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毎日読書メモ(105)『ことり』(小川洋子)

小川洋子『ことり』(朝日新聞出版、現在は朝日文庫)の感想。

いつもながら、泣きたくなるような弱さを抱えて生きている人たちの物語。生きているだけで強い、と思わせてくれるような。岡ノ谷一夫さんの、鳥の鳴き声によるコミュニケーションの研究を参照し、小鳥の言葉で語ることでもコミュニケーションは成立する、ということを寓話的に描いた物語。少しずつ、滅んでいくきょうだいの環境は読んでいてとても切ない。(2013年5月)

岡ノ谷一夫さんは動物の言語コミュニケーションの研究者。ジュウシマツなどの鳥のことばの研究、更にはハダカデバネズミの研究などでも知られています。ことりではないけど、ハダカデバネズミの本のリンクも貼っておきます。


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