18-05:14; 144 words)


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