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CBDVの可能性を探る:CBDと何が違うのか?【その1:CBDVの定義とその歴史】

Twitter上で@GixTanvという名前でADHDあるあるを適当につぶやいたり、CBN/CBGリキッドをメルカリECサイトで販売している株式会社ENFRIARTEのがっちゃんというものです。
商品情報やプレゼント企画等はこちらのアカウントで発信しています。

とは言いつつも現在は主にマカロニCBDの運営をサポートさせていただいており、現在はそちらの業務に時間を割くことが多くなっています。
2023年4月14日にマカロニCBDが設立2周年を迎えるということで、2周年記念イベント企画中ですので、こちらも振るってご参加いただけると幸いです。近日中に詳細など告知できればと思います。

本記事は弊社に研究員としてjoinしていただいているCBD部まさきさんに執筆していただいた記事になります。専門家の方にもコメントいただきながら作成していますが、至らない点あるかと思いますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

また、非常にボリュームが大きくなってしまい、記事を4分割しているので、気になったところだけでも読んでいただけると幸いです。

今まで書いた記事の概要【宣伝】

CBDのメリット、リスク、各国の製品の状況、問題点を論文たくさん読んでそれっぽくまとめてみた
:CBDに関連する論文から読み取れるメリットとリスクについて簡単に整理してみた記事になります。
ADHDとCBD -メリットとリスク(薬物間相互作用)について調べてみた-
:自分がADHD診断を受けていて薬が処方されていることから、ADHD患者への報告されている効果と、薬物間相互作用について調べた記事になります。
CBNについて本場カナダに住む好青年と調べてみた。
:CBNについて他のカンナビノイドと比較しつつ、成分について調べた記事になります。また、国外ではどのような位置づけにあるか等調べたうえでの考察記事になります。
CBDを語るうえで切り離せないCoAの話
【その1:CoAの定義とその歴史】【その2:CoAの見方】【その3:アメリカにおけるCoA、考察/まとめ】
:CoAについて解説したうえで、事業者目線、消費者目線でこんなところに注目するのがよいのではと提案させていただいている記事になります。その2だけでも参考にしていただけると幸いです。
CBDの正しい知識を広めるための情報プラットフォーム構想(妄想)とChatGPTの活用
:ChatGPT(gpt-3.5)は専門的な論文を読むこと、CBDの基礎知識を得るのに活用できるのか、徹底的に検証したうえで、こんな情報プラットフォームがあったらよいなーと考えていること(妄想)をぶちまけています。

流れ

気になるところだけでもかいつまんで読んでいただきたく、以下に流れをまとめました!!
その1では、CBDVについて調べたいと考えるに至った背景や、CBDVの定義、歴史についてまとめています。
その2では、名前が似ているCBDとCBDVの違いをまとめています。かなり複雑な内容となってくるので、簡単な図を用いて説明いたします。
その3では、ASDについての基礎的な知識をまとめ、CBDVとASDに関する論文を紹介いたします。
その4では、CBDVがアメリカでどのように扱われているかを調査し、今後の日本でどのように扱うべきかを考察いたします。
※参考文献はその4にまとめて記載しています。

1.導入

皆さまはCBDVというカンナビノイドをご存知でしょうか?
昨今は様々な種類のカンナビノイドが市場に出回っており、混乱している方も多いかと思います。CBDVも最近になって名前をよく聞くようになったように感じるカンナビノイドの一つです。CBDと名前が非常に似ていますが、実際にCBDとどのように違うのでしょうか?
当記事では、CBDVに焦点を当てます。


1-(1)当記事の目的

CBDVについて基礎的な情報を調べ、CBDVがどういったカンナビノイドなのかやCBDとの違いを調査し、CBDVについての知識を深めます。さらに、CBDVに関してどのような研究がされているのか、海外ではどのように認識されているかを調べ、今後の日本でCBDVをどのように扱っていくべきかを考察します。これらの調査によって、CBDVに対する知識を深め、CBDVの現状と今後を理解する一助となるような記事を目指します。


1-(2) 背景

様々な種類のカンナビノイドが市場に現れる今日の日本のCBD市場では、様々な情報が飛び交い、情報のアップデートが難しいように感じます。以前、CBNに関して記事を書きましたが、何となくで情報を鵜呑みにするのではなく、一度腰を据えて、一つ一つのカンナビノイドを調べていくことが大切だと考えています。最近よく聞くようになったカンナビノイドの中で、記事制作者自身が最も気になっているのがCBDVです。理由は「CBDと名前が似ている」という単純なものですが、名前が似ているからこそ勘違いが起こりうる可能性もあるかもしれません。後ろにVがつくだけで全くの別物で身体に害を及ぼす成分なのか、それともCBDと同じく可能性に満ちたカンナビノイドなのかを明らかにする必要があると考え、本記事の制作に取り掛かりました。

2.CBDVとは

2-(1) 定義

CBDVとは、Cannabidivarinの略称で、日本語ではカンナビディバリンカンナビジバリンと呼びます。CBDVはバリンカンナビノイド (Varin cannabinoids, varinolic cannabinoids)の一種で、アルキル側鎖に 3 つの炭素を特徴とするカンナビノイドです。「アルキル側鎖に3つの炭素...?」となっていると思いますが、詳細は「3.CBDVとCBD」で説明いたします。


2-(2) 歴史

CBDVは1968年にVollnerら[1]によって、発見されました。CBDやCBNに比べると、30年近くの差があり、CBDVが発見されてから50年ほどしか経っていないことが分かります。
そして、それまでに見つかったすべてのカンナビノイドにはオリベチル基が含まれていましたが、CBDVはジバニリル基を含んでいる最初のカンナビノイドでした。[2]「オリベチル基...?ジバニリル基...?」と頭にはてなが浮かんでいるかと思いますが、簡単に言えば
「CBDやTHCといったCBDV以前に発見されたカンナビノイドはオリベチル基が含まれていた。」
「CBDVはオリベチル基ではなく、ジバニリル基を含むカンナビノイド(バリンカンナビノイド)の1種類目であった。」ということです。

【その2】へ続く


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